2004年11月1日

(HK)楽天vsロッテ、及び蛇足ながらテクノロジーについて

 「楽天vsロッテ」に気付いたのは先週で、これは中国語圏にいる日本人ならばだれでも「ははーん」となることなので、早い者勝ちの気分で書きます。実は「ロッテ(企業)」の中国名が「楽天」なのです。「楽天小熊餅」=「コアラのマーチ」といった感じで。
 だから楽天がパ・リーグに入ると、中国語圏ならロッテ対ロッテの紅白戦であり、例えて言うなら「コアラのマーチ」と「パイの実」が激しく切り合うといった感じになりませんか? なりませんか、やっぱり。でも告白すると私はどっちも好きです。

 なんか最近の流れだと楽天で決まりのようです。語りつくされた話題だとは思いますが、ホットだったときにこのwebを再開していなかったので遅ればせながら少し書きたいと思います。

 今手元に二冊の雑誌があります。十月の上旬に日本に帰国したときに買ってきたものです。どちらの雑誌もライターの記名文章の中で楽天が設置しようとしている「経営諮問委員会」について触れています。「経営諮問委員会」というのは大企業の社長さんたちが球団のご意見番を買って出る、という仕組みのようです。
  • 雑誌A
     さらに決定的に「やだな」と感じるのは、申請書にこれ見よがしに書かれている”経営諮問委員会”の存在だ。このリストをしみじみ見ていると、野球って庶民のスポーツではなくて、(略)おいおい、社長たちが野球をするわけじゃあないんだからさ、とカラミたくなってくる。
  • 雑誌B
     錚々たるメンバーはさながら財界の総意として三木谷をプロ野球ビジネスの新たな担い手として送り込んでいるかと錯覚させられるほどである。

 どちらの意見に頷くかで、自分の社会的なポジションがわかるのではないでしょうか。
 私はいままで雑誌Bを結構買っていたのですが、こういう記事を読んでしまうと「しょせんエライ人の立場を代表している雑誌なのか」とがっかりし、そして買っている自分が恥ずかしくもなり、今回はあえて名称を伏せました。わざわざもったいぶって「錚々(そうそう)」なんて難しい字使うなよ……。

 あともうひとつ、この騒動での「IT」という言葉の扱いもちょっと嫌な感じがしています。私は理系人間ですが、両社とも「IT」のT、Technologyには程遠いような気がしたのです。コンピュータやインターネットに疎いおじさん連にカタカナ言葉を浴びせかけ、混乱させ、そしてお金をとっているような気がします。「難しいことをみんなができるような形にして提供している」という面は理解できますが、やっぱり技術というからにはエンジニア的わくわく感をとことん追い求めてほしいものです。

 当ページの趣旨から外れてうだうだ書いてしまいました。若いのにたくさんの収入を得ている人々へのやっかみでしかないことは十分承知しております。

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