2003年12月30日

(TEXT)17期『珈琲ブルース』(宇加谷さん)

 正直に言うと、惜しいなあと思うのです。既に読み終わっていることを前提にこの項書き進めますが、ええと、一番最後に『入試まで8時間』って出てきます。その文がその位置にあるということは、びっくりする、感心するなど、そこでとにかく何がしかのがアクションが読者に要求されている、と私はうがって考えてしまったのです。実際には私はそこで「はあ、そうですか」という気のないリアクションしかできず、そしてそのまま読み終わってしまいました。『入試まで8時間』というのが作者の考える奇天烈ならば、それを文の前半に持ってきて、その勢いで最後まで引っ張るというほうがいいような気がします。最後に持ってくると不発の処理ができません。
 メモという形で、本文に追加で加わっている別種の文章があります。これが本文ほどには良くなく、そして少し分量が多くて少し残念でした。
 悪いことばかり書いてしまいましたが、前半は作者の宇加谷さんの味わいがぞんぶんに出ていたと考えます。その、独自性で勝負しようとしているところは、私はおいしく読み取れたと思っています。

(TEXT)改めて『短編』を読んでみる

 投稿しなかったのでしばらく遠ざかっていた『短編』ですが、たまたま今回自分が投稿したので、今更ながら昔のも含めて読み出し始めました。うんうん、やっぱり面白いですね。
 掘り出し物だったのは15期の『裾野』(ユウさん)。これはとても濃いですね。独特な世界観と滑稽さを兼ね備えていて。感想を見ると「純文学」と評している人もいますが、どちらかというとそういうジャンルわけは相応しくないんじゃないかと。一番感じたのは『力』です。作者に由来するであろう強い『力』で文章世界に一気に引き込んでいます。
 思いついたストーリを小細工してちまちまと仕上げると、デジャヴっぽくなるのは避けられないと思うのです(すいません、この部分感想ではなく自省になってます)。だから、この作品のような固有な匂いを放つものこそ読む価値がある、と考えます。「なんなんだ、これは」と思わせたもの勝ちなんです。

 長期休暇に入るとネットめぐりをする人も少なくなるでしょうから、その間隙を縫うようにこんな感じで「読後メモ」を書きはじめてみます。どれくらい続くか分かりませんがお付き合いいただければ幸いです。

2003年12月28日

(TEXT)この一年

 昔の『書く』知人である紺さんの復活を知ったのが今年の一月ぐらいで(そうそう、そのすぐ後にこれまた知人の妄言王さんも復活されたのでした)、それがきっかけでまたぽつりぽつりと1000字なんか書き出したりして、それから香港行きが決まって、そしてまた懲りずにホームページなるものでも作ってみるかと思い始め、結局今のこのページに至ります。何とか継続だけはしています。
 全てこの一年に起こったことだと思うと、ちょっとびっくりします。改めてネット時間の早さを感じます。
 ええと、こんなことを書いていますが、香港は旧正月なので仕事は一月一日だけが休みです。すなわち当ページの更新も普段の週と同じなのではないかと、希望的観測で思います。というわけで、『よいお年を!』は保留の方向で。

(HK)この服装がまずいのか?

 日本人の私にとっては、昨日土曜日は小春日和に感じられたので、長袖のシャツにジーンズという格好で昼ごはんに行きました。たまたま他の人と時間が合わなかったので一人でした。かばんは会社に置いてきたので、身軽ないでたちです。
 のほほんといつも行く吉野家に向かって歩いていると、それらは突然私に近づいてきて、訝しげに広東語で尋ねるのです。香港のおまわりさんです。
 結局、広東語は話せないと伝え、求められるがままに財布の中からIDカードを出して見せ、簡単な質問にいくつか適当に答えたところ解放されました。

 後から考えるに、香港人にとっては今の季節はかなり寒く感じられるらしいので、そんな格好でいるのがよっぽど奇妙だったのではないかと。加えて手ぶらだったので、どことなくみすぼらしく、彼らが総合した結果、中国の北の方から来た不法滞在者を思わせるに十分だったのではないかと。
 暑いのをがまんして、コートでも着ましょうか、それならば。

2003年12月24日

(HK)歓楽聖誕!

 でっかい2階建てのバスがうじゃうじゃと香港では走っています。運転席の上の部分——1階と2階の間の部分——に行き先表示の大きな液晶らしきものが備え付けられています。それがふと目を止めると、行き先ではなく歓楽聖誕と表示されているのです。おまけに中英両記が基本なのでMerry Christmasらしき文字(すいません、小さかったのでうろ覚えですが)も添えられていて。よくよく観察すると、10秒のうち2秒ぐらい歓楽聖誕に切り替わっているのでした。
 香港はクリスマスが本当に好きなのかもしれません。ですがそれより、香港は過剰なまでのサービス意識を有している、そしてそれこそが観光業を生業としている香港の特性なのだと考えたほうがいいような気がします。

 昨日職場にてクリスマス・ランチなる催しがありました。決められた金額内でプレゼントを買って来い、なるお達しが事前にあって、そして昨日はめでたくプレゼント交換と相成りました。まるで日本の小学生のようです。
 私が当たったのは、とてもよく効く、飲んだら目がばりばりにさめるという漢方的な健康ドリンクです。「もっと働け」という見えざる力がくじ引きに働いたのでしょうか。

 先日の「kenji」さんの件ですが、これ以上個人について書くのはまずいような気がしたので、私が衝撃的だと感じた事実を一つだけ記載して終わりにします。「kenji」さんは女性でした。

2003年12月21日

(HK)taikonotatsujin wakuwakuanimematsuri

 この前、PS2のソフトの広告がMTR(地下鉄)に貼ってあって、上記の文字が書かれていました。一体何人の香港人が一読してこのタイトルを覚えられるんでしょう。午前中に書いたblogもあります

(HK)イングリッシュ・ネーム?

 多くの香港人はイングリッシュ・ネームを持っています。IDカードにも記載される公的な名前の一部です。普段呼び合うのに中文の名前の代わりに使うのは、日本のように名字の種類が多くないせいかもしれません。例えば張(Cheung)さん、黄(Wong)さんなんて鈴木・田中以上にごろごろしているので、とても呼びかけには使えないのです。かといって、Michaelのようなメジャーどころのイングリッシュ・ネームを選んでしまうと、また重複は避けられないので、結局名字との組み合わせ——Michael CheungとかMichael Wongとか——で呼ぶことになります。
 そのイングリッシュ・ネームの話題ですが、どうも最近来た新入社員の中に「Kenji」なるそれをもつ男性がいるらしく、日本人の間で噂になっています。メールのあて先の中に入っていただけなので、誰が「Kenji」なのかは謎なのですが。「kenji」ならもはやイングリッシュではないでしょう。ぜひとも会って、名乗るに至った経緯を問いたいところです。

2003年12月17日

(HK)髪を切りに

 香港のローカルの、美容院というか床屋というか、髪を切ってくれるところでは完全な分業制になっています。髪を洗ってくれる人と切ってくれる人は別です。ちなみに店に男女の別がないのも普通で、だからでしょうか、ひげ剃りはありません。
 日曜日に散髪に行ってきました。髪を洗う時は日本でいうところの美容室スタイル、いすを倒して仰向けになって洗うかたちをとります。その状態だと作業している人とばっちり目が合ってしまうので、日本では顔の上にタオルを乗せ、見つめあって気まずくなるのを防いだりしますが、香港ではそんなことはなく。
 この前はたまたま係の人が日本語をちょっと知っている人だったので、洗髪中質問攻めに遭ってしまいました。曰く、Aikoだの加護だのKinki Kidsだのを知っているか、と。今思い出しても無茶苦茶な組み合わせです。
 彼が話し続けたかったのか、それとも切ってくれる人が忙しかったのかわかりませんが、結局30分近く髪を洗われ続けながら話をしたのでした。

2003年12月9日

(HK)madokaともう一人の有名人

 今いる会社で中途採用をすることになって、面接なぞしています。香港では基本的に仕事に関してドライな考え方——給料が高い仕事こそが良い仕事——の持ち主が多いと聞いていたのですが、実際その通りで、20代でも数回の転職が普通のようです。
 それは置いておいて、書類をぱらぱらとめくっていると、ある応募者のメールアドレスに目が留まりました。アットマークの前が「まどか」とローマ字読みできるのです。頭をひねってみても、英語でも広東語でもなさそうですし……。応募者は彼、つまり性別は男でした。
 ここに至り私が出した推論は「madoka=日本のアニメかなんかのキャラクター」です。たいへん好きなので、自分のアドレスにしてしまった、と。この意見を他の日本人に披露したところ、「AV女優じゃないの?」という返事が返ってきましたが。
 実際に彼と面接をした結果、その雰囲気から私は自説の確かさに自信を深めました。けれども彼に直接聞くことはなかったので、推論の域を出なかったのです。

 さて、話はここで終わらなく。ローマ字読みするともっととんでもないことになる奴が来たのです。彼は日本でも簡単に取れる有名どころのフリーメールのアドレスを持っていて、アットマークの前がtakako_tokiwaとなっていました。いやもう、こんな場所でそんな方にお会いできるとは思ってもいませんでした。というか本物の彼女は香港の映画に出たりもしているので、こちらでも有名なのでしょう、きっと。
 さすがに今回は面接の最後で聞きました。彼は気付かれたことにかなりびっくりした様子で、少し照れながら、彼女の映画はすべて見ている、と熱心なファンであることを告白しました。
 おかしなことが起こるものです。というより、求職期間中にそんないいかげんなアドレスを使うなよ、と思ってしまうのがどうも几帳面な日本人的特性のようです。

