2005年1月31日

(TEXT)そうですか、恋話ですか……。

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 ええと、西直さんのところではめられたので。ここを見た人は次に恋話しか書いちゃいけないようです。ええ、コピー&ペーストしました。
 30にもなって、既に結婚しているのですが、恋話ですか。ところでリアルでは使ったことないですね……「コイバナ」なる言葉。

 共学だった高校生の頃にもっと何かあってしかるべきだった、と思います。テニス部に入っていたのでプロパティとしては問題がなかったはずですが、狂ったように放課後も朝も土曜も日曜も練習をする部活だったので、結局3年間何もなかったんです??すいません、きっと自分自身に問題があったんです。
 それは置いておいて、でも、ずいぶんと幼い生徒たちだったのではないかと思います。都市部の公立の学校だったのですが、偏差値のスライスでかなり均一な人々が集まっており閉じた世界でした。今思えば「実は、大学生と付き合ってるんだー」なんて『すすんだ』女子がいても不思議じゃないはずですが、何故かどのカップルも同じ学校の同じ学年同士だったような記憶があります。
 決定的に不足していたのは「付き合って何をするか」ということだったのでしょう。男同士で話してもみな同じように経験がないので「誰それが好き」レベルで終始してしまい、全然中学の時と変わらなかったような気がします。

 それでも付き合ってみたかったわけで。

 同じクラスに気になる女の子がいて。放課後に会話が結構盛り上がって。でも帰らなくてはいけなくなり。雨が降っていたものの、話は尽きないし。ノリで「一つ向こうの駅まで行こうか」ということになり。小一時間かけて歩き。着いたあとも改札の前でしばらくしゃべっていたものの。バレンタインデーの話題になったところで「そろそろ帰る」なんて切り出されてしまい。結局だれかに話を聞いてもらいたかっただけで、親しい関係なんて望んでなかったと思い知らされ。ふと気付くと傘の差し方が悪かったせいで自分の背中はびっしょり濡れており。急に恥ずかしくなり。

 ちょうど今ぐらいの季節だったような気が。
 思い出せば初めて「サイゼリア」に行ったのもその女の子とでした。きっと自分だけがそういう体験??ファミレスに行く??で舞い上がってしまってたんですね。向こうは何とも思ってないのに……。

 以上、本当にささやかながら恋話(のようなもの)でした。次、みなさまのを期待してます!

2005年1月30日

(HK)雪吻3

 金色のフィルムをはがすと、個別包装された雪吻たちが現れました。彼ら彼女らは5x5で25分割された升目一つ一つに行儀よく鎮座していたので、一目見ただけで24個あると分かりました。そうです、実は中心の升目は隆起しており、「Meltykiss」と商品名を説明することにのみ費やされていたのです。ビンゴカードの中央があらかじめ開けてあるのとはえらい違いです。

 繰り返しますが24個で約600円は高いと思います。ケチでそう思うわけではなく、不必要な装飾をした挙句、それしか入っていないなんて許されない、と。
 加えて、香港居住の私は去年の夏に見てしまったのです――おそらく昨シーズンの残りであろう雪吻(通常パッケージ)が、大量に在庫処分で売られているのを。

 似た光景は香港のジャスコでも目撃したことがあります。そこでは数年前の「百獣戦隊ガオレンジャー」のおもちゃが堂々と売られていたのです。ただしガオレンジャーの場合広東語の吹き替え放映を伴っていたので、まだましだったのかもしれません。

2005年1月29日

(HK)雪吻2

 タバコは吸いませんし、お酒は飲めるけれど自分からは積極的に飲まないほうの人間ですが、腹は人並みに減ります。なので、夜だらだらと会社に残っていたりすると空腹が我慢できなくなり、甘いお菓子を食べて『つなぐ』ことがよくあります。
 中でもチョコレートを食べることが多いです。頭を使っているときにはカカオがいいとか、そんな情報をどこかで読んだことがあって、粗忽にも頭脳労働している気分で食しているのです。私の場合「体を全く使っていない」という意味程度の「頭脳労働」なのですが。

 ところで、お菓子を求めてスーパーに出かけた時の話です。昨日書いたように最近売り場は旧正月グッズであふれ返っています。お菓子売り場も例外ではありません。おそらくこの季節、あちこちの家で人々が集うからでしょう、特にクッキーだとかチョコレートだとかはファミリーサイズ(箱)になって売られています。

 そんな中、私が目を留めたのは日本のチョコレート「メルティキッス」です。この時期の香港においては、大好きなそれもやはり他のチョコレートと同じくファミリーサイズ――高級感というかおめでたさ溢れる金色の箱で売られていました。箱の大きさはA4のハードカバーの雑誌を数札重ねた程度でした。私は思わずネタ作りも兼ねて買ってしまいました。40数ドル(約600円)しました。
 私はそれを会社に持っていったのです。というのも、家に置いておくと歯止めが効かずに、二日と持たずに食べつくしてしまうような気がしたので。そして定時後、まだ多くの人が残る中、箱を開けたのです!

