2009年12月23日

[HK]気付いた

 今年の旧正月は2月の中旬で、まだ一ヶ月以上先です。当地では幸い去年末より景気がよく、オフィスをシャットダウンしたり、強制的に有給を使わされたりするということはありません。今週と来週、金土日と三連休が二回あって、それで年末年始はおしまいです。
 あと最近あまり寒くないです。11月末のほうが寒かったです。

 子供は休みになりました。一方、自分はいまいち休みモードになりきれていないような気がして。そういうのが原因かなあ、と思い当たりました。
 皆様はどうぞよい年末をお過ごしください。

2009年12月21日

[HK]season's greetings

 夜、尖沙咀に行きました。スターフェリー乗り場からハーバーシティ入り口のところまで、すごい人出で大変なことになっていました。写真を撮っているらしく、フラッシュの光が相次ぎます。人の整理なんかしていない状態のところに、みんなどんどんと突っ込んでいきます。身動きが取れなくなりそうで、怖くて、私たち家族は回り道をしました。
 自分たち、ちょっと冷めているかも、とも思いました。混んでいるんだし、そんなわざわざ写真をとらなくても、という考えでした。

 クリスマスソングを歌う団体がいました。年齢不詳の人も何人かいましたが、平均を考慮すると彼ら彼女らは学生なのでしょう。楽しいのだろうな、と思いました。そういう学生の団体――男女混合の――を香港ではよく見かけます。集団行動。

 自分の感情をうまく整理できません。シンプルに結論付けると『年とったな』ということになってしまいます。家族は普通です。今日は絵本の読み聞かせならぬマンガの読み聞かせを娘にしました。『よつばと!』はルビが振ってあるので娘一人でも読めるはずですが。気球から落ちたジュラルミンが『立った!』とか、大うけでした。

2009年12月12日

[Japan]帯広二泊三日

 香港を10時前に出た飛行機は新千歳に3時に着き、そこから特急に乗って帯広へと。結局6時に着いて気温は氷点下。本気出せば余裕で来れちゃうんだなあ、と思いました。先週の土曜日のことです。いとこが結婚式をするというので一人で行ってきました。帯広は初めてでした。

 香港-新千歳はキャセイだけが飛ばしています。土曜日は二階建ての大きな飛行機がほぼ満員になりました。新千歳のイミグレで、降りたお客のほとんどは外国人の列に並びました。日本人は30人乗っていたかどうか。冬の北海道が中国人に人気、というのを目の当たりにしました。
 飛行機の中では普通話と広東語が半分半分の割合で聞こえ、不思議に感じました。大陸のお金持ちがわざわざ香港経由で北海道に向かっているのでしょうか。

 土曜日、南千歳の駅で特急を待っていると4時だというのに真っ暗でした。帯広から戻ってきたのは月曜日です。その日の朝、帯広から千歳に向かうと、トマムのあたりは雪が強くて周りの山々は真っ白でした。北海道、すごい。

 大変いい結婚式でした。一連の式に出て、久しぶりの人と話をしていると、何だか色々なことに感謝したくなりました。

 香港への帰りの飛行機に、開催中の東アジア大会に出場する日本人選手が乗り合わせていたようです。飛行機を降りたところに、ユニフォームを着た係員がいました。選手とおぼしき名前の書いたプラカードを掲げているのが目に入りました。
 係員の前を通り過ぎてしばらくすると、後ろのほうからたどたどしい日本語が聞こえてきました。選手の人が自分の名前に気付いて歩み寄ったようです。名前を確認しています。

 その後のやりとりです。ちょっと距離が離れていたということもあり、はっきりとは聞こえませんでしたが、しかし私の耳には係員が「がんばっていますか?」と言ったように聞こえました。「がんばってください」ではなくて。振り返ると選手の人も言葉に詰まった様子でした。

2009年11月19日

[HK]日本代表お疲れさま

 アジアカップ最終予選、香港代表に勝ったそうです。おめでとうございます。この前試合があった南アフリカから日本に帰らずに香港に来たとのことで、長旅お疲れさまです。
 今週香港はとても寒く、日中も15℃を下回っていたと思います。本当に急激に寒くなりました。真夏の南アフリカとは気温差があるので、けがをしなければいいのだけれど……と思っていました。試合は見ませんでしたが、とりあえずニュースを見ている限りアクシデントはなかったようで良かったです。

