2005年3月17日

(HK)中国本土からの電話

 何度か書いているのでご存知の方もいると思うのですが、香港の人々は普段広東語で話をしています。それに対して、中国本土では別の言葉(普通話)を共通に使っています。
 この普通話、履歴書上ではどの香港の人も「並に」話せることになっていますが、あくまで就職用、修飾用にそう書いているだけで、実際のところ大して話せないようです。英語に対する苦手意識を未だ払拭できていない私が言うのもなんですが。


 今日、電話が鳴ったので出ようとしたところ、隣の人が代わりに取ってくれました。しばらく彼女の様子をうかがっていたところ、どうも普段とは違う言葉を使っているようです。やがて、電話番号を書き取っているのか、数字を読み上げ始めました。そこで普通話だと確認できました。普通話の一、二、三、四は日本の麻雀用語とほぼ同じです。
(普)イー、アー、サン、スー
(広)ヤッ、イー、サン、セイ
 やっぱり普通話は苦手なためか、彼女は何度も何度も復唱しています。


 かなり長い時間話した後、彼女は受話器を置きました。やつれた様子の彼女に、
「Mandarin(普通話)?」
 と、私は聞いてみました。中国本土からかかってくることなんてめったにないので(たいていは配慮して英語を使ってくれるので)。
 すると、堰を切ったように彼女はしゃべりだしたのです。もう全然わかんない~、というような親しみ口調の言葉だと思うのですが、でも、混乱しきった彼女の口からは広東語だけが飛び出してきます。
 ひとしきり騒いだ後、ようやく私が日本人であることを思い出してくれたようで、
「Sorry...」
 と、英語にスイッチしてくれました。


 ちなみに、「Sorry」や「thank you」だとかの語尾に、『{口拉}』(らー)をつけると香港人っぽくなるのでおすすめです。『さんきゅーらー』といった感じで。そうやって香港の英語の真似をすると、親密度がアップしたような気分になれます。

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