 まず目に飛び込んできたのはうすい金色のフィルムでした。その勿体ぶり感に焦らされてしまった私は、けれども躊躇することなくそれをめくり、ついに……ついに24個の個別包装された明治雪吻特純朱古力と出会ったのです。ええ、たった24個でした……。

(つづく)

2005年1月28日

(HK)雪吻

 いよいよ再来週。だんだんと旧正月――まるまる一週間のお休みが近づいてきます。

 最近街角の露店で、旧正月の縁起物をよく見かけます。お年玉(利是)の袋だとか、壁に貼る飾りだとか、どれもみな赤地のものです。その上には、けばけばしく金色でありがたそうな四文字熟語が書いてあります。
 加えて、たいていイラストが添えられています。中華っぽく袖がゆったりとした服を来たおじさんだとか、脈絡もなく日本のキャラクターだとか。先日ネタにした哈姆好きの彼女の机にも飾りが置いてあったのですが、そこに描かれているのはサンリオのキャラクターとおぼしき『水色の髪の毛とピンクの髪の毛の幼い二人の天上人』でした。いったいいつの時代なんだ……。

 確認のために検索をかけたら、多分これだろうと思っていた『キキララ』が全く違う髪の色であることがわかりました……。

 今日は雪吻について書こうと思っていたのですが、なぜかこんなところで引っかかってしまったわけで。

2005年1月24日

(HK)購物商場にて

 近所のショッピングセンターは海をテーマにしているらしく、お店の看板などに魚の意匠を用いています。いつも通る道に置いてあるごみ箱にも、擬人化された海の生き物たちが描かれています。サングラスをかけてちょっとイキがっているサメだとか、おどけているタコだとか。
 まあ、それらイラストはどうでもいい類のもので。しかし本日、ふと今までになく時間をかけて見てしまったところ、新たな発見があったのです。
 何と、
『とれたて新鮮』
 という、どういうわけか日本語が付されていたのです!

「あんなに着飾った挙句に自分が何たるか忘れてしまっていそうなやつらも、元々は食用だったんだなあ」
 なんて想像するのは私一人だけでしょう、きっと。

2005年1月22日

(HK)麺底轉出前一丁 加二元

 今週会社の近くで、色々と具をトッピングしたせいで色も味も何だか分からなくなってしまった麺を食べていたところ、上のようなただし書きを見つけました。

 その食堂では麺は自分で設計することになっています。注文用紙と鉛筆がテーブルの隅に置いてあり、客はめいめい欲しいものを用紙上にマークして、お店の人に渡すのです。具は20種類程度あって、そのうち3つを選ぶことができます。麺も5、6種類あります。もし全ての組み合わせを味わおうなんて思ったら、毎日三食通っても数年はかかってしまうでしょう。

 まあ間違ってもそんなことは考えないのですが、さて、その時のチョイスはというと『回鍋肉』『季節の野菜』『水餃子』の三点でした。ええ、明らかに変です。でも弁明するならば、用意されている具がどれも極端なので、これぐらいの怪しさだったら許容範囲内なのです……ただ、『回鍋肉』が牛肉と竹の子の炒め物だったことには驚きを隠せませんでしたが。
 麺は黄色くて細くごわごわとしている粗麺を選びました。他にも太いうどんのような麺だとか、米の麺だとかも選択することができます。

 さてここで、タイトルに書いたキーワードの意味を説明します。以上のようにこの店では色々な麺を選ぶことができるのですが、その中でも『出前一丁』だけは特別のようで、壁に書かれたあの文章は、実は、
「麺を『出前一丁』に変えるオプションは、2HKドル余計に必要ですよ」
 と告げているのです。

 というのも『出前一丁』のブランド力は、香港では絶大だからで。袋麺からカップ麺に至るまで、様々な味をひっくるめてみんな『出前一丁』ファミリーなのです。とはいっても、お店で普通に出食される麺よりもいわゆる即席麺のほうが高価である現状には、未だ納得がいかないのですが。

