2005年3月29日

(HK)ケータイ哀歌

 日本のケータイって使ったことないから分からないんですけれども、何でも、最近は香港のそれと同じようになってきたそうで。

 香港の場合、ケータイはどこまでいっても電話のための箱で、自分の電話番号やアドレス帳といった個人情報は全てシムカードと呼ばれる小さいカードに収納されています。ご存知の人も多いと思います――電池パックの裏に装着する、あれです。
 なので、シムカードを入れ替えさえすれば機種変更が簡単にできるのです。例えば電話機をたくさん揃えて毎日気分でとっかえひっかえするというのも、それがどれだけ意味あることかは別として、趣味として可能です。
 このシムカード方式(正式名称は分かりませんが)を最近では日本の携帯電話会社(キャリア)も採用している、のですよね?

 ところで、ここでポイントとなるのは『日本のケータイが諸外国に比べて異様に安い』というところです。当然それはキャリアが契約獲得のツールとして新機種を位置付けていて、購入に際していくらかの補助金を出している――それはあとから通話料として回収される(できると考えている)――からなのですが。

 この低価格及び斬新な機能という日本のケータイ事情が香港では垂涎の的です。そして今、方式が統一されているとなれば、『日本でケータイを買って(その後に電話契約を適当に解約して)、香港のシムカードを入れて使えばいいんじゃん』ということになります。実際にはさらにひと手間必要なので、なかなか誰でもそのようにできるわけではないようです。

 この行為、キャリアから見ると補助金泥棒以外の何物でもないのですが、でも、過当競争の結果、真っ当な工業製品が1円とかで売られているのを見てしまうと、エンジニアとしては泣けてくるんです――どちらかというと日本のキャリアがバチあたりなんです!
 だって、結構な画素を積んでいるデジカメだったりするんですよ、見方を変えれば。

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