土曜日、深水{土歩}にふと立ち寄ってみました。「香港 深水 電脳」で検索をかけるとずらずらとページが引っかかる観光名所で、曰く「香港の秋葉原」だそうです。しかしながら、私の正直な感想を先に言うと、「ここを楽しむのはなかなか難しいのではないか」という印象を今回も払拭することはできませんでした。
深水{土歩}には黄金電脳商場と高登電脳中心という大きなショッピングセンターが二つほどあります。ショッピングセンターの中には主に4畳半ほどの大きさの店が合わせて200ほど入っていて、人がすれ違うのがやっとの通路を使って店々を巡り歩くことになります。どの店もハード、ソフト、関連グッズなど一応メインテーマを掲げているのですが、店が狭いために品揃えも良くなさそうで、結局どのテーマの店も同じように見えます。目立つのはCDやDVDといった記録用のメディアを扱っている店です。どこでも店先にかなりの量の円盤が山積みになっています。競合も多いのに、あんなにあって商売として成り立つんだろうかと疑問に思います。
いろいろページを見て勉強すると、そこら辺では海賊版を多く売っているそうです。また、「日本性商品」とでかでかと書かれたアダルトビデオ屋もあります。そこまであからさまだと、日本人が入った時には、お店の香港の人々に「日本人男性ってやっぱり好きなんですねえ、こういうの」としきりに頷かれそうで、何となくしゃくじゃないですか。いやまあ余計なお世話なのかもしれませんが。
結論として、何かしっかりした目標を持っていかないと「なんだかごちゃごちゃした場所だなあ」程度の感想で終わってしまうおそれがあります。詳しい人に連れて行ってもらうことをお勧めします。
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復活してからというもの、香港のメジャートピックについて書き連ねています。次回ももうちょっと深水{土歩}の話題を書く予定です。
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{土歩}の字は土へんに歩です。もっと正確には、旧字体の歩なので斜め線「\」が欠けています。深水{土歩}には香港の地下鉄(MTR)の駅があるので、今回のこの記事のためにMTRのサイトを訪ねてみたのですが、何とそこでも表示されていませんでした。「香港増補字符集」なるものをダウンロードしないといけないようです。
さらに香港増補字符集を検索してみると、4702字もあることが分かりました。俺たちの使っている正しい字はこうだぞ、と4702回にわたって主張しているのでしょう。つまりこれは漢字を略していない国のアイデンティティに違いありません……ああ、一方こんなところでアイデンティティとか書いてしまう私って……。
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