2005年6月8日

(HK)土曜日に関係したエントリーがまだ続きます。

 先日の土曜日のことです。私は午後四時ぐらいに会社を出ました。ミニバス乗り場に向かって歩いていると、何とも奇妙な集団を発見したのです。その五、六人がいるのは、ビルとビルの間――そこには流れる水だとかベンチだとかが整備されていて、ちょっとした広場のようになっているのです――という中途半端なところでした。そこで彼女たちは何かをしているわけでもなく、あえて言うなら立ち話をしているような雰囲気だったのです。
 奇妙だったのは彼女たちの様相です。ピンクの髪だったり赤いスーツみたいな不思議な服だったり――あれって、コスプレってやつだと思うのですが……。まさかこんなところで、大胆な! と感じました。
 でも近寄りがたく、遠目からは何を、もしくは誰をプレイされていらっしゃるのか分かりませんでした。いや、近付いたところで私の知らないキャラなのではないか、とも思いましたが。

 ところで、そこらは新しく開発された地域であり、周りに住宅なんてなく、最寄の駅からも歩いては来られないような場所なのです。ミニバスを使ったんでしょうか。あの格好で? それともタクシー? 乗車拒否されずに? というかここで集う理由は? と色々問いただしたくなりました。

 さて、紺さんは5月19日のマルヒニッキでこう書いています。
もうねえ、なんと言いましょうかね、おまえら「萌え」なきゃ気がすまねえのかと。こうしたアキバ系エナジー(あるいはリビドー)は昨今むしろ韓国や香港で加熱する一方だという。日本ではあくまでサブカルチャーでありつづけている「萌え文化」が、ほかのアジアの先進地域に飛び火するに至ってアンダーグラウンドから地上に這い上がろうとしているようだ。
 コスプレはアンダーグラウンドなのか、と聞かれれば私はYesと答えるでしょう。加えて昔かじった知識を用いるならば、あれは日本的に言うと「ハレ」でなくてはいけないと思います。コミケという「非日常=祭り」の場でのみ許されるのです、きっと。一方、会社の回りっていうのは「ケ」であり「日常」なのです。だから日本人の視点からすると明らかに違和感があったわけですが、対して、香港の人々には彼女たちはどう映っていたのでしょうか。

 こうして表面的に日本の流行が伝わっていくと、結果、大きな誤解が生じるのではないか、と危惧します。
 少し大げさなような気もします。けれども、日本製のアダルトビデオが出回っているおかげで、日本人男性全てが男尊女卑の考えの持ち主で、日本人女性は全く拒むことをしない、と思われている節もあるので。

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