2003年12月30日

(TEXT)改めて『短編』を読んでみる

 投稿しなかったのでしばらく遠ざかっていた『短編』ですが、たまたま今回自分が投稿したので、今更ながら昔のも含めて読み出し始めました。うんうん、やっぱり面白いですね。
 掘り出し物だったのは15期の『裾野』(ユウさん)。これはとても濃いですね。独特な世界観と滑稽さを兼ね備えていて。感想を見ると「純文学」と評している人もいますが、どちらかというとそういうジャンルわけは相応しくないんじゃないかと。一番感じたのは『力』です。作者に由来するであろう強い『力』で文章世界に一気に引き込んでいます。
 思いついたストーリを小細工してちまちまと仕上げると、デジャヴっぽくなるのは避けられないと思うのです(すいません、この部分感想ではなく自省になってます)。だから、この作品のような固有な匂いを放つものこそ読む価値がある、と考えます。「なんなんだ、これは」と思わせたもの勝ちなんです。

 長期休暇に入るとネットめぐりをする人も少なくなるでしょうから、その間隙を縫うようにこんな感じで「読後メモ」を書きはじめてみます。どれくらい続くか分かりませんがお付き合いいただければ幸いです。

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