2003年12月7日

(HK)ジャパニーズ・カラオケにて

 紺さんのマルヒニッキに反応して、そこの掲示板に「おどるポンポコリン」にまつわる書き込みをしてきたところです。
 香港の、女の人が横で水割りを作ってくれたりするようなカラオケ屋に行ったところ、カタコトの日本語で「『おどるポンポコリン』を一緒に歌おう」とせがまれたというのがその内容です。まあ、彼女たちの営業努力は本当にすごいですね。例えば『TSUNAMI』なんかだと全員が既習なんじゃないでしょうか。
 というのも『TSUNAMI』をうたうオヤジが多すぎだからです。いかにも歌うではなく唄うが適当なオヤジたちが、若いふりをして自己満足げに熱唱しています。
 店はカラオケボックスではないので、カラオケ機器を店にいる他の客たちと共有しています。ですから他のグループの歌も聴く羽目になるのですが、どのグループにも必ず『TSUNAMI』をうたう奴がいて。うたっている本人は気分いいかもしれない、でもこっちは飽き飽きです。
 後『地上の星』をうたう奴ね、これもいやですね。香港で色々大変な目にあっている自分を『プロジェクトX』の主人公たちと重ね合わせて慰めているだけなんじゃないの、とうがって見てしまいます。
 結局のところ、店にいる間心の中でこうやって毒づいているのは、心底ジャパニーズ・カラオケに行くのが嫌だからです。でも最高人民たちが好んで行くので、しばしばお供せねばならず、そして少なからぬ金額を払わねばならず。私と同世代の同僚たちはみな同じような気持ちを持っていて、支払いをpunishment payつまり罰金と呼んでいます。
 でも改めて考えて見ると、客が次々と入れ替わっているにも関わらず、常に三十人ほどの日本人が客として入っているというのは、相当奇妙な気がします。れっきとした香港なのですが。

2003年12月3日

(HK)半島酒店のアーケードにて

 香港の九龍側にあるペニンシュラホテル(半島酒店)はたいそう高級なところらしいと聞きます。その高級感や知名度ゆえに非常に日本人に大うけなんだそうです。私も先週末初めて足を踏み入れました、といってもアーケードでの買い物に付き合ったのみで。そこでいやなタイプの日本人を見てしまいました。
 彼女は一人でペニンシュラ印のお菓子屋を訪れていたのですが、その間片時も電卓を離しませんでした。彼女は店の中を一通り見て回り、カウンタの向こうに置かれている商品を買おうと決めたようです。ところが応対の店員さんが出てきても、その商品を無言で指さすことしかしませんでした。今思い出すと、彼女は全く口をきかなかったので、ひょっとしたら日本人じゃなかったのかもしれません。
 1HKドルは約15円です。そんな簡単な計算ぐらい暗算でスマートにやりましょうよ。両替したときには16円とか17円とかだったのかもしれませんが、そういうことを気にするなら20円で計算すればいい話で。その程度の誤差が生じたとしても、十分買い物できると私は思います。
 英語が話せなかったら日本語を使いましょうよ、「これください」って。それで十分に購入の意思は伝わるでしょうし、日本人がお得意様なんだからもしかすると通じちゃうかもしれないし。こういうケースって、いわば安全網がしっかり張ってあるわけで、絶好の英語の練習の場になると思うのですが。

2003年11月26日

(HK)ちょっとかわいそう過ぎる

 当ページでよくご紹介する、フリーペーパーの『都市日報』ですが、今日の記事はちょっと……とりあえず引用します。漢字は適宜日本式にしておきます。

加護亜依肥腫出写真

現年15歳、持続暴肥的Morning娘成員加護亜依(図)、将推出個人写真集 <<KAGO ai>>、並分別以城市少女及郷村姑娘的両個造型出現。対於有機会出版個人写真集、加護亜依表示興奮、但未知fan会否対其愈見暴脹的身体表現驚訝。


最後の文がちょっと意味が取れないのですが、無理やり訳してみると、

ただし、ファンクラブの人たちが、太った体を見て驚いたりいぶかったりすることがないということには、未だに確信が持てないでいる。


→加護さんがそう思っているという書き方のような気がしますが、そうではなくて思いっきり記者の意見になってますよね。

2003年11月25日

(HK)秋の恒例行事ですが、今回で最後でしょう

 日本はまた休みかい? 今度は何の日なんだい? と尋ねられたので、Thanksgiving Dayで感謝祭なら、勤労感謝はThanks Working Dayとでもなるのだろうか、いやきっとそうはならないのだろう、などと逡巡していたのですけれども。Labor Dayなるちゃんとした英訳があるんですね。
 いや、もう止めましょうよ、そういうちまちました3連休は。「一週間まとめて休む」というのを、職場内で順番にまわしていったほうが絶対能率がいいと思うのですが。ほら、テレビのニュースなんかで「今週はなんとかさんが休みです」ってやってる、あれです。
 日本の会社全部が休みになってしまい、「おいおい、連絡がつかんよ」とわめいている外国の人ってきっと多いはずだと、私は想像します。

 仕事柄、時々マスクをする必要があります。マスクは支給品なのですが、うっかりなくしてしまいました。本当にうっかりさんです。洗濯の業者に渡すその他のものと一緒くたにしてしまい、手元にキープしておかなかったので、もう出てこないだろうと。
 結局、新しいマスクを再支給してもらいました。HK$4です。約60円です。仕方なく払いました。金額は大したことないのです。でも、規則に従ってきちんと払うという行為が、なんとなく小学生以来のような気がしてちょっと気恥ずかしかったのです。

2003年11月23日

(TEXT)短編16期に

 『あ』という方が投稿されていますね。似た名前ですが私ではないです。

(HK)また一週間ぶりの更新となってしまいました。

 中学生だか高校生だかその頃に、友達同士で「自分は何に何割注力しているか」というのを円グラフに描く、というたわいのない作業をしたことがあります。上手ではなかったのですが、体育会系な部活ばっかりやっていた私は、部活と睡眠が大部分を占めてしまっていました。
 その名残か未だにどうも時間の使い方が下手で、今でもやっぱり仕事ばっかりしています。どちらかといったら仕事が好きなほうなのかもしれませんが、いやむしろ好きな仕事のためにこんなところまで来てしまったのですが、それだけだとつまらない人間のようだし、でも小説を書いて投稿するなんて大それたことをする能力も時間もないし、と言いながら綴る本blogです。今日は自分のことは棚に上げて理系のための恋愛論なるものをぼーっと読んでいました。

 仕事ばかりしていたため、なかなか面白いことにめぐり合うチャンスもないので、美心快餐(Maxim)の話でも。googleで検索してみると、旅行記っぽいページがよく引っかかって、『香港式のファーストフード』と定義されているようです。
 香港にはちゃんとした日本料理を食べさせてくれる場所がたくさんあります。けれど、そういう日本人を相手にこずるい(かなり偏見入っています)商売をしている店で、割高な料金を払うのがなんとも納得いかないんです。やっぱり地元の人でいっぱいの店じゃないと。『郷に入れば郷に従え』ではないですが、香港人に「マキシムでおいしく食べた」と言うと、大抵びっくりしてそしてまんざらでもない(日本人のお前も分かるか。なかなかやるな。的な)顔をしてくれますし。
 いやそういうちょっと計算高いところを抜きにしても、基本的においしいです。脂っこいメニューもありますが。『ファーストフード』なぞというおとしめは私が許さない、とちょっとむきになっています。今日は青カレー+コーヒーでHK$28(約400円)、大きい黒い貝で、赤い身の、あの貝(名前は知らないのですが)まで入っていて。堪能しました。
 ああそれから、コーヒーですが、昔はよく間違えられてコーラが出てきたのですけど、『ガフェ』と広東語で発音するようにしてからは一度も間違えられていません。自分も少しは成長している、と感じる一瞬です。

2003年11月16日

(HK)この前の選挙についての補足

 今日のBlogは三本立てになりました。

 親しい知人(A)の親しい友人(B)が九州のどこだかの選挙区から立候補して、落選したものの比例で救われて衆議院議員になったそうです。AはBから「自分の活動を手伝ってくれないか」と言われたとか言われないとかで。私にとっては「こいつが政治活動してるんだよ」といった感じで、一度だけAからBのホームページを紹介された程度ですが。この前の日曜日、Aはそれこそかぶりつきでテレビだのネットだのチェックしていたようです。
 特に政治思想はない私ですが、自分と近い歳の人がなったと聞くと、応援してもいいかなと思います。ところがAも私もその選挙区に住んでいないので、直接応援することはできなく。ていうか私は香港にいるし。
 私の場合20歳になってからというもの、就職だの転勤だの転職だのであちこち引っ越しているので、そんな都合で住んでいる場所で『地元の政治家』って言われても今ひとつ関心が薄く。それよりもBのような存在のほうに親近感がわきます。ってこういう文句をこんなところに書いても何もならないことは承知していますが。

(HK)青の替芯

 『カチカチカチとまわすことにより、シャープペンシルと赤のボールペンと黒のボールペンに切り替えられる筆記用具』を愛用しています。私は黒のボールペンを青に入れ替えています。その青を今週めでたく使い切りました! ペンを使い切るという達成感が小さい頃からものすごく好きなんです。
 で、今日は日系のこぎれいなスーパーに行って、替芯を買ってきました。日本のような、色とりどりのペンがたくさん揃えてあって試し書きもできたりする、女子中学生が好んで行くような文房具屋は香港にはあまりないので。隅の棚から長さのぴったり合う、そしておそらくレアであろう青の替芯を発掘できたときはちょっとうれしく、今後のことも考えて二つ買って来ました。ええ、地球環境に配慮している(あ)です。

(HK)日本人的土曜日

 「労働時間の長さで勝負」というのは、今時きっと流行らないかつての日本企業の得意技でしょう。しかし、本場日本で廃れかけていても香港の日系企業では今だ健在で、今週は土曜日までしっかり働きました。こちらの11月に祝日はないですし……。
 同じぐらいの歳の日本人が二人会社にいます。彼らは今週私よりも忙しかったようです。平日ずっと14時間近く働いて、加えて昨日土曜日も早い時間から普通どおりに働いていた彼らですが、わずかな時間をつくって昼食のために向かった吉野家のあまりの混雑ぶりには、張り詰めた糸が切れてしまったようで、
「飲茶にいかない?」
と大胆なシフトチェンジを提案してきました。「休みの日なんだから、来てるだけでもう十分なんだし」と口々に唱えながら。
 そういうわけで昨日の昼は突然飲茶となりました。疲れきっているせいか、いやもう本当に全てのものがおいしく、食べながらため息がでるくらい幸福感に包まれました。さして特別な料理ではなかったんですけど。お互いにお茶を入れあったりなんかして。お互いの疲労具合をねたに話し続けたりして。
 それでも一時間もすると仕事のことが気になり始め、仕方なく会社に戻りました。そして休憩が長かったせいか、三人ともその後10時近くまで働かなくてはならなかったのです。

