2005年6月1日

(KOREA)回想

 某企業でのミーティングは当然英語で行われました。韓国人の英語を初めて意識して聞いたのですが、やはり癖があります。典型的だなと思ったのはこの辺です。

「example」→エクジャンプル 『ザ』の発音が『ジャ』に聞こえる。
「different」→ディッパレント 『ファ』の発音が『パ』に聞こえる。

 韓国人の英語の実力は香港よりも劣るような気がしました。ええ、自分が話せないことは棚に上げてます。そのため、通じればいいんだ、とミーティング中に悟りが開け、私はとても伸び伸びと話すことができました。

 某企業の面々はわりと若く、つねに貪欲に質問してきました。いくつかは完全に的が外れていたりもするのですが、とにかく勢いで来ます。その様子を見ていると、なんだか日本企業以上に日本企業的だなあと感じました。日本の高度経済成長期は、きっとこんな感じだったのかなあと。欧米に追いつけ追い越せという目標を達成すべく……。
 某企業に対するこの評はひょっとしたら既に使い古されているかもしれませんが。

 例えば、その後日本では、会社の食堂をおしゃれな形式に改造したりする方向に進化している一方、某企業は未だに効率重視で流れ作業のような食堂を維持しています。日本では今や小学校の給食にだって使わない金属の穴あきのトレイに、直接おかずが盛られていくのです。さすがにご飯と味噌汁は独立した碗でしたが。そしてむしろ、支払いに社員証と一体化したICカードを導入したりしてさらなる時間短縮を図っているのです。

 正直、私には現在の日本と、その某企業が追い求めている(らしい)ものとどちらがいいか判断はつきません。特に昼食に関しては、せっかくの息抜きなのでくつろぎたいなあと単純に思います。しかし彼らは何かを確実に意識している、という印象を強く受けました。

 日本なんかで生活していると、普段韓国のことを意識することなんて多分皆無ですが、きっと韓国人はちょっと違うのだと想像します。それが好印象なのか憎悪なのか分かりませんが、日本人が韓国のことを意識する以上に韓国人は日本のことを意識しているのではないかと思いました。

 改めて今日の文を読み直してみると既視感(どこかで誰かが書いていたんじゃないか、自分はその受け売りをしているだけなんじゃないか……)が拭えませんが、でも本当にこんなふうに感じたのです。

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