「紅灣半島」という、香港政府が間違って建ててしまったといわれる公営住宅があります。既に7棟が建っており、それぞれが40階で計2470世帯が住めるとありますから、大きさの想像がつくと思います。
この住宅群、ちょうど香港の景気が悪いときに完成しました。そのため、ひとたび入居を開始してしまえば(とても高い)香港の不動産相場が暴落して大変なことになってしまう、と心配されたそうで、結局今に至るまで未入居のままです。
でも、その状態のままだと負債に他ならないので、香港政府はこの住宅群を民間に売り払ってしまいました。
すると払いうけた民間企業のほうは、
「貧相な公営住宅のまま分譲するよりも、高級志向の住宅に建て直して売ったほうが利益がでるんじゃん?」
と考えて、未入居のまま「紅灣半島」全部を一度更地に戻すことを決めました。
ポイントは「紅灣半島」がビクトリア湾を望む一等地に建っているというところです。それがきっと第一の過ちでしょう。
先週、不動産会社が正式に「更地に戻す」と宣言しました。色々な反対運動も起こりそうです。
とりあえず、極力客観的に整理してみました。
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