 奥様方のうわさによると、中村俊輔選手がジャスコで買い物をしていたとか。そんなところで会える可能性があったとは……。

2009年11月14日

[HK]さっそく訂正

 前の記事にアジアカップ、前回が2006年と書きました。間違ってました。

 来年の本大会があるだろうから、それの4年前で……という思考だったのですが、本大会は2011年で、中国で行われたのは前々回、2004年とのことでした。2006年はそういえばワールドカップでした。

 2004年って……香港に来て2年目です。思わず遠い目です。

[HK]何もしない土曜日

  • 来週はサッカーの日本代表が香港に来て、アジアカップの最終予選、日本-香港戦が行われるそうです。アジアカップ……前回、2006年は中国開催でした。NHK BSが映る部屋に住んでいたので、香港で私も応援していました。ひどい審判・ラフプレーの試合が多かったという記憶があります。それでも結局、日本は優勝しました。準々決勝、ヨルダン戦のPKで、宮本が主審とやりあっているのを見て、ひどくどきどきしたのを覚えています。
  • 反日感情の強い時期でした。会社からは、中国では不要な外出を避けるよう指導がありました。日本人(ヤップンヤン)かどうか問われたら韓国人(ハンゴッヤン)と答えよう、という、有効かどうかよく分からない知恵も教わりました。
  • あの時は確か首相が小泉で、今は鳩山です。鳩山は当地で好意的に報道されています。それを見ていると、もやもやした気持ちになって……日本国民が自民党・小泉を選んだのは『中国と敵対したかったから』ではないはずです。同様に民主党政権が選ばれたのも『中国と仲良く付き合っていきたいから』ではなくて。鳩山に対する報道で『日本人が変わった! いいね!』と言われているような気がして、それは的外れな気がして。うれしくありません。
  • 最近はどうなんでしょう。香港に住んでいますが、仕事以外の付き合いがないので正直わかりません。12月には香港で東アジア大会があり、色々なスポーツの試合が行われます。これはどういう感じになるんでしょうか。
  • この前、キャッチボールをしている香港人を見ました。ここ香港で野球とは珍しく、それが理由か、彼らはテニスコートを借り切ってそこでキャッチボールをしていました……確かにボールを取り損ねても、テニスコートの中だったらすぐに拾えるし合理的ですが。キャッチボールってもうちょっと手軽気軽なものなのに、と思いました。

2009年11月8日

[Japan, HK]なんだかあっという間


  • 無印良品のグローバルカレンダー、今年は香港の店舗で買うことができました! 来年も、日本の休日と香港の休日を見比べて、「日本は休みが多くていいなあ(特に秋)」とねちねちできます! 本当にいまさらですが思い出しました。シルバーウィークってあったんですよね、今年……

  • グローバルカレンダー、リンクを貼ってご紹介しようと思ったのですがネットストアにまだありません。香港MUJIのグローバルカレンダーの入荷はGood Jobです→一方A4ノートの取り扱いをやめてしまいました。場所をとるわりに売れないんでしょうか。愛用していたのに。MUJIがお気に入りなだけに、ちぐはぐに感じます。勝手な顧客です。

  • この前日本に出張に行ってきました。久々にスーツを着ました。そして東京のオフィス街を歩きました。大崎です。コスプレ気分を味わいました。

  • 新幹線に乗っていたら、中国の有名な火鍋料理店『小肥羊』の看板を大宮で見ました。なぜ大宮? ちなみに『しゃおふぇいやん』とひらがなで読みが振られていました。親切でいいと思います。

  • 最近、暑かったり寒かったりします。この前は日焼けするぐらいの陽気で、子供は海に入っていました。11月なのに。

2009年10月22日

[HK]68→88

 香港ではイギリス式に地面の階をGround Floor(地下)と呼び、その上に一階(一楼)、二階(二楼)とあります。もうすっかり慣れました。
 その上に三、四、五と続くかというと、そのあたり縁起担ぎがあって、四階がなかったり、十三階がなかったりします。四と死が同じ発音であることが理由です。十三を抜くのには、『キリスト教も詳しいんだぜ、俺』的な発想を感じます。
 四がだめだから、十四や二十四もだめだったりします。こういう階が歯抜けになっていて、十二階の上が十五階だったりします。これもよくある話です。


 しかし今日ニュースでやっていたのは、その斜め上というか……それこそ『飛びぬけた』話でした。
 新築の高級マンションの最上階を、お客が喜ぶからという理由で八十八階と名づけた、とのことでした。普通に数えると三十数階にしかならないのにもかかわらず、です。消費者を混乱させている、というのが報道内容です。
 そのマンションの八十八階の下は六十八階で、そこからどんどん下に降りていくと五十九階から四十階までがすっぽり抜けています。何だか車やCPUみたいな製品のラインナップみたいです。8シリーズとか6シリーズとか。