2003年11月10日

(HK)海外でもやろうとすれば可能だったのかもしれないが、

 そこまでの熱意などなかったので棄権と相成りました。でも昔から開票速報だけはものすごく好きで、今回もこんな時間までぼーっとウェブで確認してました。あれって想像力が刺激されますよね。「信長の野望」をコンピューターだけで走らせているような感じと表現すると、怒られてしまいそうですが。
 ところで政治は私にとって非常に遠い世界なのですが、もし仮に誰かの後援会とかに入っていて、そして一度でも開票を見守る場に居合わせて一喜一憂の興奮を味わってしまったら、病み付きになるような気がします。地道な票の掘り起こし作業の結果見事当選、というのは一種の『物語』であり、実生活においてそういう『物語』に飢えている人は多いのではないかと想像します。

(TEXT)しばらく書いていないのですが……

 今日久しぶりに少し書いてみました。とはいっても大してはかどってはいないのですが。『あるテーマ』の「不適切な選択肢が追加」です。そうです、9月のテーマです。書きかけていたので、完成させます。リハビリにはそこから始めるのがいいと考えました。それから『アカチバラチ』、こちらもねたが浮かんだので。
 こうやって今回はあらかじめ宣言してみます。うまくいくことを期待して。

2003年11月7日

(HK)三日連続

 おとといは夕飯を、あまり考えずに吉野家で食べてしまいました。昨日の昼は時間がなかったので、皆で「吉野家に行こう」という結論に落ち着きました。「昨夜も言ったんだけどなあ」という意見は却下され。
 そして今日の夜は、吉野家しか開いていませんでした。ちなみに焼鳥丼→牛丼→焼鳥丼なので、日本よりはバリエーションがあるほうだと思いますが……。

 さて、飲み屋でひたすら「はなわ」の歌がかかっていた、と本blogに書いたことがありますが、おとといと今日も吉野家にて同様の状況に遭遇しました。今回はよく分からないのですが、少し古めの女の人の歌です。昭和50年代初頭といったところではないかと。今もメロディーが頭の中でエンドレス状態です。
 それがまた随分不思議な歌で、「くしゃみ」というキーワードが歌詞中に複数回出てくるのです。ところが、その他の印象的なキーワードを加えて「くしゃみ 誰か 噂 切なさ」とgoogleで検索しても、それらしき歌は全く現れなく。ならば想像で補って作るしかないわけで。

(歌い出しから。太字が比較的確からしい部分)

振り向けば 彼女がくしゃみする 皆が噂する 誰かが夢中になってる
切なさと恋しさで はり (合いの手) さけ (合いの手) そう

(ちょっと長い間奏)

(合いの手)の部分はチャチャチャっていう描写がしっくり来ます。
これでメロディーに対して文字数はぴったりなんですが、こんな変な歌なわけないですよね……。

2003年11月5日

(HK)現代人たるみなさんは

 きっと携帯電話など当然のようにお持ちになっていることと思いますが、私の場合は香港がケータイデビューでした。白黒の液晶をもち、日本の感覚だと妙に小さいものを使っています。一番安かったので。
 こいつがまたよく充電切れを引き起こすのです。サイズが小さいのできっと必然的に電池も小さいのでしょう。

 今日は充電切れの一日でした。そのおかげで最高人民のお誘いから逃げ切ることができたようです。以前本blogに書いたのですが『最高人民』とは勤務先のお偉いさんたちの総称です。
 この前『最高人民』の一人は日本に出張して、初めてカラオケボックスなるものに行ったらしいのですが、「ずいぶん安かったよ」と驚いていました。長いこと日本に住んでいない人なので、「カラオケ」といえば横にぴったり女の人が座っているような店しか想像できないのでしょう。まったくもってゆがんでいます。

2003年11月4日

(HK)また祝日だったのですね……。

 いいですね、日本の皆様は……といつも通りの愚痴から始まります。こちらでは先週の金曜にハロウィンなるものがあったのですが、あっただけで祝日なんかではなく。でも、いまいちどこが楽しいのか日本人の私にはさっぱりでした。その日にわざわざ有給をとった人もいましたし、街は妙に混雑したりしていたので、特別な日なんだあと思ったのですけど。
 人ごみをかき分け歩いていると時々仮装している人に出会ったので、きっと正しくはそういうふうに楽しむものなのでしょう。ですが他大勢の人は、ただ何かにかこつけて飲みたいだけだったのではないかと推測します。

 再び例の神戸牛の広告を観察してきました。今日はそこに「美国肉類出口協会」なるロゴを発見しました。美国(アメリカ)産であることが証明されているわけです……ってつまり、真の神戸牛じゃなかったんですね、やっぱり。

2003年11月2日

(HK)かっこよく

 日本人男性の買春問題といい、日本人留学生らのへんてこな振る舞いといい、中国(私は香港ですが)に住むものとしては不快なニュースが続きます。確かに現在の中国では政治的なバイアスがかかって、ことが大げさにされてしまう傾向があるとはいえ、日本人の意識の低さが原因であることには変わりはないと思います。たかだか3ヶ月程度しか住んでいないわりには偉そうな口を叩いています。
 私たちが複数人集まって行動すると、即「日本代表」になるんです。古い話を蒸し返すようですが、日本人男性の買春問題のときに私がまず始めに考えたのは「ああ、やっぱりオヤジってだめだな」ということです。「オヤジたちは大リーグのイチローだとか松井だとかを応援しているくせに、そこから何にも学び取っていないんだな」と思ったのです。彼らが現地で声援を受けるのは野球の技術も去ることながら、一個人としてチームに溶け込んでいるからだと私は想像します。
 買春が会社ぐるみなのか、それとも会社の中の何人かがつるんで行ったのか知りませんが、個人じゃない時点でもうアウトなんです。いや決して一人で買春するのを奨励しているわけではないのですが。広東語も英語もできないもんだから少し話せる同僚にくっついて行って、一人女の人があてがわれるやいなや「オーケー、オーケー」を連発するようなオヤジ。もう無茶苦茶かっこ悪くありません? そういうの。って、無駄に想像力を駆使してしまってますね。

 私は本日散髪に行ってきました。先月は日本で切ったので香港では二回目となります。今日行った店は前回とは違うのですが、やはりローカルな店です。
 入ったところ少し混んでいて、待つ間「non-no」を渡されました。今年の9月ごろのです。私が日本人だからというわけではなく、山積みになった雑誌から取り出したら「non-no」があった、という感じでした。
 そして、表紙の女の人が「かわいい」と、スタッフがかたことの日本語で話しかけてきます。でも、私はうといので誰だか分かりませんでした。幸い、作業が始まったのでそれ以上突っ込まれることはなく。
 その後「日本人たる私が知らないのはまずい」と思ったので、作業の空き時間を使ってなんとか確認したところ長谷川京子さんでした。

 香港人は中国や他のアジア諸国と違って、日本に大変好意を持ってくれているようです。その評判を落とさないようさわやかに振舞いたいものです。加えてもし人並みに日本および香港の芸能情報が分かれば、もっとスムーズにコミュニケーションできたりするんだろうなあ、きっと。

2003年10月30日

(HK)意味不明な

 ホームの壁にかかっている広告の看板なんて、今まで注意して見たことはありませんでした。大体五分も待てば次の地下鉄が来るので、ホームに長居することはほとんどないのです。ですからその看板に目を留めたのは本当に偶然でした。
 看板の中央には分厚いステーキの写真が配置されており、その下には「肉を食べよう」みたいなメッセージが添えられていました。これだけだとごく普通のレストランの広告に過ぎないのですが、目を写真の上のほうに動かしたとたん、そこに釘付けになりました。何と「神戸牛」と記されていたのです。
 いや、正確には「神戸牛」を"Wagyu beef from USA"と英語表記していたのです。その店では一体何が提供されるのでしょうか。

2003年10月28日

(HK)一から数えましょう。

 一、二、三、四、五、六、七、八、九、十。

 終わったら、今度は、十から戻ります。

 十、九、八、七、六、五、四、三、二、一。

 ご協力いただきありがとうございました。気付いたことはございませんか。種明かしをすると、昇順と降順で四(し、よん)七(しち、なな)の読み方が異なっているはずです。日本語の数体系というページに詳しく書いてあります。
 香港にやってきてすぐ、この事実に気付いてはいたのです。日本語と広東語の数え方をお互いに教えあったりしていたので。でもこのすっきりとした説明を得たのは、つい最近のことです。日本語を話しているからといって、日本語を教えられるわけではない、ということを実体験で理解することができました。

 上のページの親ページは世界の言語の数体系というのところなのですが、ここにたどり着いたのは実は小切手がきっかけです。
 小切手では、まず金額をアラビア数字で書き、加えてそれを英語で書き下すというルールがあります。恥ずかしながら、その際"hundred"や"thousand"を単数にするか複数にするかが、私の中で曖昧だったので検索をかけたのでした。そのページによると、単数のようです。(この期に及んで自信なし) つまり、300="three hundred" (sなし)です。英語を勉強していたはずなのに、こんなこともわからないので、自分のことながら愕然としてしまいます。

 ついでに色々と世界の言語の数体系をのぞいていたのですが、いや色々あるものですね。「グワンダラ語ニンビア方言は十二進法です。グワンダラ語の他の方言は十進法です。」なんていう記述にも出くわしました。十二進法ということは、例えるならば13を"twelve one"と呼んだり、143=11*12+11を"eleven-twelve eleven"と呼ぶようなもので。そして144=12*12には十進法の"百"のような別の単語がしっかりと用意されているのでした。

 しばらくこの人のページをうろうろとしていると、『短編』でお世話になっている北村さんの個人ページがそこからリンクされているのを発見しました。大げさですが「地球は丸い」と思った瞬間です。そして北村さんの大変面白い篆書でGO!はこれまた恥ずかしながら今まで未読だったのでした。長々と書いたのですが、ぜひ篆書でGO!に行くべし、というのが今日の結論であります。

2003年10月27日

(HK)一週間を思い出しながら書きます。

(1)
 こちらには日本の中古車が流れてきているようです。日章旗のシールが貼ったままのトラックも見かけました。複雑な気持ちでした。
 先日は一台のぼろぼろのワゴン車を見かけました。ドアのところに日本語が書いてありました。とりあえず末尾の(自家用)に目が行きました。日本の中古車なのかなあ、と考えましたが、何か違和感がしました。
 よく読むと、藤原とうふ店(自家用)となっています。そうです、そこでようやく気付きました。これは香港でも人気の頭文字Dの影響のようです。
 でも、そんなのを真似してもねえ。というかワゴン車にそんなのつけたら、本当にそういう車両みたいで、何だか分からないですよ、本当に。

(2)

——やるしかない。
 決心を固めて僕はエンターキーを押した。緑色の文字がウインドウの中をものすごい勢いで流れ始める。始めのほうの分岐は問題なく通過していった。パラメタも正常の範囲内だ。しかしやがてファンの回転数が上昇し始めた。PCの箱と共振して低いうなりをあげる。
——奴が来る。
 PCが光った。
——来るのか?
 僕は両手を伸ばして、手のひらをPCのほうへ向けて構えた。チャンスは一度しかないはずだ。
 バリバリバリ。プラスティックが砕ける音がする。今しかない。
 「除蟲!」
 そう叫ぶと、白煙が手のひらから発生した。それはPCの割れ目に一直線に吸い込まれていく。僕の技は効いたのだろうか?

