2004年12月13日

(TEXT)鴛鴦引き続き

 単純にある種の鳥を指す言葉であったはずの『おしどり=鴛鴦』が、他にどのような意味合いを獲得しているかを記します。いや、そこまで大層なものではないのですが。
 まず、次の引用をどうぞ。
昨今のご時世、おしどり夫婦なるものが、存在するのだろうか?離婚率は年々上昇し、およそ2分に1組の割合で離婚しているというのが実情のようである。もちろんその要因はけっして簡単なものではないに違いない。現代社会の抱えたもろもろの問題などが反映されているのは、間違いないだろう。自らを省みてどうだろうか?少なくてもおしどり夫婦というには、おこがましい限りである。
 『おしどり夫婦』を検索したときに、この文章に出会ってびっくりしました。というのも、キッズgooの動物豆知識の中でのことだったので。オシドリについての記事の書き出しなのですが、全然子供向けじゃないと感じました。試しにキッズgooの特殊機能で「ふりがなの設定;ふりがなあり」にして上の文章を再読してみたのですが、やはり場違いな印象はぬぐえませんでした。

 中国語では『鴛鴦』が広く『男女』の意味合いで使われているようです。上のキッズgoo情報によると、鴛(えん)がオス、鴦(おう)がメスのおしどりのことだとか。また、この前『鴛鴦浴』なる言葉も発見しました。男女が仲良く一緒にお風呂に入ることだそうです。『おしどり夫婦』の『おしどり』よりアダルトな感じがします。

 昨日の『凍鴛鴦』ですが、最近のお客さんのために解説しますと、これは香港名物ともいわれるコーヒーと紅茶をブレンドした飲み物です。『凍』というのは冷たい、つまり『アイスのコーヒー紅茶ブレンド』という意味になります。

 ところで一度『鴛鴦浴』という言葉を知ってしまうと、この『鴛鴦』という飲み物に対して妄想が膨らみます。コーヒーと紅茶のどちらかが男で、もう片方が女なんです、きっと。そして、あれは男女が渾然一体となった飲み物だと。
 こんなトリビアというかこじ付けを使う相手も局面もなさそうですが。

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