 ちなみに高級マンションは『豪宅』と呼ばれています。こういうところ、中国語はとても直接的です。『豪』なんて字を使っても、ちっとも気恥ずかしくならないのだと思われます。

2009年10月4日

[HK]中秋と特敏福

 昨日一昨日と夜遅くまで人出が多く、中秋を楽しんでいる様子でした。家族はインフルエンザからなんとか回復しました。

 今回インフルエンザっぽかったのですが、かかりつけの医院ではタミフル(特敏福)を出してくれませんでした。そこで、わざわざ別の病院まで行って入手しました。
 私と家族は会社が提供する健康保険に加入しています。その保険で、かかりつけの医院での治療は100%カバーされます。しかし、今回行った病院では保険は効きませんでした。香港では病院によって治療の種類・値段はまちまちで、保険も効いたり効かなかったりします。また保険を持っていない人もいるようです。

 タミフルはよく効いたような気がします。発熱は一日で収まりました。治ったことは非常に感謝しています。一方、結構なお金を払わないとタミフルを入手できなかったという事実を思うと、複雑な気持ちになります。

2009年9月30日

[HK]午前半休と国慶節

 私以外の家族がインフルエンザにかかっています。それで、昨日今日と午前半休をとっています。明日からは中国の国慶節と中秋で連休になります。健康大事です。

2009年9月27日

[HK]狼と香辛料と狼與辛香料

 今年の夏に日本に行ったときに『狼と香辛料』の1、2、3巻を買ってきました。ラノベを読んでみようと思いたって、限られた情報の中で選んだ作品ですが、当たりでした。エンターテイメント度が高く、続きが気になって仕方がなく、あっという間に読み終わりました。

 私が夢中で読んでいると、妻が近寄ってきました。
「ラノベってどうなの」
 そう言って妻は本をのぞき込みます。
 どうも自分は間の悪い人で、そういう時に限ってイラストのあるページを読んでいて、しかもそれがお色気というかサービスというか、少女の姿をしたホロが狼に変身するために服を脱ぎ去ったところだったのです。
「ふうん、そういうのが好きなんだ」
 私とラノベの両方が、思いっきり誤解されました。

 面白いかどうか不安だったので、今回とりあえず三冊だけ買って香港にもって来ました。幸い当たりだったので、すぐに続きが読みたくなり、香港の中で一番ラノベが充実している旭屋書店に向かいましたが。
 4巻から8巻まで欠けているのです。旭屋には日本に行く前に立ち寄っていて、その時にはあったように記憶しています。香港で買うのは高いなあ、と思っていたのが裏目に出ました。こうなったら最後の手段、アマゾンで日本から輸入かなあ。

 ふと家の近くのローカルの本屋に行ったら、中文版の『狼與辛香料』が一巻からきちんと揃って売っていました。4巻もちゃんとあります。
 興味はありますが、私は中文は読めません。日文がライトだから、中文も何とか推測できるかも……。買ったところでネタにしかならないだろう、などと考えています。

2009年9月12日

[HK]何の気なしに男兒當入樽

 インターネットはADSLです。そしておまけでADSLを使ったケーブルテレビに加入しています……やっぱりうまく説明できません。
 その中のアニメチャンネル『Animax』は二ヶ国語放送です。広東語から日本語に設定変更できるので、子供はいつも楽しく見ています。そして「やめれ」と言わないとひたすら見続けます。
 「やめれ」「食べれ」「寝れ」。なぜか子供に対しては北海道の命令形を使っています。

 先程リモコンをぽちぽちやって、Animaxをかけたら『男兒當入樽』(スラムダンク)のアニメが流れていました。全然見るつもりはなかったのですが。

 体育館の中です。みんな顔は傷だらけです。長髪の三井に対して小暮が詰め寄っています。
 こ、これは! もしかして。俄然期待が高まります。偶然チャンネルが合った、その幸運に感謝しました。
 CMが入りました。

 CMが終わりました。
 体育館の外から、安西先生の声がします。ついに来ました!
「あきらめたらそこで試合終了だよ」(回想シーンにて)
「安西先生...バスケがしたいです」

 最高の場面をダブルで見れました。スラムダンクは単行本で読んでおりアニメは全く見ていないので、とても新鮮でした。

2009年9月9日

[HK]東京直送"まきゆさ地圖"(検索よけです)

 新しいドラクエは、日本に行ったときに買おうと思えば買えたのですけど。時間を忘れてのめりこむ方なので、今回は自制して買いませんでした。それでもドラクエ関係のニュースは時々チェックしています。