(HK)哈姆って

 同僚が彼からのプレゼントなんだ、と言いながら自慢げに黄色い水筒を見せてくれました。よく観察してみると、それには日本のお子様におなじみのげっ歯目のキャラクターが描かれていて、その横には中文名称――『哈姆太郎』と添えられていました。多分もう随分と大人であろう彼女はそのキャラが好きだそうで。

 香港で『哈姆太郎』がそれなりにもてはやされているということは、こちらに来て間もない頃から気付いていました。その意匠を用いたお菓子だとかおもちゃだとか、もちろんVCD(ビデオCD。VHSよりも普及している)なんかも、違和感なくあちこちのお店で売られているので。でも今日は何となく引っかかったのです。

 そこで、
「哈姆って、何のことだか分かる?」
 と聞いてみました。すると、予想通りというべきか、彼女は首を横に振るのです。
「Hamsterの"Ham"だよ」
 と答えを言っても反応がなく。自分の発音が悪いのかと思ってつづりを書いてみても、知らない単語だという返事しか返ってこなくて。結局切り札はgoogleのイメージ検索でした。

 ところで、この文を書くために念のために『哈姆』でgoogle検索(日本語)をかけたところ、きちんと公式ページが引っかかって驚きました。驚きといえば、検索結果上でも、
『とっとこハム太郎の楽しい公式サイト。ハム太郎の情報やゲームがいっぱいなのだ!』
 と、きちんと語尾が徹底されている、のだ!

2005年1月18日

(HK)マイルストーン

 雨の日も風の日も、毎週月曜日の昼に同じレストランに通い続けて1年近く経ちます。昨日、そこで私たちは新たな歴史の目撃者となりました。何と私たちが席に座るやいなや、注文していないのにも関わらずいつもの凍鴛鴦・少甜を持ってきてくれたのです。
 食事のたびにひたすら呪文のように同じ飲み物をオーダーし続けた結果でしょう。常連扱いされることがこんなに気持ちいいものだとは、今まで全く知りませんでした。

 この成果に甘んずることなく、なじみの店の拡大に努めていく所存です。

2005年1月15日

(HK)あまり気持ちのいい話ではなく

 「キャンパスノート」が誕生から30年というページに行ってきました。で、思い出したのはなぜか香港で普及している「Gambolノート」です。よく見るGambolのデザインは、キャンパスの2代目のそれとほとんど同じなので、きっとコピー商品なのだと思います。

 ところで、ふと思い立ってこの「Gambolノート」について検索をしてみたところ、製品紹介のページが見つかり、びっくりしてしまいました。
http://www.cngambol.com/cp.htm (簡体字中国語なので見られない人もいるかと思います)
 簡体字中国語を使っているということは中国本土の会社だと思うのですが、にもかかわらずその会社の名前は「Gambol渡辺」らしいのです。これは、日本企業のかもし出す雰囲気をコピーした、ってことなんですかね……。

 日本人のメジャー名字は既に中国人によって商標登録済みなのかもしれない、なんてあながち冗談ではなかったり。

2005年1月14日

(HK)数ヶ月ぶりに雨がぱらつきました。

 タイトルと本文は全く関係ないです。

 マクドナルドの卓上カレンダーを職場で使っています。それには、女の人の手帳などにありがちなシールがおまけでついてきました。あらかじめ大事な日付に貼っておけば、うっかり忘れてしまうことがありませんよ……という温かい心遣いです、多分。例えば、給料日のシールの場合、数えてみると12枚ちょうど入っていました。そのような大事な日付だったら頭の中に完璧に入っているので、わざわざ貼るまでもないような気がしますが。
 加えて、容易に想像がつく、誕生日シールなるものもきちんと入っていました。まず、父親誕生日シール、母親誕生日シール、__(空欄になっていました)誕生日シールが2枚、そして愛人誕生日シール。


 えっ、『愛人』って……。よく見ると英語も漢字の下に付記してあり、いわく、"lovers birthday"と。別にびっくりするほどのことではありませんでした。それでも確認のために身近な香港の人に聞いてみると、
「うーん、普通話の単語かなあ」
 とのことでした。広東語では別の言葉があるそうです。
 きっと、中国語学習者にとっては『愛人』という単語は驚きでもなんでもないのでしょう。


 でも折角なので、ここで異文化交流をしてみることにしました。たまたま私が質問をしたのは女性だったのですが、彼女に日本語的『愛人』の意味を説明してみたのです。
「『愛人』というのは特別な関係で、結婚している人が結婚相手以外の人と付き合っていることを指す」
 そんな感じで伝えたかったのですが、うっかり"sometimes"という単語を使ってしまったのです。すると……、
「中には、結婚相手以外の人と付き合うような人もいるだろう」
 と言いたかったのに、
「結婚相手以外の人と付き合うことも、時々あるだろう」
 となってしまいました。