 というようなショートストーリーを私に想像させた「除蟲」、何のことはないソフトウェア開発におけるdebug(デバッグ、バグ取り)のことでした。の字が大げさすぎるような気がします。

(TEXT)中里さんのこと

 中里奈央さんが亡くなられました。私は中里さんとは『短編』『あるテーマ』でしかご一緒しておらず、また親しいほうではなかったような気がしますが、思うことがあります。
 『短編』まわりの掲示板で、中里さんの作品が話題になったり、実際にご本人が見えたりしていた頃のことです。私もどんな人なのだろうと思って、彼女のページを訪ねました。そこで大賑わいの掲示板と「文章だけでも、理解し合えると思うよ」という彼女のメッセージを見つけました。
 しかし、どうも私はナナメな人間のようで、そのメッセージを正面で受けとめることができず、そのせいか自分とは雰囲気があわないような感じがして、ついに書き込むことはありませんでした。
 亡くなったと聞いて、彼女は確かにそのメッセージのまま生きたとのではないか、と私は思いました。とても偉ぶった言い方です。また、当たり前のことを今更、とも考えます。ですが、最後まで書く意思は衰えなかったようですし、同室の入院患者さんにも「自分は文章を書いている」と公言していたようですし。そういうのを知ると、上の思いがますます強くなります。
 今も彼女のページに行ってきました。たくさんの人が追悼の書き込みをしています。彼女の文章は多くの人に影響を与えたのです。そして与え続けるのでしょう。
 彼女は北海道に住んでいたそうです。もうそちらでは、初雪など降ったのかもしれないですね。「You did it!」という言葉を、まだまだ暑い当地からおくり、本文章を終えたいと思います。

(追記; 読み直して見ると「悲しさ」の表現がないことに気付きました。本文章は、中里さんが亡くなったことを知ってから一週間たった後に書いたもので、知ってすぐの思いとは異なる、二次的な思いを述べたものだと解釈していただければ幸いです。)

2003年10月19日

(HK)しばらく更新していないと

 だんだんと自分のページを見るのが怖くなってきますが。

 この前日本料理屋に行ったのですが、そこでかかっていた音楽は「はなわ」の歌でした。小一時間もうずっとひたすら「はなわ」だったわけです。いくら客のほとんどが日本事情に疎いとはいえ、許される行為ではないとビールを片手に思っていました。憤るまではいきませんが。

 韓国焼肉の店にも行ってきました。皿に肉をくるむための野菜が載せられていました。よく見かけるやつです。でもこの時にはそれらだけでなく、同時にさりげなく青唐辛子も載っていました。うっかりさんな私はそれを生で一つ食べてしまったのです。
 結果、私は席を外して、もだえ苦しむことになりました。しばらく手の震えというかしびれというか、そういうのが止まりませんでした。初めての体験でした。
 一体どうやってあの青唐辛子を食べるのでしょうか。食べられるのでしょうか。未だに謎です。それから、もだえ苦しんだ私なのですけど、実はそうやって苦しい目にあうのは実は香港に来てからもう三回目ぐらいで、つらいことはつらいけれどもそのうちどうにかなるかな程度に落ち着いていたのでした。ちょっとは鍛えられたのかもしれません。

 やっぱり食べ物関係の話が多いですね。ところで、久しぶりにこうやってBlogを書いたのですが、文章を書く意欲はまだ戻ってきていないような気がします。

2003年10月10日

(HK)一次でも二次でもなく

一級方程式とは何でしょう。ああ、これはよくgoogleで引っかかりますね。F1です。あの走るやつです。

10月1日から5日まで日本に帰国していました。今週はどうもそのせいでリズムが崩れっぱなしです。あちこちネットを見て回るのは今度にします。

2003年10月1日

(HK)おいおいおい

 力んで長い文章を書いたら、また文字化けしました。

2003年9月30日

(HK)潔白物語

 「ですから私は! 断じて私はですね!(ばしばしと机をたたく)」と精一杯力んでいそうな『潔白物語』は、ただの洗剤の商品名でした。googleで見つけてきた写真です。

 色々googleで引っ掛けているので、ついでにその、香港について書かれたページを読むのですが、どうもしっくり来ません。うまく説明できないのですが、そしてそれは最近むくむくと自分の中のテーマとなりつつあるのですが。
 私は香港に住んでいます。やりたいことが香港に見つかった、というのが理由で、決して日本が嫌いなわけでもなく、香港が憧れの土地だったわけでもないです。大体、自分がこうしてこんなところにいるなんて、一年前には想像もしませんでした。
 住んでいると確かに香港はいいところだとは思いますが、でも旅行者の目とはやっぱり違うのです。観光に行こうという気分にはならないですし。食事も全然開拓精神に欠けていて、今日もMaximで夕食でしたし。

2003年9月28日

(other)unicode文字の入れ方

 体験的に大丈夫なやり方が分かったので、メモしておきます。

  1. 10進、16進文字コードin HTMLユニコードに行って、unicode漢字に対応する&#nn;なる表記を得ます。nnはその文字を表す10進数の数字です。

  2. 深圳の「圳」はnn=22323、赤鱲角空港の「鱲」はnn=40050です。

  3. shift-JISのhtmlファイル中に圳とか、鱲とか書き込めばOKです。
 もっとよいやり方がありましたら、ぜひ教えてください。以前このページで「深圳」と書いた際は何も難しいことはしなかったような気がするのですが。

(HK)玩具反斗城にて

 香港版Monopoly(モノポリー、中文では大富翁)を見つけました。googleで見つけてきた写真です。ローカライズがうまくいっているように見受けられたので、本blogにて報告すべく地価の安い順から高い順まで記憶をたどりながら書いたのですが、最後にblogをpublishしたところ全て文字化けしてしまいました。
 4つの鉄道がAirport Expressの4つの駅(機場、青衣、九龍、香港)になっているあたりもgoodでした。ちなみにもっとも地価が高いのは、太平山(Victoria peak)で、一番安いのは大嶼山の赤?角(国際空港のあるところ)でした。それから玩具反斗城はトイざラスです。

 追記 editorで保存しながら注意深く本blogを書いたところ、原因は上の赤?角でした。香港国際空港は地名から赤?角空港と表記されることもあるのですが。字はGoogle 検索: 赤?角を見てください。
?はXPの手書きパッドで入力可能なのですが、どうやらunicode文字のようで、shift-JISの文章に混ぜるとその文章全体を破壊する効果があるようです。一つ勉強になりました。

(HK)JAPAN expatriate

 今朝のBlogに書きました「small potato」の対義語として、日本人若手が使っている言葉は「最高人民」です。中国っぽいです。今度香港人にこの単語を読んでもらって、意味というか、ニュアンスというか、きちんと通じるか確認してみたいと思います。

 会社の私のデータベースに、表題のように書いてありました。goo 辞書で調べてみると、第一義として(国外に)追放すると書かれていて。海外移住者という意味もあるようですが、あまりなぐさめになっておらず。
 言葉の成り立ちを推察すると、patriot(愛国者, 余談ですがこんな名前を兵器につけるあたりがアメリカらしいですね)に外を表すEx-ですからねえ。

2003年9月27日

(HK)打ちのめされた小さなジャガイモ

 忙しかった一週間も終わりました。今日はのんびり会社に行きます。
 今週もお客様が来ていたのですが、今回はUSからでした。かなり長い間ミーティングをしていました。彼らの英語はほとんど聞き取れませんでした。香港人の英語が分かる気になっていただけに、ショックで。PowerPointのスライドがあったので、適当に頷いていたりして。
 こういう言葉がネイティブの語彙に存在しているかどうかはわからないのですが、「small potato」というのを、こちらの若者はよく使います。「つまらない、大したことない奴」という意味です。
 そんなsmall potatoは彼らと計4食中華料理を食べました。接待でしたからいつも行かないような高い店で、そしてお金も払わずにすみ、ネイティブとフレンドリーに会話ができるという絶好の機会なはずでしたが。頭の中で英単語がくるくる回り、結局あまり食べた気にはなりませんでした。

 先日、Blogに書いた香港の人は流暢な英語を使ってしっかりコミュニケーションをとっていました。でも少し興奮するとやっぱり『そうか!』という合いの手が入っていました。

2003年9月22日

(HK)間違った日本語

 この前会った香港の人は、高等教育を香港以外で受けたとかで、結構流暢な英語を話していました。私は必死になって彼の言葉を追いかけていたのですが、時々理解不能な『合いの手』が入るのです。『ところで』とか『次に』とか話が切り替わるタイミングに、それは挿入されます。
 よくよく聞いて、私と私の上司(日本人)が出した結論は、日本語で『そうか!』といっているらしい、というものです。だって、『soka』なんて発音、英語では思い当たらないですし。とはいっても、話している最中、頻繁に何かがひらめいているというわけでもなさそうです。
 きっとこっちが日本人だから、気を使って喋ってくれているのだなあと思いつつも、謎の『合いの手』について質問も訂正もできずにいます。

(HK)日本在住の皆様におかれましては

 今週の火曜日も祝日でお休みだそうですね。今日私は気付きました。きっと月曜日も有給とか使ったりして、結構長い休みを取っているのでしょう。やっぱり日本は祝日が多いですね。いいえ、ひがんでなんかいません(強がり)。