 先日、東莞に出張してきました。他社のお客様とご飯を食べている時です。
「(あ)さん、ドラクエってご存知ですか?」
 仕事の話に引き続いて、お客様から突然尋ねられました。その方は私と同じ世代です。私たちが小学生だったころ、オリジナルのドラクエ1が世に出ました。私たちはドラクエとともに育った、というと大げさですが。
「買おうと思ったんですけど、はまっちゃいそうなんで買わなかったんですよ」
「あの、すれ違い通信ってご存知ですか」
「宝の地図を交換できるんですよね、確か……」
「よくご存知ですね」

 お客様はうれしそうです。ドラクエの話を始めた、その気持ちがよく分かりました。いい歳してゲームをしている日本人大人なんて、香港にはそんなにいないでしょう。お客様も私も家族もちですし。

「で、まきゆさ地図というのがあって」
「あの何か経験値がよく貯まるっていうやつですよね」
「あれ、旺角でゲットしたんですよ」

 香港の繁華街、旺角で、まきゆさ地図の頒布会が開かれたとか。ゲーム好きの香港人が日本に行って持ち帰ってきたそうです。日本語も読めないのに、ドラクエするんですね。

「100人ぐらい集まって、七、八割が香港人でしたよ」

 通信を効率よくするために、皆DSを高く掲げていたそうです。ドラクエをプレイしなくても、その光景は見てみたいです。

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 私はドラクエを買わなかったのですが、かわりに「A列車で行こうDS」を買ってしまいました。三日ほどやりこんでしまい、さすがに危機感を覚えたので今は自ら手の届かない棚の奥に隠しています。大体、仕事でもないのに方眼紙を持ち出し都市計画を立てるなんて。自分で自分を客観視し、つくづくバカだなあと思います。

2009年8月30日

[HK]韓国焼酎と猫

 この前日本人同士で話していて「韓国人はよく飲む」という話題になりました。私が韓国を訪問したのは4年前で、今のところそれ一度きりです。話していた知人も、数回行っただけとか、そういう感じでした。
 話の途中で、知人の口から『タイタニック』という単語が出てきました。

 『タイタニック』というのは宴会芸です。私の滞在中、一人の韓国人がそれを披露してくれて、私はそれが彼のオリジナルだと思っていたのですが。私だけではなく知人もその芸を目撃していたとは。

 改めて『韓国 焼酎 タイタニック』で検索してみるといくつも引っかかります。今でも学生の間の伝統芸のようです。ビールの入ったグラスに小さい空のグラスを浮かべ、それにどんどん焼酎を注いでいって小さいグラスを沈めるイベントです。最後に二つの酒が混ざったものを飲むので、酔いは加速します。

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 先日、香港にて韓国人と飲む機会がありました。韓国料理の店で、面子は、韓国人、中国(上海)人、日本人。香港人はいませんでした。香港人はあまりお酒を飲みません。一方、韓国人、中国人はよく飲みますし、加えてそもそも酒に強いような気がします。

 食事のはじめはビールでしたが、すぐに韓国焼酎に切り替わりました。韓国焼酎はストレートで飲みやすいです。韓国人と中国人はかなりの勢いで焼酎のビンを空にしていきます。しかし、私にとっては本当に久しぶりの飲酒でした。また、私は個人的に焼酎に弱く、悪酔いしやすいのです。

 私は一次会が終わった段階でかなり酩酊してしまい、結局そこで他の人と別れて帰宅しました。今思うと不思議なのですが、私は帰るときに小走りになっていました。陽気になっていたのか、どこか壊れて空元気になっていたのか、分かりません。
 家への途中、商店街の中でおとなしい猫を見つけたので撫で回しました。多くの人が行き来する中、10分近くそこにいたと思います。酔っ払っていたのでもっと長かったかもしれません。酒臭かったので、猫にとってはいい迷惑でしょう。時々猫にあま噛みされました。舌がとてもザラザラしていたのを覚えています。
 そして、次の朝は二日酔いでベッドから起き上がることが出来ませんでした。

 酒を飲み始めたばかり、というならまだしも、この歳になって自分の酒量を把握せずに恥ずかしい失態をしてしまいました。とりあえず韓国焼酎のせいにしておきます。猫をなでまわせたのは満足です。

2009年8月23日

[HK]頭ががさごそする

 ウェブ上で写真の入った旅行記を二つ立て続けに読んだら、頭の中に棒を入れてかき混ぜられたような気分になりました。普段持たないような感情がわいてきて、でもそれをうまく説明できません。

