2005年1月29日

(HK)雪吻2

 タバコは吸いませんし、お酒は飲めるけれど自分からは積極的に飲まないほうの人間ですが、腹は人並みに減ります。なので、夜だらだらと会社に残っていたりすると空腹が我慢できなくなり、甘いお菓子を食べて『つなぐ』ことがよくあります。
 中でもチョコレートを食べることが多いです。頭を使っているときにはカカオがいいとか、そんな情報をどこかで読んだことがあって、粗忽にも頭脳労働している気分で食しているのです。私の場合「体を全く使っていない」という意味程度の「頭脳労働」なのですが。

 ところで、お菓子を求めてスーパーに出かけた時の話です。昨日書いたように最近売り場は旧正月グッズであふれ返っています。お菓子売り場も例外ではありません。おそらくこの季節、あちこちの家で人々が集うからでしょう、特にクッキーだとかチョコレートだとかはファミリーサイズ(箱)になって売られています。

 そんな中、私が目を留めたのは日本のチョコレート「メルティキッス」です。この時期の香港においては、大好きなそれもやはり他のチョコレートと同じくファミリーサイズ――高級感というかおめでたさ溢れる金色の箱で売られていました。箱の大きさはA4のハードカバーの雑誌を数札重ねた程度でした。私は思わずネタ作りも兼ねて買ってしまいました。40数ドル(約600円)しました。
 私はそれを会社に持っていったのです。というのも、家に置いておくと歯止めが効かずに、二日と持たずに食べつくしてしまうような気がしたので。そして定時後、まだ多くの人が残る中、箱を開けたのです!

 まず目に飛び込んできたのはうすい金色のフィルムでした。その勿体ぶり感に焦らされてしまった私は、けれども躊躇することなくそれをめくり、ついに……ついに24個の個別包装された明治雪吻特純朱古力と出会ったのです。ええ、たった24個でした……。

(つづく)

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