 さて、『とりあえずクイズ』の答えですが、
布殊=ブッシュ、薩達姆=サダム(・フセイン)
美国=米、法国=仏、徳国=独、俄国=露
でした。

2003年9月19日

(HK)お客様のこと

 「SARSもおさまったことだし、ちょっと行ってみようか」というノリなのかどうなのかよくわかりませんが、最近お客様が多いです。私は日本系の会社に勤めているので、日本人のお客様が大部分です。お客様は「ゲスト」と書かれた名札をつけていますが、われわれ香港のスタッフのほうは名札などつけておらず、上着としてそろいの作業服こそ着ているものの、下はめいめいの私服です。ですからお客様から見ると、日本人なのか香港人なのか、実際に話をしているところを目撃しない限り区別できないはずです。

 私がふらりと廊下に出ていたところ、「ゲスト」なる名札をつけた人から英語で話しかけられました。隣の部署に来ている日本からのお客様のようだったので、私はつい親切心で日本語で「日本語で構いませんよ」と言ってしまったのです。結果、お客様はきょとんとされていました。顔は東洋系でしたが、日本人ではなかったのです。慌てて英語で応対しました。

2003年9月16日

(HK)帰ってきました。

 香港は中国に返還されていますけれども、依然深圳−羅湖(香港側)間で出国・入国の手続きが必要です。羅湖までは電車(Kowloon Canton Railway; KCRと呼びます)、そこから出張先まではバス、というのが通常の行きかたです。
 仕事を終えたあと、二時間近くバスに揺られ、Borderを越えるところで神経をすり減らし、冷房のききすぎているKCRで座れずに帰ってくると、やっぱり結局今回もげっそりしてしまいました。慣れれば大丈夫なのかもしれませんが。

 今日小切手を切りました。仕組みは以下の通りです。
 まず、白紙の小切手に受取人の名前と金額を書きます。次にそれを受取人宛てに送ります。
 そして、受取人がその小切手を銀行に持っていくと、引き換えに現金を受け取ることができます。
 自動引き落としもあるのですが、あまりシステムが信用されていない(誤って余計に引き落とされたら面倒だ、というような考えが根強い)ので、直接自分で金額を書き込める小切手がいまだに普及しています。

(HK)Cookiesを聞きながら

 掲示板で紺さんにふってもらった話題が面白かったです。どうぞとりあえずの掲示板へおいで下さい。「これは香港ではどんな漢字が当てられているんだ?」という興味がございましたら、調査したりもしますのでお気軽に書き込んでいただければ、とちょっと宣伝です。

 さて、明日も中国へ日帰り出張です。今回も突然で、今朝会社に行くなり命じられたのでした。先週は帰りにかなり気分が悪くなってしまい、このページに書くことができませんでした。今回はどうでしょう?

2003年9月15日

(HK)何事も挑戦

 まだ当ページで日本語が書けなかったとき、「会社では常に音楽がかかっている」と英語で書いたことがあります。かかっているのはほとんどが広東語の歌です。ですがごくまれに、矢井田瞳、TBSの情熱大陸と世界遺産、といった曲もかかり、突然の脈絡に悩みます。
 私は普段の生活で意識して音楽を聞こうとしない人間でしたが、会社で毎日受動的に聞いているうちにちょっと香港の歌謡曲なるものが気になり始め、今日CD屋に行ってきました。売れ筋のところをいろいろ観察しました。
 その結果、「ベスト版ならそう外しもしないだろう」という考察のもとに選択したのがCookiesの「All The Best」です。Cookiesは十代の女の子4人の『組合』です。購入したのは初回限定版のようで、カラフルなリストバンドが入っていました。
 こういう人間なので、あまり詳しいことはわからないのですが、第一印象としては、非常にスタンダードだと思いました。私が中学生や高校生のころの普通のJapanese popsのような。このCookies、香港の『魔娘』(モーニング娘。)と呼ばれているようですが、メンバーの移り変わりがあることからそういわれているのであって、歌的には全然違うのではないかと。それから中国の曲の味わいも、きちんと残っています。
 最後に強調しておきますと、私はまだまだ二十代なので、こういうCDを買っても大丈夫なんです! また、決して最近の曲が理解できないと言っているわけではないんです!! それから、早急にCookiesの四人の認識をつけられるようにしますので!!!

(HK)土曜日の失敗

 日本からの年上のお客様一名を香港島の山頂に連れて行くことになりました。私はこちらで単身生活をしており、なかなか一人だと土日に観光しようという気にもならないので、当然山頂にもいったことはなく。
 でも、いい機会だ、と思っていたわりには、予習をせずに、本も持たなかったのです。九龍半島側の尖沙咀からスターフェリーに乗って、香港島の中環にまでは問題なくたどり着いたのですが、そんな訳で、中環からピークトラム(ケーブルカー)乗り場までの行き方がわかりませんでした。うろうろしているとシャトルバスに乗ればいいらしいことが掲示されていました。
 ところが、その後見つけて乗ったバスはなかなかそれっぽいところに到着せず、というか、だらだら山を登り続け、結局山頂まで私たちは連れていかれたのです。トラムならあっという間に着くところ、三十分以上かかりました。トラムで登る楽しみをお客様から奪ってしまいました。

「すいませんでした。でもおかげで貴重なお話を聞くことができました」 
というのは、この時の言い訳です。

2003年9月13日

(HK)都市日報9月8日

 HKU SPACE(香港大学専業進修学院)なるものが、都市日報に広告を出しています。『日本語・韓語及泰語』と書いてあり、香港人にとっての外国語のコースが色々と説明されています。
 その中に
    『關西(大阪)方言會話』
    学費 : HK$1,300 (共25小時)
がありました。
 私は三年近くそれこそ『關西』に住んでいたのですが、一番長い時間接する職場の人がほとんど『關西』人ではなかったためか、それとも私の言葉が固まってしまっていたためか、とにかく全然『關西(大阪)方言會話』は話せないのです。ちょっと気になった講座でした。

(TEXT)失態の件

終了しました。一度書き込んだことは訂正できない、というか、そういう覚悟をしなければいけないと、改めて感じました。

2003年9月12日

(TEXT)調子に乗りすぎでした。

とりあえずの掲示板に書いたのですが、他人の掲示板で失態をしでかしてしまいました。管理人さんに指摘していただき助かりました。

今後二度としないつもりでおります。そして、皆様からのご意見はいつでもありがたく頂いていることを、ここに改めて明記しておきたいと思います。

(TEXT)『短編』周辺

いろいろ起こっているようですが、時間が少ないので追いかけるだけで精一杯でした。今日はとりあえず、アカチバラチをご紹介するだけにします。あの神秘が今白日の下にさらされます!

それにしてもシコウ回路には掲示が出ていないようなのに、どうやって妄言王の執務室にてレポートできたんでしょうか。さすがは王様です。

2003年9月10日

(HK)突然

 明日、中国本土に日帰り出張することになりました。

 さて、今日は香港人の経営する日本料理屋(いわゆる日式)に行って夕食を食べてきました。こだわりなのかどうかわかりませんが、料理の名称に日本の地名が無造作についています。そういうわけで、私は『千葉うどん』、同僚は『六本木ラーメン』を頼みました。『千葉うどん』に至っては、解説によると、スープのベースは九州とんこつラーメンと共通とのことです。少し辛めの煮込みうどんでした。ホタテ、きくらげ、カニカマ、ゆで卵、エビなどが具です。
 勿論『千葉うどん』は当ページの独占情報です! (google調べ。六本木ラーメンはノイズが多くて分析できませんでした)
 どうも書き込むネタが決まってきたような気もしますが、こんな感じでべたべた綴りますので。ひとつ都市日報ねたもキープしているのですが、また今度にします。

2003年9月9日

(HK)美心快餐三度

 先日マキシムで歴史に残る勝利を挙げたことを同僚に伝えると、「晩のセットメニューもよい」というのでまた行きました。マキシムの話はそれだけで。

 これから書くのは昨日と似たような話です。
 実は先週の金曜に仕事上非常に大事な工具を共用スペースに置き去りにしてしまいました。それに気付いたのは休日出勤していた土曜で、あちこち探したのですが見つからなかったのです。置き去りにした場所ははっきりとわかっていたのですが、でももう無くなったものだと少しあきらめかけて土曜は帰りました。
 そして今日、月曜です。勇気を出して同僚に置き去りにしたことを告げました。難しかったのは「君を問いただしているわけではない」と意思表示するところです。結局、その同僚があちこちに電話をしてくれて、工具は私の元に戻ってきました。
 まとめですが、やっぱり、言うべきことは言わないとだめなんだと。言葉が喋れないとかいって躊躇していちゃいけないんだと。日本よりも海外はなおのことそういう傾向があると。どうやらそういうことのようです。

 その後私は、年下のその同僚に「自分の工具にはきちんと名前を書いておくように」と小学生のように言われ、ただただかしこまって頷いていたのでした。

2003年9月7日

(HK)美心快餐再び

 先日書いたのは美心快餐(マキシム・ファーストフード)なるチェーン店での出来事です。ファースト・フードということになっていますが、ハンバーガーなどのそれとは異なり、どちらかというと社食や学食に近い雰囲気です。店に入るとすぐに食券を買い、カウンターでトレイの上に食券を置いて待っていると、やがて自分の料理が置かれる、そういうシステムです。
 さて、今日も再びマキシムに乗り込みました。メニューは壁にかかっているのですが広東語は読めないので、その下に小さく書いてある英語のほうを読んで注文します。今日のお目当てはBBQ(バーベキュー) with rice、焼肉丼です。
 支払いを済ませてカウンターで待ちます。私のトレーにBBQが来ました。でもいくら待ってもご飯が来ませんでした。注文間違いだとしても、主食抜きはかなりこたえます。これはどうやら行動せねばならないようです!