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 休み前はばりばりと働いていました。そういう時って、大抵何も考えていないものです。

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 初めてラノベを買ってみました。楽しく読んで、後ろの作者紹介のところを見ました。作者が理系の学生で、そして専攻が私と一緒でした。「だから?」ですが、何となく書き留めておきたい。

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 この前の雨の日、家まで歩いて帰る途中、ふと側溝に目をやると大きな亀がいました。隣接する公園から逃げ出してきたようです。幼児の頭ぐらいの大きさ、でも甲羅には厚みはなく、側溝の底に貼り付いている様子でした。
 亀の足の短さを見ると、側溝から自力で這い上がれないだろうと思いました。試しに手を伸ばしてみると、亀らしく手足を甲羅の中に引っ込めました。好都合です。甲羅を尻尾のほうからつかめば持ち上げられる、と考えました。
 そこで、恐る恐る甲羅を触ってみたのですが……触れるやいなや、亀は手足を出してものすごいスピードで前へと進みました。亀ってあんなに速いのか、と思うぐらい。一瞬で私の手の届かないところに行ってしまいました。依然側溝の中だったので、進めるのは一方向だけでしたけど。
 あきらめて家路につきました。次の日側溝を見たらいなかったので、その亀、脱出に成功したのだと思います。

[Japan]夏休み

 先週末は日本にいました。日曜の昼、妻の実家でぼんやりとテレビを見ていたら、アタック25でパーフェクトがでました。今回の滞在が短かったこともあり、すごいものを見ることができた、と一人で興奮していました。

 それから、幕張に恐竜が来ているというので見に行ってきました。入場料・大人2500円に少しひるみました。内容は派手ですごい、の一言です。エンターテインメント色が強いです。
 色々なトピックスを取り揃えている反面、ストーリーみたいなものが薄かったような気がしました。個人的には、博物館とかによくある、やたらと生真面目な解説も嫌いではないのです。
 子供には、面白いものとまじめなものと、両方好きになってもらいたいと思います。

2009年7月10日

(HK)日本語ではそこまで言っていない

 『巨乳排球』という映画が上映されるそうです。原題の『おっぱい』を『巨乳』と訳して、それで何とも思わないような、そういう大人にはなってもらいたくないです。

2009年6月15日

短編第81期

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 グラフのように最近とても投稿が増えています。今回は47作品もあります。

 さーっと流し読みしました。その中で一番気になったのは双子という作品です。作者は多崎籤さんで、初めての投稿のようです。
 日常の話なのですが、さじ加減が絶妙です。こういう話を書きたいと、ふつふつと思いました。

 うまく感想がまとまりません。でも全力で推しておきます。あと、多崎さんのほかの作品も読みたいと思いましたが、ググっても見つかりませんでした。

2009年6月8日

(HK)毎朝ドラゴンボール

 インターネットを使ったケーブルテレビみたいなものに加入しています。色々なチャンネルがある中で、アニメ専用チャンネル「Animax」というのを家族はよく見ています。ほとんどが日本のアニメで、かつ原語(日本語)と広東語の二ヶ国語でやっています。

 朝はチャンネルをこのAnimaxにしてテレビをつけっぱなしにしています。最近は7時からドラゴンボールです。一日一話です。ばたばたと用意をしている間にちらっちらっと見るのですが、まだ小さい悟空がレッドリボン軍とやりあうあたりで、ものすごい懐かしさを感じます。これでロート製薬の目薬のコマーシャルが入ったら完璧だ、と思います。「プールに入った後には、目薬を」という感じの。

 昔ってプールに目を洗う特別な蛇口がありました。最近は目を洗ったりせず、そもそも学校の授業でもゴーグルをつかってプールに入るようです。水の中で目を開けるなんて、実はずいぶん乱暴なことをさせられていたんですね。今週もプールに行きました。

 Animaxは有料の放送なので普通のコマーシャルはありません。そのかわり、番組と番組の間には自社のサービスのコマーシャルが入ります。他の時間にやっているアニメの番宣が多いです。中でも女の人が「パンプキンシザーズ小隊」と叫ぶアニメが今月のおすすめらしいです。気になるといつもwikipediaで調べます。

 「ヤギーシロー」で検索すると本ページが第一位になりました(google調べ)。家族内ではゾロリ効果でだじゃれブームが来ています。

2009年5月31日

(HK)今日も泳ぎました。五月に入ってから三回目。

 「ヤギーシロー」のファンだと思われています。別の巻にも「ヤギーシロー」が登場すると、娘に教えてもらいました。ちなみに白ヤギ「ヤギーシロー」には相棒「ヤギークロー」がいます。黒ヤギです。

