2005年1月22日

(HK)麺底轉出前一丁 加二元

 今週会社の近くで、色々と具をトッピングしたせいで色も味も何だか分からなくなってしまった麺を食べていたところ、上のようなただし書きを見つけました。

 その食堂では麺は自分で設計することになっています。注文用紙と鉛筆がテーブルの隅に置いてあり、客はめいめい欲しいものを用紙上にマークして、お店の人に渡すのです。具は20種類程度あって、そのうち3つを選ぶことができます。麺も5、6種類あります。もし全ての組み合わせを味わおうなんて思ったら、毎日三食通っても数年はかかってしまうでしょう。

 まあ間違ってもそんなことは考えないのですが、さて、その時のチョイスはというと『回鍋肉』『季節の野菜』『水餃子』の三点でした。ええ、明らかに変です。でも弁明するならば、用意されている具がどれも極端なので、これぐらいの怪しさだったら許容範囲内なのです……ただ、『回鍋肉』が牛肉と竹の子の炒め物だったことには驚きを隠せませんでしたが。
 麺は黄色くて細くごわごわとしている粗麺を選びました。他にも太いうどんのような麺だとか、米の麺だとかも選択することができます。

 さてここで、タイトルに書いたキーワードの意味を説明します。以上のようにこの店では色々な麺を選ぶことができるのですが、その中でも『出前一丁』だけは特別のようで、壁に書かれたあの文章は、実は、
「麺を『出前一丁』に変えるオプションは、2HKドル余計に必要ですよ」
 と告げているのです。

 というのも『出前一丁』のブランド力は、香港では絶大だからで。袋麺からカップ麺に至るまで、様々な味をひっくるめてみんな『出前一丁』ファミリーなのです。とはいっても、お店で普通に出食される麺よりもいわゆる即席麺のほうが高価である現状には、未だ納得がいかないのですが。

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