  1. これで私のトレーは終わったのかと尋ねる。→(マキシム)そうだ。
  2. 私はBBQではなく、BBQ with riceを頼んだのだと伝える。→(マキシム)追加で$15払え。
  3. 私はきちんとwith riceの代金($30)を払ったと主張する。
  4. マキシムではレシートが食券で、今回のケースではそれが間違っていたようなので、かなり劣勢であることを認識する。
  5. レジに連れて行かれたが、自分を担当してくれた人は代わってしまっていた。
  6. 記憶を頼りに、私はおつりとしてコインを一切受け取っていない、だから$30払っているはずと主張。
  7. 結果的に$8の追加支払いになる。
  8. 店員と笑顔で妥結。

私とマキシムのどちらが正しかったかとか、$7の多寡とかはどうでもよく、主張を英語で通すことができたのでそれだけで満足でした。その結果、最高においしくBBQ with riceを頂けました。

2003年9月5日

(HK)悲劇

ポークカレーを頼んだことが悲劇の始まりであるとは、知る由もありませんでした。私が昼食として頼んだそれにはスプーンだけでなく、フォークとナイフも添えられていて、あれっと思っていると、カレーライスの上に豚の骨付きの一枚肉がどん、と載って出てきたのです。
私は三種の道具を使い分けながらカレーを食べ進めるという初めての体験をすることになったのですが、いやそれはなかなか混乱する作業で、またご飯の上に切断対象物が存在しているので難易度も高く、やがて私はナイフを力強く皿に当ててしまう決定的なミスを犯してしまいました。その瞬間皿から元気よくジャガイモが飛び出し、それは私のズボンのファスナーのところに行儀よく着地したのです。ベージュの中にべっとりと黄色が付着して、絶妙なコントラストになりました。
私はその出来事でかなり気分が落ち込んだんですけど、皿全部がひっくり返るほどの大惨事ではなかったので、加えて、なんとなく叫ぶタイミングを逸してしまったので、誰も私の悲劇に気付かなかったのです。急いでジャガイモを取り除き、落ち込んだ気分のまま再び皆との会話に復帰したのでした。

(HK)二番目の報告

日々是口実だとかえむの趣味的なだとか妄言王の執務室だとかで、オフ会なるものが北海道で開かれたということをご存知の方も、このページの読者におかれましては、多いと思います。時々ほのめかしているのですが、私は北海道で生まれました。その後あちこちに引っ越して今は香港にいるので、自分の人生の中では北海道にいたのが最長です。

前置きが長くなってしまったのは、

北海道の代表的お土産的お菓子であるところのチョコレート・クッキーのROYCE'が香港にも店を構えている、

ということを報告したかったからです。今なら話題にしてもわかってくれる人がいるかなと。Google 検索: ロイズ 香港 ハーバーシティで検索をかけたところ、一件しか見つからなかったので、「memo of parenthesis_a」は第二番目の栄誉に浴したいと勝手に希望します。
たいていの物が香港に売っている、と改めて認識した一発見でした。

あ、それから一昨日ローカルレストランで「今日のおすすめランチ」として『北海道〜〜』というメニューを目撃したので、$42と少しいつもの昼食よりも高かったのですけれども、きちんと挑戦したことを報告しておきます。結論を申しますと、どうやらホタテだけが北海道産(かなり疑わしいが)だったようです。身のしっかりとした大ぶりのもので、はるか遠くの噴火湾の味わいがしました、というのはこじつけです、すいません。

2003年9月3日

(HK)杜鵑は一晩で去り、

ホトトギスもとい正しくはオランダツツジ台風は迅速に香港を通過し、今朝は何事もなかったように出勤です。昨夜2時間ばかりはSignal9にまで進化していたそうです。私にとっては昨日急に午後休みになったりしたもので、リズムを崩して少し眠い一日でした。ところが香港人の同僚は、昨晩2時まで麻雀をしていたにもかかわらず、今朝8時からしっかり仕事をしています。昨日彼と昼食を一緒に食べていた時のことなのですが、その時点ではSignal8は発令されていませんでしたが、発令を見込んだ友達からの電話が携帯にしきりにかかっていました。その後12時間近く麻雀し続けたということです。そこまで遊びに執念を燃やすことができるのも、若さゆえでしょうか。認めたくはないのですが。

「Nice Body」を日本語でどのように表現するか、と尋ねられ、悩んだ挙句えいやっとひねり出したのが、「メリハリ」という言葉です。その手のモデルさんたちを取り囲んで「メリハリ」「メリハリ」と連呼している香港人たちをもし見かけましたら、ぜひとも私のことを問いただしてください。

2003年9月2日

(HK)Signal8

台風が来るらしく、以前に書いたSignal8が発令され会社は終わりになりました。家に帰る途中で買い物をしてきました。籠城体勢は完璧です。
この台風には名前がついています。日本だとニュースなどで台風〜号というところ、こちらでは具体名がついていて、今回は「杜鵑」と呼びます。
今調べてみたのですが、気象庁のページ(台風の大きさと強さ、番号と名前)にあるように、北西太平洋領域に発生する台風の呼名を各国で共通化しようという提案が通ったようです。でもその中に「杜鵑」はないので、日本の台風〜号という呼び方に相当する香港のローカルネームなのでしょう。
今朝、都市日報を読んで、台風の名前らしいということを察した「杜鵑」ですが、さっぱり何だかわからず、職場で香港人に聞いても「鳥だ」との答えしか返ってきませんでした。日本読みは「とけん」で、ホトトギスのことだそうです。強力な台風にしてはいまいちなネーミングです。だいたいホトトギスの鳴き声って何だっけ?

自己満足のためにさらに調べたところ、「杜鵑」はホトトギスと読んで、そのまま花の名前でもあるそうです。そして、それならば台風の新しい名前の中にありました。column IVのオランダツツジがそうです。つまり香港はきちんと国際ルールで名前をつけているのですが、今回の場合、漢字に変換すると二つの意味を持ってしまった、ということのようです。

2003年8月30日

(HK)前回の日記を早速後悔。

自分の内側のことは書くもんじゃないですね。それから、「〜のですが」が多すぎ。

いつものように驚いたことをメモしておきます。

  1. ロシア料理屋に行って、「サーモンなんたら」を頼みました。クリームソースにマッシュルームが浮いていて、まわりにイクラがトッピングされている代物が出てきました。メニューを読み直してみると、「サーモン・キャビア」と書いてあって。イクラは断じてキャビアではないはずですが、考えてみると「人々がどれくらいその事物に親しんでいるか」が反映されただけなのかも。日本人が雄牛と雌牛で同じ「牛」という単語を使うのは、あまり区別などしていないからだろうし、青森には雪を表現する言葉がたくさんあるともいうし。
  2. そのロシア料理屋に、新聞紙で折った兜をかぶった陽気な欧米人の一団が二次会としてなだれ込んできました。国際交流は確実に進んでいるのでしょう、きっと。
  3. DVD屋に『猫の報恩』とでかでかと書かれた日本のアニメ物が置いてありました。『報恩』という言葉が強烈で、ふと脈絡もなく『大政翼賛会』など思い出したりして。ポイントはもう一つ。『の』であって、『之』じゃないところ。こっちの人は『の』を理解しています。『優の良品』と名付けられたチェーン店もあります。
  4. 今日は初めて床屋に挑戦しました。洗髪とカットだけです。ジェルをべたべたつけられました。店の表に書いてあった価格と支払った価格が違ったので、ぼられたのかとか、外人割り増しかとか、ちょっといやな気持ちになりましたが、それでも$51と日本円で800円程度だったので、きっとこんなものなのだろうと納得しました。こういうときに広東語の必要性を感じます。

2003年8月28日

(TEXT)口寂しくて、と同じように

この記事は本日の二つめなので、よろしければ前のもどうぞ。
香港に来て一ヶ月ぐらいが経って、朝も早く、結構忙しいのですが、自分のBlogを更新してもなんか物足りなくて、あちこちwebを巡りました。うまく説明できないのですが、疲れているからこそ、急に頭をOFFにできずになんかぼーっと眺めているという感じです。
巡るといっても、前にも書いた北村さんのはてなアンテナ - 徒読を勝手に使って、更新しているところを見て回るだけなのですが。

川島さんのりばーらんどもよく行くところなのですが、最近ライナーノーツというのが公開されました。自作について作者が思うところを書くというやつです。
私も前に作っていたページではよくそういうのを書いていました。しかし私の場合、当時ですら後から読み返すと恥ずかしい類のものだったので、しばらくネットから離れてからというもの、ページの存在そのものをなるべく思い出さないように努めていました。そのページは閉鎖もせず放置の状態のはずでした。
「ライナーノーツ」は川島さんがどのように考え書き続けてきたかという軌跡に他ならないと、私は思うのですが、というかそう思ったゆえに、自分の昔がどうも気になってきて仕方がなく、そんな訳で急に思い立って古のページを訪ねてみることにしました。すると何と跡形もなく削除されていました。geocitiesだったので別の人が入居しており、そのページに掲げられた無邪気なあいさつに、ちょっとショックを受けました。
結果的にはInternet Archiveで見ることができたんですけど。

未だによくわかっていないのですが、やっぱり、自分は書くことで高揚感を得る人間のようです。最近は一応気をつけて、1000字小説でも日記でも、後から読み直しても恥ずかしくならないように、つまりは一時の高揚感を悔いることのないように、しているつもりなのですが。

(HK)昨日の続き

私が電話で話したところによると、昨日「魔娘」について日本ではニュースになっていないとか。二人とも「魔娘」にそんなに詳しいわけではないし、調べようとも思わないのですが、「とりあえずスペースがあいていたので、Newじゃないけど埋めとくか」っていう程度のNewsだったのでしょうか。

セクハラに続いて、アルハラ(アルコールハラスメント)もきっと市民権を得ていると思いますが、私の周りでは最近辛いものハラスメントがあるような気がするので報告します。スパハラ(スパイシーフードハラスメント)とでも呼べるでしょう。
「辛いものがだめなんです」という人がいるにも関わらず、辛いものばかり注文し続け、結果その人は全く手をつけることができず、でも支払いは割り勘で、という恐ろしいいじめです。辛さも限度を超えると痛みになるなあと、私は最近気付き始めました。

2003年8月27日

(HK)8月26日の都市日報

8月12日にも書いたのですが、今日も香港のフリーペーパーから。日本関係の記事としては1)釣魚だか魚釣だか(これも上の記事の「芋煮」、「煮芋」と同じで確か逆になるはずです)島に行った日本人がいるとか、2)萬景峰號が来たので抗議しただとか、がありましたが、やはり芸能の、3)「魔娘之父」津九自従宣布将Morning娘一行15人分X成「乙女組」及「桜花組」8個月後 にしびれました。魔娘と略すのは今日はじめて知りました。津九もなかなかどうでしょう、という感じで。

2003年8月25日

(HK)台風が近くを過ぎていったらしい

香港は台風が直撃すると都市機能がマヒするので、というのは香港だけでなくどこでもそうだと思うのですが、台風の接近には敏感で、台風シグナルというのがあります。
学生のためのANA旅行情報サイト:SKY CAMPUS 海外特派員レポート 香港(このページはgoogleのキャッシュにしか存在していないようです)
シグナルは1、3、8、9、10があるそうで、昨日は3まで発令されていました。これが8以上だと学校だとか会社だとかが休みになります。昨日の場合、8以上になったところで日曜なのであまりうれしくなく、みんな来襲を期待しなかったようですが。

2003年8月23日

(HK)買一送一

毎日パンをセブンイレブンで次の日の朝食のために買っているのですが、実は50%OFFで購入していたという事実に最近気付きました。

Point!