 アメリカの大企業の幹部であるAさんが金曜日に会社にやってきて、マネージャたちにありがたい話をしていきました。Aさんはもともと台湾の出身で、現地の大学を出てからアメリカに渡り、小さい会社に就職してがむしゃらに働いた後、転職して業界首位であるその大企業に入り幹部まで上り詰めたそうです。

 ありがたい話の内容は言ってしまえばありがちなもので、ポジティブな考えを持って働けば成功をつかむことができる、というような『はてなブックマーク』で3桁のブクマを稼げそうな内容でした。けなしているわけではなく、体験を交えた彼の話は人をひきつけるものでした。そういう自己啓発的な内容をあちこちで講演していると言っていたので、話し慣れているというせいもあるのでしょう。私は素直な気持ちで、うんうんと頷きながら聞きました。

 しかし……それを実際の仕事に生かせるかというとやはり疑問が残ります。会社のマネージャたちは全員呼び出されてそのありがたい話を聞きました。でもおそらく「業界首位のアメリカの会社の話だからな」と絵空事のように感じたのではないかと思います。例えばアメリカでは午後6時を過ぎて残っている労働者などいない、という話になったときには私たちの間に気まずい空気が流れました。長時間労働をよしとする雰囲気がある会社なので。

 寒々しいQ&Aの時間があり、そして会は終わりになりました。Aさんは、台湾で出版したという本の宣伝をしていきました。そういうことですか。
 結局ちょっとした気分の高揚がありました。それから自虐と諦念も残りました。何にしろ、感情の変化が起こったという点は好ましいのではないか、今はそう思っています。

2009年5月28日

(HK)今日はタンゴでお休み

 他国の取引先に端午を説明しあぐねて「ドラゴンボートの休日なんだ」とメールしている人がいました。確かにこの時期にドラゴンボートのレースがあるのですが、その書き方だと誤解がありそう、国中総出でドラゴンボートに乗り込む日と思われるかも、という余計な心配をしました。

 家に帰ってその話をしたら、「ドラゴンボール」の休日と勘違いされました。国中総出でドラゴンボール、それはそれでありかも。

 『かいけつゾロリ』を子供が読んでいました。人気がある、ということは知っていました。横から見ていると、絵がたくさん入っていて読みやすそうです。だじゃれもあります。
 「ヤギーシロー」というめがねをかけたヤギが登場してきて、紙をばくばく食べる手品らしきものをやりだした時には、子供そっちのけで笑ってしまいました。師匠のセリフは茨城っぽく読まないと……だめなのね。

2009年5月24日

(HK)雨の土日

 アメリカやメキシコから飛行機に乗ってきた人の中から、インフルエンザの患者が見つかります。これは日本でも香港でもそうです。で、日本の場合、検疫をすり抜けた人がおそらくいたために、国内で人から人へとうつる状況になりました。
 と考えると、香港内で人から人にうつる状況になっていないのが不思議です。すり抜けはおそらく同じぐらいの割合で起こっていると考えられるので。素人考えでは、

1.香港の現在のじめじめの気候が、ウイルスの繁殖を妨げている。
2.冬に接種を奨励していたインフルエンザワクチンが(H1N1用ではないにしろ)少しは効果がある。

というところが理由のような気がします。

 引き続き海外で患者が増えていることを受けて、勤め先では新たなルールをつくりました。前は「海外出張・旅行の自粛」でしたが、今度は「やむを得ず海外出張・旅行した場合、香港に戻ってきた後の三日間は自宅で待機」です。
業務ならば三日間は引き続き出張扱いなのに対し、プライベートならばその三日間についても有給が消費されるというので、これは「お前ら日本に行くなよ」というメッセージです。
 それでも、日本にいる皆さんのほうがもっと窮屈な思いをされていると思います。はやくこういう心配が晴れるといいのですが。

2009年5月20日

割と形から入るほうなので

 この前日本に行ったときにデジタルメモ『ポメラ』を買いました。ウェブを見ていると、とりあえず予想よりは売れているそうです。

 ポメラを買う際、2万円以上するその値段についてとても悩ましく感じました。もう少し足せばノートパソコンが買えます。ウェブを使ったり電話をかけたりできる液晶付きのデバイスも同じぐらいの値段です。テキストファイルの入力のためにそんなにも出費するのは、おかしいと考えたのです。

