2004年10月23日

(HK)引き続き鴛鴦

 昨日小ばかにしたような紹介をしましたが、でも結構私は好きなので頼めるレストランではたいてい頼んでいます。店によってブレンドが違うあたりも興味深く。ただデフォルトで入っているガムシロップが、ちょっと多すぎるような気がするのです。そこで新たな広東語が必須となります。少甜[しゅうてぃん]です。甘さ控えめという意味です。

 オーダーを全部通して言うと、凍鴛鴦、少甜[どんいんよん、しゅうてぃん]となります。ポイントは間の句点のところです。まず「凍鴛鴦」だけでお店の人が笑いをこらえたりしはじめるはずですが、そこで満足せず、句点のところでしっかり間合いを取った後に「少甜」と付け加えればより大きい驚きを与えられるでしょう。例えていうなら、吉野家に来た外国の人が最後に「つゆだくで」と頼むようなニュアンスでしょうか。

 いつだったか、女子高生が横のテーブルに座っていたことがありました。彼女のうちの一人は甘いのが本当に嫌な様子で、少少少甜[しゅうしゅうしゅうてぃん]とオーダーしていました。それを目撃した私の同僚(日本人)は、止せばいいのに後日真似してしゅうしゅうしゅうとトライしてみたのですが、冷静にバイトさんに少甜と反復確認されてしまいました。しゅうしゅうしゅうなんていうのは女子高生にしか許されない若者言葉だったのかもしれません。日本の女子高生言葉に翻訳すると……、……、いや、訳さないでおいたほうがいいでしょうね。見透かされてしまうでしょうから、皆様にも。

 この鴛鴦についてですが、上記私の同僚は鳥が二つ入っているその字面から、胴体を共有し二つの頭を持つ想像上の鳥を想像していたそうです。そんなものがたとえ伝説の中に登場したとしても、気持ち悪くって飲み物の名前なんかには使わないと私は思ったのですが。正解はおしどりです。Windows XPの漢字変換でも普通に呼び出せます。
 鴛鴦がおしどりであることを私が知ったのは、「たべっ子どうぶつ」を香港のジャスコで見かけたからです。ご存知の人がどれくらいいるか分かりませんが、あのお菓子の箱の裏面には英語中国語日本語による動物名の対照表がついています。




??さて、こんなことを書き連ねているうちに凍鴛鴦少甜がきましたよ。さあ、飲んでください。

??予想以上に飲める? でしょう、結構いけるんですよ。

??本当にこれが少甜かって? まあ、香港の人は甘いもの好きですから。それでも少なめなんですよ。

??あ、それとも、オーダー伝わってないのかもしれませんね。ほら、飲み物の注文っていくつかのテーブルを回ってまとめて取って、まとめて持ってきますから。どれが少甜でどれが少甜でないかなんて、きっと混乱してますよ。実際、持って来てくれた人はオーダーを取った人とは違うし、少甜なんて言わずに置いていったでしょ。

??そうそう、確かに。結局雰囲気だけ楽しんでいるのかもしれませんね。

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