 すいません、日本人夫婦というものをおとしめてしまいました……。

2005年1月10日

(HK)『のだめカンタービレ』直輸入

 よく行くページ二ヶ所ほどで「面白い」という評価だったので、あらかじめ日本で10巻まとめて買ってもらってました(さりげなく目的語?を隠してみました)。
 それで1月4日、新幹線に3時間近く乗っている間、ひたすらにやにやしながら読みふけっていました。今、本は部屋に転がっています、それこそ『のだめ』状態で。

 主人公『のだめ』がピアノを弾き、彼女の憧れの彼が指揮者を目指す、という、書いてしまうとずいぶんと単純なストーリーですが、いや、よかったです。「がんばるor努力する」という普遍的なテーマを、クサくならずに人間の感情とともに、かつ笑いを交えつつ描いているので、読み終わった後何となく励まされたような気分になりました。30にもなって漫画に影響受けまくってます。
 最新刊の10巻で主人公二人は音楽の本場パリへと乗り込みます(ここで登場する脇役の『片平さん』が好きです、私と同い年ですし)。連載が続いているので単行本はそこで終わりなのですが……やっぱり、『海外』っていうところで勝手に共感してしまいます。どうにも私は単純です。

 エンジニアの私にとっての本場といえば、シリコンバレーでしょうか。地中海性気候(中学地理の知識)の素晴らしい気候のもとで、非常に優秀な人々が自分の時間を大切にしながら働いている、そんなイメージがあります。一度は行ってみたいです。
 結局大事なことは、今の仕事をしっかりとこなすことなんでしょう。というわけで、日本のほとんどの皆様がお休みを取っている月曜日も、ええ、働きますとも。

2005年1月8日

(HK)配偶者のこと

 私は男性で、結婚してからもう数年が経過しているのですが、いまだに『相手』の対外的な呼び名を決めていないのです。今年に入ってからこのページに家族のことを書き始めて、その点不自由を感じています。

 順当なところだと『奥さん』ですか? 『女房』はちょっとオヤジくさいし。昔うっかり『かみさん』という言葉を使ってしまった時には(たまたまその場にいて一緒に話していた同僚が、そういうふうに呼ぶ人だったのです)、ものすごい拒絶にあいました。子供がいる場合『母さん』と呼ぶ人もいるようですが、これもいやですね。そもそも定義に合ってないし。

 そんなわけで、本当に親しい人には「XXX(ファーストネーム)の実家に行ってたんだけど」と、また、会社の人間には「『向こう』の実家に帰っていました」などと工夫しています。それから『うち』も便利な言葉ですね。話し相手が先に配偶者の話題を始めたときには、例えば「『うち』はスキーとかあまりしないんだよね」というように切り返すことで、上記定番ワードを使わずにすみます。

 ところで、そう考えていくと英語は楽です。単純に『My wife』と、もう照れも遠慮もいりません。だからといって日本語として「『ワイフ』はなんだか韓国ドラマが……」のように使用してしまうと、これはこれでもう上に書いたどの呼び名よりも激しく拒絶してしまいます、私の場合。

2005年1月7日

(HK)旅行メモ

 元旦に急遽帰ることになったので、当然飛行機は正規料金でした。エコノミーといえどもぶっ飛んだ値段でした。それでもおまけで搭乗前にラウンジ(本来はビジネスだとかもっと上のクラスの人々のための部屋)への入室が許可されました。
 ラウンジでは飲食が無料でできます。別にお酒に興味はないので食べ物のコーナーに行ってみると、軽食――サンドイッチやカップラーメンなどが発見できました。
 結局一番そそられたのはハーゲンダッツのアイスクリームでした。予想通りそれはとてもおいしかったです。けれども一個食べれば充分、つまり、高い運賃を補償するために躍起になってたくさん食べようとは思いませんでした。そんな考えが浮かんでしまうあたりが貧乏性です。

 飛行機の中では、元旦のフライトだからでしょう、おとそと『昆布だとか煮干だとか』が特別に配られました。そんな儀式もあったなあ、と思ったのですが、『昆布だとか煮干だとか』の名称のほうは思い出すことができず。今調べたんですけど、『ごまめ』で合っているんでしょうか?