 自分の場合、読みたいものを読むためには依然パソコンが便利であり、書きたいものを書くためにはキーボードを使いたいです。あえて主張するほどのことではないですが。ところで、ポメラの主な購入層は30~40代の男性と報告されており、自分はぴったり一致してしまっています。
 きっと今時みんなケータイで文を打っているんだろうなあ、と妄想が入りました。やがて自分が時代についていけない少数派だと思うようになりました。そして最後にはそんな自分がちょっとだけ誇らしくなってきました……わかりやすくだめなスパイラルです。

 結局、今買わないと発売終了になってしまうような切迫感を持ったので購入しました。ポメラには1ファイル最大8000文字という制限がありますが、8x1000文字と考えればかなりの量に感じられます。ポメラにはテキスト入力の機能しかないので、ウェブをぼんやり眺めるという寄り道などしようがなく、修行僧のように文章を打ち込めるはず、いや打ち込まなければならないのだ、と意気込みました。この買い物を書き続けるきっかけにしたいです。

2009年5月16日

(HK)ミラノ風ドリアも

 あのファミレスが香港にこっそりと上陸していて、おまけにドリンクバーもやっているそうです。ドリンクバーという制度は香港ではなじみがないはずですが、どうなっているのでしょう。店は荃灣にあるそうです。えっと「荃」なんて日本語で呼び出せるんですね。
 「こっそりと」というのは、場所がマイナーということと、在住日本人向けの情報誌とかでも触れられていなかったからです。話のネタに行ってみようと家族に話したら、拒否されました。

 今週は蒸し暑い日もありました。まだ雨の季節ではないようです。

 何となく、もう少し書きます。
 香港の男女の趣味として、写真撮影というのがあると思います。男がカメラで女の写真をとるのです。男はたいてい高そうなカメラを使っています。女のほうはたぶん素人だと思うのですが、建物にもたれかかったり、手を前の方で組み合わせたり、色々ポーズをとります。
 観光地でもなんでもない、ただちょっと新しい建物が立ち並んでいる一角に集まってきて、人目を気にすることなしに『ごっこ』遊びをしています。
 で、最近私は「あれは実は付き合っているわけじゃないのかも……」という疑念を持っています。この前なんかは男三、女一という組み合わせでしたし。
 「何つまらないことやってるんだよ」と思ったり、また反対に、彼ら彼女らのそういう明るさや無邪気さがじんわりと沁みます。

2009年5月2日

(HK)いろいろまとめて

 昼、食事のために家族で外出した際に、屋外プールがオープンしていることに気付きました。そういえば、昔オープン直後の屋外プールで泳いだことがあったなあ、と思い出し、食後、娘と二人で行ってきました。息子は気が乗らなかったようで、誘いに乗りませんでした。 滅多に更新しない本ページですが、調べてみると、2年前の5月1日に行ったと書いてあります。去年はどうだったか……何回も行っていますが、5月に行ったかどうかは思い出せません。

 娘はずいぶん泳ぎがうまくなりました。ビート板も浮き輪も使わずに、息継ぎをして泳いでいきます。娘はどちらかというと運動神経は悪いはずですが、ずっと習っているとやっぱりうまくなるんだなあ、と当たり前のことにびっくりしました。今日は2年前の5月1日よりは水温が暖かく感じられました。しかし、あれから2年もたっているのか、と思うとありがちに月日の速さを感じます。

 今日はバーガーキングで昼食でした。最近店舗数を増やしているようです。昔はマックだけでしたが、モスもやってきましたし、バリエーションが増えています。でも、クリスピークリームドーナツ香港撤退は残念でした。

 メキシコからの旅行者が、香港島にて新型インフルエンザを発症、というニュースを見ました。これから色々大変になりそうです。

2009年4月19日

[Japan]旅が終わって

久しぶりに一週間日本にいました。今年は桜が見れました。
今回は移動が多く、非日常を堪能しました。
おかげで今週香港に戻り仕事をしていても、ふわふわと、なんだか心ここにあらず、という感じでした。
20090410190900

2009年3月1日

(HK)帰る人が多い

 パナソニックが新型インフルエンザの爆発に備えて、駐在員の家族を帰す(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090209-00000616-san-ind)なんてことを言い出していますが、あれってただの経費削減だよなあ、と思います。本当にインフルエンザが怖いなら、冬から春が危険なので、今さっさと帰国させればいいはずなのです。なのに『9月末までに』とか。

 民間企業が勝手に危険地域設定するというのもどうかなあ、と思います。香港政府はSARSの教訓で、鳥インフルエンザの対策や情報公開に躍起になっています。東に鳥の死骸が見つかれば入手してウイルスの有無を調べ、西に風邪がはやっている小学校があればすかさず休校にし、という具合に。そういう努力を否定されたように感じたのでしょうか、香港政府がパナソニックの行動に不快感を示している、といううわさもあります。