  1. 支払いはいつもオクトパスカード(JR東日本のSuicaみたいな非接触の公共交通カード)でしているので、金額に無頓着。
  2. レシートはくれない、もしくはもらっていない。
  3. 私は毎回二個ずつ買っていた。
  4. 午後三時以降は「買一送一」、と棚に書いてあった。


すいません、わざわざわかりにくく書いてますね。
結果的には、「買一送一」、一個の値段で二個買えますよ、というお得商品を無意識のうちに買っていたわけで。

(TEXT)ただいま帰着いたしました。

本日は飲みがあることが予想されたので、あらかじめ出陣前に短編に投稿しておきました! 多分大丈夫だと思われます! やっぱり、多くの人の目に触れるところに置いておきたいですよね。

2003年8月19日

(HK)日本企業的であること

私の祖父は北海道の北の島に住んでいて、去年亡くなったのですが、ずっと津軽弁を話していました。自分は青森の人間ではないのでどれくらい正しい津軽弁だったのかはわかりませんが、「北海道の言葉は標準語に近い」という定説を覆すのには十分な程度だったと思います。その島には津軽の出身の人が多く住んでいるという歴史的背景に加え、島という地理的要因もあって今でもそういう言葉で話しているのではないかと素人ながらに推察します。

さて、いきなり話は飛ぶのですが、日本企業もやっぱり変わりつつあるはずで、最近では会社の上司と飲みに行く回数などきっと減っていることでしょう。ところが香港は未だ古き日本企業文化がしっかり根を張っています。北の島の津軽弁と一緒で、離れているからこそその文化が保たれているのではないでしょうか。加えて今では携帯というツールもあり、金曜の夜ともなるといつどこからでも飲みのお誘いコールがかかってきます。こちらでは公共交通の中でも平気で携帯を使いますから。

2003年8月18日

8月3日の1000字日記……作者(あ)(2003.08.18; 1000文字)


 正直香港という街自体に興味があったわけではなかった。土曜に買い物客
がごった返す中を目的もなくさまよったら、もう街歩きは十分という気分に
なった。女の人ならブランドショップなど見て回るのだろうが。それで日曜
はフェリーに乗ることにしたのだ。先週自分はずっと半島側にいたので、い
ざ初めて香港島に行かむ、それならやっぱりMTRじゃなくて船だよね、と
一人で変に格好付けてみたり。
 屋根はあるけど窓はなく、加えて木製の椅子が何となくテーマパークっぽ
い、そんな船に乗り込む。日差しが遮られているだけでなく、実際水辺の気
温は低いのだろう、先程のうだる暑さはなく快適だ。ゆっくりと船が進み始
める。窓の向こうは香港島で、様々な意匠のビルが密集している。中でも目
立つものには大抵巨大な広告が取り付けられている。日本企業のものにどう
しても目が行く。日本人がんばってるなあと、異国の地で少し感慨深く。
 あっという間に中環につく。ちょっと物足りない。もっと海から街を眺め
たい。そこで別の埠頭へと向かう。香港島に着いた時点で予定は全て消化済
みだった。後は未定だ。7号、6号、5号と見て回るが目的地がピンとこな
い。調べたかったけど、ズボンのポケットに財布とパスポートを突っ込んだ
だけの手ぶらで来てしまっていたのでそれは叶わず。4号埠頭に来た。ラマ
島行きと書いてある。ああ確か、ビーチがあって車が走っていない、そんな
小さな島だったはず。試験の山が当たった気分だ。時刻表を手に取る。見る
と思ったより本数があった。改札が騒がしい。そろそろ船が出るようだ。そ
れなら決断は急がねばならない、ここは乗らねばならない!
 結局ビーチに来たのだが、水着など持っていないしそもそも一人なので、
日陰で座ってぼんやり海を見るしかすることはなかった。ここもそんなに暑
くなく、そして負け惜しみでも強がりでもなく、贅沢な時間を過ごした。と
りとめなく考えた。思えば遠くに来たもんだ、というようなありがちなこと
を。
 島では欧米人を多く見た。英語をろくに使えないからひがみも入る。でも
何とか食堂で海鮮炒飯を注文した。出てきたそれは予想以上に質素かつ大量
だったけど、とてもおいしかった。結局ビールも頼んだし10%のサービス
料までも加わって結構な値段になった。香港では往々にしてこういうことが
起こりうるが、香港全体がテーマパークだと思えば納得できる範囲内なのか
もしれない。

2003年8月15日

(HK)こちらではIDカードは

常時携帯が義務です。晴れて先日その控えを受け取りました。一ヶ月ほどするとICが載ったカードが出来てきます。

尖沙咀の客引きはいつも日本語で「お兄さん、ニセモノ時計」と話しかけてきます。
1) ニセモノ時計を買わないか?
2) お前の時計はニセモノだから、本物を買え!
多分1)でしょう、きっと。でもそんな言葉が勧誘として成立するのかは謎です。

2003年8月13日

(HK)今日の都市日報より

Metro(都市日報)というのがあって、これは毎朝MTRの駅などにおいてあるフリーペーパーなのですが、乗車時間をつぶすのにもってこいなのでいつも眺めています。中国語ってなんとなく眺めれば意味がわかるときがあります。というわけで二つ記事を紹介します。一部は適当に日本の漢字に直しています。わからない文字はXで。

日本規模最大的「煮芋会」(P24)
日本規模最大的「煮芋会」節毎年初秋在本州東北部的山形県山形市X行。毎逢初秋、当地便XX此項娯楽慶祝活動、俗称「煮芋会」。
山形の芋煮会の記事です。パワーショベルで鍋をかき混ぜている写真が添えられています。「煮芋」と順序が逆なところがポイント。

総動員(P32)
日本偶像組合「Morning娘」総動員為防衛庁拍摂広告、宣伝自衛隊成員招募。
ポスターですか、これは。そんなことをしてるんですね。

上のリンクをたどればダウンロード(pdf)もできるようなので、興味がある方はどうぞ。

2003年8月12日

(HK)今日は沖縄料理で、

やっぱり飲んでいました。今のところ気分がまだハイの状態なので、とりあえず飲んだ後もこうしてBlogなど更新できています。ただいま香港時間11時、明日も8時から仕事です。
思うのは、こちらは値段のレンジが広いということです。安いところで昼ごはんを食べると$30未満(450円以下)で済みますが、飲み会の一次会で$500(7500円)払っても別に誰も驚いていない様子です。おかげでさっぱりお金の計画がたちません。明日の朝は$4.50(67.5円)のセブンイレブンで買ってきたヤマザキのパンを二個食べて出勤する予定です。

2003年8月10日

(HK)私にはお盆休みがなく

香港人に教わったサイコロ遊びの説明のページが、Googleで検索かけても出てこなかったので自分で書きます。
二人からできます。四人ぐらいが面白いと思います。飲み会の席で行われ、負けた人が飲みます。

  1. サイコロ(人数×5個)と、サイコロを隠すコップ状の入れ物(人数分)を用意します。
  2. コップの中に各自サイコロを5個ずついれ、じゃらじゃらやります。
  3. 他人に見られないようにこっそりコップをあけ、自分の目を確認します。1はオールマイティです。
  4. 順番にコールします。例えば「5 of 4」などと。意味は、プレイしている全員のサイコロの中に4が5個以上あると宣言しています。
  5. 当然、自分のサイコロの目しか知らないわけです。もし手持ちに4が2個しかない状態で「5 of 4」とコールすれば、「残りの人で計3個以上もっている」と予測していることになります。
  6. 1はオールマイティでした。ですから上の例を正確に言うと、手持ちに4が2個かつ1が1個もない状態で「5 of 4」とコールすれば、「残りの人の4の個数と1の個数を合計して計3個以上になる」と宣言していることになります。
  7. 次の順番の人は、前の宣言を吟味します。そして、(a)それより数の大きい宣言をするか、(b)前の宣言が偽であると訴え出るかしなければなりません。
  8. 5 of 4」で(a)をする場合、許されるのは「5 of 5以上」か「6 以上of X」(Xは任意)です。「5 of 3以下」や「4以下 of X」はだめです。宣言すると次の人にさらに順番が移ります。だれかが(b)をしない限りどんどん数は大きくなり、確率事象として起こりにくくなります。
  9. (b)の場合、ゲームはそこで終わりです。全員のコップをあけ、前の人の宣言を確認します。宣言がもし真であれば、異を唱えた人が敗者です。宣言が偽であれば、誤った宣言をしてしまった人が敗者です。敗者に潔く飲んでもらいます。
  10. ポイントはいかにはったりを通すかです。例えば手持ちに4も1も1個もなくても「7 of 4」とコールしてかまわないわけです。それでだれかが調子にのって「8 of 4」と言ってきたら、偽である可能性は高いでしょう。

どうですか、面白そうですか。面白くなさそうなら、書いた私の説明が悪いということで。

2003年8月9日

(HK)尖沙咀(チムサーチョイ)を辞書登録

ついに日本語で書けるようになりました。

昨日は、というか昨日も日本人スタッフの飲みでした。ほとんど毎日飲んでいます。そのくせ次の日はきちんと8時から仕事を始めるのがすごいところです。
さて昨日ですが、2次会に朝の3時近くまでいました。女の人が横に座って水割りを作ってくれるような店です。で、日式でした。日式というのは日本式ということで、こちらではある種のステータスだったりもします。結構香港人は日本好きなので。
それで、女の人たちは日本人ではないのですが片言の日本語をしゃべるのです。でも日本語のカラオケを歌わせるととても上手なのでした。テレビに映っていた歌詞は日本語なのですけれども。

2003年8月8日

(HK)My colleague wants to learn Japanese.

So I told him how we say hello to others. At first I taught "O ha yo go za i ma su" and "Sa yo u na ra", But the first one is too long to memorize, I changed it to "O ha yo". And I guess the second one isn't more suitable in office, I taught "O tsu ka re" (shorter than "O tsu ka re sa ma de shi ta". I asked him that he must not say this word to any boss and friend.

