2004年11月21日

(HK)香港の日本料理屋

 今週は二回も飲み会が入りました。一回目は月曜日のG白河(仮名)さんの歓迎会で、もう一回は昨日、G白河さんと「最高人民」の顔合わせ的な会です。われわれ若手の間では、会社のお偉いさんを「最高人民」と呼ぶならわしになっています。

 酔った勢いで誰かが最高人民に、
「白河さんのイングリッシュ・ネームはG白河なんですよ」
と吹きこんでいました。当然、最高人民は白河さんに尋ねます、
「なんでGなの?」
と。白河さんはもじもじしていたのですが、別の方角から、
「まさか、彼女がGカップだからG、なんてことはないですよね」
と確認が入りました、ていうか先に回答されてしまいました。そして、ただにやける白河さん……。
 いじられキャラなんですね、きっと。

 この前1回だけと断っていたにも関わらず、こうしてここに書いてしまいました。普通じゃない働き方を選択してしまったために、ここしばらく新入社員なる存在を見てきませんでした。改めて彼を観察していると、自分が年を取ってしまったような気になります。


 白河さんはさておき、今週の二回の飲み会は両方とも香港の日本料理屋で行われました。そこでは非常においしい料理が提供されるのですが、実は異様な空間です。こちらに来て一年以上経ちますが、異様な空間であるということを忘れてしまったらまずい、と思っています。
 大抵そういう店は日本人??特に仕事がらみで飲んだり食べたりするような人々??のためにカスタマイズされています。日本にいても食べることのないような高級素材をわざわざ日本から直輸入していたり、ボトルキープのような習慣が展開されていたり。日本語のメニューしかないこともあります。企業は普通、私なんかよりももっと上の世代を香港に派遣するので、お店のお客もほぼそういう人々で占められます。そして代金もかなり高くなります。

 一緒に働いている同じ年代の香港の人に、本当の日本食を食べさせてくれと頼まれることがあります。しかし、今後の人間関係を考えると、そうした奇妙に高級な日本料理屋に連れて行くことは躊躇されるのです。

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