 今回のアクションにおいてパナソニックがシンガポールを除外しているというのも、香港政府が噛み付く原因かなあ、と感じます。確かに中国に接している分香港のリスクが高いのはそのとおりです。でも都市国家としてライバルのシンガポールが『安全』認定されれば、香港は黙っていないでしょう。この辺うわさに詮索を重ねているので戯言にすぎませんが。

 そもそも、
「じゃあ、私たちは鳥インフルにかかって苦しめってことですか」
 そういううがった見方をわれわれ他社の人間はしてしまいます。こっそりやればよかったのに。


 でも最近帰る人が多いというのは事実です。
 香港に長くいる人から1997年の話を聞いたことがあります。あの年ヤオハン倒産と山一證券倒産がありました。両社とも結構な人数を香港に送り込んでいたそうです。そして倒産によって、勤め先がなくなった状態で帰国することになった人がたくさんいた、とのことです。
 話を聞いたとき、その人は「送別会がお葬式みたいでね……」と言っていましたが。
 今年はそこまでの悲壮感はないように感じますが、しかし先行きの見えなさという意味では互角の勝負なのかもしれません。

 私はまだしばらくこちらにいます。

2009年2月25日

はじめて見た

 今マックにいてノートパソコンを使って書いています。さっき、近くの外人さんから「どうやってネットにつなげるんだ?」と質問されました。

 で、やり方を説明したのですが……その人、イスラエル人なのだと思います、ヘブライ語(多分)のウィンドウズでした。

 右から書く言語のOSってはじめて見ました。キーボードをたたくと左にどんどん文字が増えていくのには驚きました。

「発泡酒24本入りケースと踏み切り」

 上のようなメモを西直さんのところで見つけて、それで思いついたことをかりかりと書きました。

 メモは西直さんの個人的なものだと理解してはいましたが、その言葉からいたく刺激を受けたので、それならありがたくテーマとしていただいてしまえ、と。すいません、利用してしまいました。
 で、これらが出来上がったものなのですが……。

西直さんの

自分の

 昔、受験で数学をやっていたときに『腕力で解く』という言葉がありました。今香港にて、仕事で英語を使っていますが『口数で稼ぐ』ということを意識しています。上達の過程には、量が必要だと思います。
 西直さんがあのクオリティであの分量を軽々と(傍からはそう見えます)書くのを見ると、筆力というのも分量がものをいう、と痛感します。書き続けられる力が欲しいです。決して自分が質を満たしていると言っているわけではなくて……質もそうだけれど、それよりももっとたくさん書けるようにならないと……というか、まずこの文章をちまちま書いたり消したりしている時点で全然だめなんですが。

2009年1月26日

旧正月おめでとうございます。

 旧正月は昨日が元旦で、昨日今日明日と三日間が本来の休日でした。けれどもさらに二日有給を使用するよう会社から要求されたので、結局今週は全部休みです。

 龍の舞を見ました。龍の胴体の下には棒がついていて、約十人の演者が一人一本その棒を持って操ります。約十人が一列になって走ったり、止まってその場でウェーブしたりすると、龍がまるで生きているかのように動き回るのです。正月を祝うのにふさわしい、それは見事な舞でした。会場は大盛り上がりでした。

 私たちは少し早く会場を離れました。人ごみから抜け出たころ、後ろで大きな拍手がしました。演技が終わったのです。ふと横を見ると、先ほどの龍がいました。約十人が龍を担いで走っています――そして担いだまま一人ずつ順番にバスへと乗り込んでいきました。全員乗り終わるとドアが閉まりバスは発車しました。龍の尾は先頭で頭は後ろです。窓の向こう、バスの中央部に龍が収容されていることがはっきり分かりました。

 確かにそのまま移動するほうが楽だし、時間の節約にもなりますが……。この辺、香港っぽいなあ、と感じました。



 

2009年1月1日

初めての海外旅行

 あけましておめでとうございます。

 私たち家族は香港に住んでいて、休みには日本に帰ることが多く、海外「旅行」をしたことがありませんでした。そこで、この冬休みは初めて旅行をしてみました。今シンガポールから帰ってきたところです。

 シンガポールの高島屋の紀伊國屋に行きました。広い売り場にたくさんの日本の本がありました。香港最大のそごうの旭屋書店の比ではありません。そこで「もやしもん」の最新刊を買いました。限定版と通常版の両方が売っていました。

 いきなり本屋で家族みんな興奮してしまいました。普通に観光もしたのですけど。