2005年1月5日

(HK)とはいえ、香港は旧正月メインの地域ですから……

 白石蔵王以外の各駅に止まる東北新幹線で東京まで向かいました。当然座席指定なんて取っていないし、自由席も座れることはなく、結局デッキの部分で立ちっぱなしでした。新白河のあたりで急に込みだしました。あれこそが風物詩である『200%を超える乗車率』だったと思います。
 車掌は「自由席が混雑しましてご迷惑をおかけしました」とか詫びていたんですが、一方、車内販売の案内は通常通りでした。聞きながら『ワゴンでお席まで伺います』なんていい度胸だねぇ、え、本気でこれると思ってるのかい? と邪悪に妄想していました。

 息子は乳児らしく元気でした。娘は今日は泣きませんでした。父は香港で出稼ぎを続けます。

2005年1月3日

(JAPAN)うれしいこと

 急遽日本に帰ってきました。周りの田畑にはまだ雪が残っている、そんな東北の名ばかりの市にいます。
 あんな記事を書いていた1月1日に、長男が産まれたのです。娘のときと同じようなわりとしっかりした顔の子でした。
 家族が一人増えるのはうれしいことなのですが、長男と面会した今日の私の場合、いろいろな感情や思考がうわーっと同時に押し寄せて来たため、無邪気にはしゃぐことが出来ませんでした。娘が産まれたときもそうでしたが。少し時間が必要なんだと思います。

 一方、娘との再会のほうは非常にうれしかったです。娘もずいぶんと喜んでくれましたし。小さい子は成長が早いのでしょう、数ヶ月前よりかなりおしゃべりできるようになっていました。こちらで幼稚園に通い出したせいもあるかもしれません。というのも、香港にいた時と比べると、娘のイントネーションが一部東北仕様に変わっているような気がしたのです。

2005年1月1日

(HK)恭賀新禧!

 少し体調が悪くてさっきまで寝ていたのですが、やっぱり8時半なんかに寝始めるのは早すぎたようで、今時間にこうやって起きだしてネットなどしています。日本に遅れること一時間、香港も2005年を迎えました。
 年が変わるなんて大したことじゃない、なんて斜めに構えた態度をとりがちな私ですが、それでもこういう時節にはやっぱり去年のことだとか今年のことだとかを考えてしまいます。自分の内面について深夜の高揚を文章にすると、あとあとむちゃくちゃ恥ずかしかったりするかもしれませんが……ええい、書いてしまえ。書きたいんだし。後で消せばいいんだし。

 個人のことはほとんど書いていませんが、また、いまだ大人になりきれていないような文をさらけ出していますが、私は結婚していて娘がいます。とりあえず単身で香港にやってきたのがおととしの夏、家族が日本から来たのが去年の春、家族が日本へ帰ったのが秋です。今は香港で一人です。それで、ぴーごろごろごろ、とモデムでインターネットをしています。
 家族と一緒に暮らしている間もいい夫、いい父親ではなかったとは思いますが、こうやって単身赴任してしまっている現在よりはそれでもましだったのではないかと。よく申し訳ない気分になります。一応現在の別居は将来には解消される??家族はまた(一人増えて)香港に戻ってくる予定になっています。

 去年の一番の思い出は、娘とプールで遊んだことです。3回か4回行くことができました。一回につき1時間ちょっとですから、妻曰く、そんな少しのことでは「子供の世話をした」とは認められない、そうです。まあ、私の家庭に対する貢献がそのように低く評価されるのは当然でしょうが、だからといって、その体験が矮小なものだったかというと、決してそんなことはなく。

 娘はまずはじめに、子供用のプールに向かいます。その真ん中には噴水がついていて、そこで娘は、水の飛び出す穴を足でふさいで圧力を感じたり、吹き出している水に浮き輪を近づけ斥力を感じたりします。私は一緒に遊ぶことも多かったのですが、水深の浅いそのプールに座り込んで(そうでもしないと全身を水の中に入れることができないので)、一人で遊んでいる様子をぼーっと観察することもありました。そのうちに大抵私は飽きてしまい、やがて、大人用のプールに行こうか、と誘うことになります。
 ところが、娘はその単調な遊びが気に入っているようで、なかなか同意してくれないのです。で、私は辛抱できなくなって無理やり気味に深いプールに連れて行くのですが、いざ入ってみるとそれはそれで喜んでくれます。私は娘を抱っこした状態で、プールの中をひたすら歩き続けます。最後は二人とも程よく疲れたところでお開きになります。


 今年はもうちょっといい父親になりたいです。
 予定通り書いていて恥ずかしくなったので、コメント機能をはずします。いえ、ほんとに、読んでもらっただけで感謝ですから。