Anyway, they like Japan. I have to do everything as the good Japanese do. And My English is still poor.

2003年8月3日

(TEXT)I've already read.

This made me think many things. I guess I had something I wanted to send to others when I started to write a short story. So, I think it's important for the story to let itself understood. (sorry for my poor English...)

I'm starting to write about this story.
I like it very much, but I can't imagine about the story better than the author.
Many name of things and people make me confused. But I understand their feelings. I guess the author didn't have to write about detail.

Sorry, Yaro-san. I will explain in Japanese later. I will!

2003年8月1日

(HK)I went to YOSHINOYA and an Indian restaurant today.

I ate chicken in YOSHINOYA for lunch.

Because most people have an English name in addition to an Chinese name in Hong Kong, My boss wanted to give me an English one.
Fortunately, I've already had the simple one that Chinese could pronounce easily, so I didn't have to imagine a new one.

2003年7月30日

(HONGKONG)When I entered the hotel's room,

there was some fruit on the desk.

I heard the songs from speakers every time in my office. Because I cannot understand Cantonese, I didn't care. Sometimes I was surprised at Japanese songs. But why are they needed in my company?

(HONGKONG)I'm sorry for my poor English.

In fact, I decided to work in Hong Kong in March and quitted my former job at the end of June. I had to quit it.
I had never been abroad. This is the first time.

I opened an account in Hong Kong's bank and applied for a credit card.
If our secretary didn't help me, I was terribly confused.
I'm working in a very old building now. I couldn't see one in Japan, but there are a lot of people there now. I guess Hong Kong's bulidings have more stories than Japanese ones.

2003年7月29日

(HONGKONG)I've arrived at Hong Kong.

I can't write Japanese, but I can read it. It was a busy day today and I will get up at 6 O'clock tomorrow. I started to work in Hong Kong today.

2003年7月27日

(OTHERS)思い出したから書いておこう

この前調剤薬局に行ったら、子供向けのカレンダーが貼ってあったのだが、そのイラストはバイキンマン(アンパンマンの敵ですね)が風邪にやられて寝込んでいるものだった。そういうこともあるのだろう、きっと。

2003年7月24日

高速道路の朝……作者(あ) (2003.07.24; 1000文字)


 予定の時間より早くこぎ始めたおかげで、マサよりも先に進んでるはずだ。
今のところ上り下りがないので、バッテリーもあまり減ってない。少し汗を
かいてるけど、これくらいは大丈夫だろう。
 後ろから車の音が聞こえる。それはだんだんと大きくなり、やがて車は僕
の横を猛スピードで通り過ぎていく。風が一瞬吹き、そのせいで僕の電動自
転車はふらふらする。また一台来たみたいだ。怖いけど振り返らないで、ハ
ンドルをしっかり握ってやり過ごす。今度はクラクションを鳴らされた。こ
こは高速道路だから、そもそも自転車で走ってる僕が悪い。
 一体、何でこんなことをするのかさっぱりわからない。ただ「六年の夏休
みにはみんなやるんだ、転校生は知らないかもしれないけど」とマサが言う
から、そして「弱っちい奴はやらなくてもいーよ」と付け加えたから、カッ
となって僕もやることにしたのだ。みんなといったって、うちの学校の六年
は僕とマサとキダだけで、キダは女子だからやらない。だから僕は絶対やら
なきゃいけない。でも参加したいってことを、マサには言えなかった。
 長い坂を上り終えた。下りでは節約のためにバッテリーを切り、自分の足
でこぐ。しばらくはあまりスピードが出なく、重く感じる。時計を見ると、
もう一時間近くこぎ続けていた。マサが教えてくれたスタート時間からは三
十分ぐらいたっている。マサは僕をバカにしてたくせに、この冒険を始める
時間を僕に教えてくれた。

 後ろから僕の名前を呼ぶ声が聞こえる。ちらっと後ろを見ると、マサがす
ごい勢いで追いかけてきていた。そして叫ぶ。
「医者に止められてるんじゃねーのかよ」
 僕も言い返す。
「じゃあ、何で出発の時間教えるんだよ」
「ずるい自転車乗ってんじゃねーよ」
 マサは僕の質問に答えなかった。横にマサが並んだので、僕は心配して言
った。
「おいそこ、危ないってば」
「わかってるよ」
 僕の注意をちっとも聞かずに、マサはこっちを向いて続けて言う。
「また引っ越して、別の中学に行くって本当かよ」
 マサがそんなことを気にしてるとは思わなかった。激しくクラクションを
鳴らしながら、トラックが僕たちを追い抜いていく。
「いいだろ、別に」
「よくねーよ」
「何でだよ」
 マサはちょっとどもった後、大声で怒鳴った。
「キダのこと好きじゃねーのかよ」
 やっぱりマサは好き勝手にしゃべる。だけど僕は今初めて、マサのことが
ちょっとわかったような気がした。

(TEXT)『短編』のこと

短編にて11期が終了しました。優勝作品は妥当だったと思います。自作には予選で三票入って、どの感想も非常にありがたいものでしたが、11期を読み比べるとやはり自作のライトさはいかんともしがたいと痛感しました。やっぱり印象が弱いよなあ、あれじゃあ。
妄言王の執務室にてぼやいたのですが、散々暇を持っていたわりに、締め切りの22日だけちょっとネットから離れていて『短編』の12期を落としてしまいました。投稿予定作品は11期よりも輪をかけてライトなものだったので、結局勝負を回避した形になります、今思うと。
書くからには読む人に印象を強く残したいですし、その結果として予選通過なり優勝なりすると思っているので、勝負を捨てた自分嗜好の強すぎる作品は投稿すべきではないのかもしれません。
最近給水ポイントをよく読みます。圧倒的なテキスト量でかつ内容にはずれがないです。そして自分との力量の差に愕然とするわけです。比べなければいいのでしょうが。


2003年7月20日

(TEXT)都合のいいことは忘れるもので

前どんなふうにネットからフェードアウトしたかは、全然記憶になかったりするわけです。
でも何となく、周りの人に迷惑はかけていないにしろ、よく思われないような消え方だったと、
思います。この周りの人にどう思われるかというところに自分はよく縛られがちであって。

『短編』管理人北村さんのはてなアンテナ - 徒読……勝手に使ってあちこち訪問しました。
赤井都さんの.赤井戸.home.……なぜか敷居が高く見えるのは、きっと私だけです。
あるテーマにまつわる短編集……ようやく先月のテーマについて書き上げたので、管理人の妄言王様にご相談。

2003年7月8日

(TEXT)短い文よりも、長い文を書きたいと思う理由

「ひょっとして、こうやって、読点を次々と、打っていけば、十津川っぽく、なるのではないか」と、(あ)は思った。
 打ち終わった文章を、パソコンで見て、(あ)は、満足した。
「同じように、打てば、亀井のセリフらしく、なるのではないか」と、飽きもせず、(あ)は、打ち続けた。

2003年7月7日

(TEXT)ねた……になるのか?

この前、デパートにありがちな小規模子供遊園地を通りがかったら、中島みゆきの「時代」がBGMでかかっていました。過去を振り返るほどの歳ではあるまい。

(TEXT)都合のいい理由

記事707 - 主掲示板 - 短編・掲示板にちょくちょく書いたのですけど、どうもこういう議論っぽい文章は苦手のようです。きっとそれは私が理系だからだ。

2003年7月2日

(TEXT)ねた……ユニットバスについて

マンションのお風呂ってどうなの?より、1620ぐらいあれば広いという感じらしい。

(TEXT)アマチュアの文章って

Hocus Pocus(悪魔の呪文)のかきんさんの書き込みにつられて、書き込んできました。その控えです。

(かきんさん)しかしよく「アマ−プロ」の対比がなされるがその差異の内容は’生産物の価値’ではない。どんな業種でもプロとアマの差は量の差である。プロは「一定の品質の商品を一定の費用で作る」。この費用が商品価格を下回ればプロである。だれが作っても金と時間さえかければいいものはできる。そういう無個性なものの「投資」ではできないものを作る人はプロではなくアーティストである。

考えさせられるところです。
料理にたとえると、どこかのお菓子好きが300円分の材料で、二時間かけてクッキーを作ったと。自分の時給は安く見積もっても600円なので、そのクッキーを1500円で売ると。そんなもんヤフオクで売れるかと。
おまけにそのクッキーはちょっと味が変わっていて、しかも5個しか入っていないと。

このときに、
→1500円を無料にする。
→味を思いっきり個性的にする。
→市販品よりもおいしくする。
→生産者を明らかにして、その魅力で売る。
→製造過程を明らかにして、同じお菓子同好の士に売る。
いろいろ手はありそうですが。
アマチュアの文章はとりあえず現状そういうものだという立脚点は忘れないようにしたいものです。

2003年7月1日

(OTHERS)7月は

まさしくモラトリアムで、こうしてこんな時間にこんなことをしています。

2003年6月29日

(TEXT)あるテーマにまつわる短編集

あるテーマにまつわる短編集に着手しているのですが、どうも月末の締め切りには間に合わないようです。遅れても一応書き上げたいですが。

2003年6月28日

(TEXT)ただいまの活動

短編に参加しています。1000字は小説なのか? という疑問もありますが、
  • (書くほうでは)シコウ回路のエーシさん曰く、時間をかけずに書いて、好きなだけいじり倒せる。これ同感です。
  • (読むほうでは)量が少ないので、自分が普段読まないような文章にチャレンジできる。
ので、まあいいかと思っています。

自分の作品がどうなるか? という軽い躁があってこそ、短編の投票も楽しめると思っていますが、でも今のところ自分はやっぱりコミュニケーションのために書いているような気もします。

(BLOG)初めてのgoogle toolbar経由

blogには興味があったのですが、幾度となく日本語で言うところのホームページなるものをつぶしてきているので、躊躇していました。
でも、google toolbarでさくさく更新できると聞けば[Yahoo!ニュース - コンピュータ - CNET Japan]やってみたくなり、検索してみると、このページ[サルなら分かるBLOGGER講座]で説明されていたので、こうやって設置してみました。日本語も今は問題なく使えていますし、広告つきを我慢すればblogspot.comに無料で置いておけるようです。

(BLOG)日本語の設定

しました。
This is my first blog.