2005年5月2日

(HK)そうだ、麻雀のことを

 先週、無人島までバーベキューに行ったとき、麻雀をしたのでした。

 香港の麻雀は日本のそれとはいくつか違います。
 まず、牌がでかいです。牌を捨てる場所は決まってません。みんな思い思いの場所に放ります。そのためフリテンがありません。それだけではなく、リーチもありません。

 香港のガイドブックを読んで一応その程度の予備知識があったので、見知った麻雀、という軽い気持ちで参加しました。卓には私ともう一人男性、そして二人の女性が座りました。香港では女の人も普通に麻雀をするので。でも、この女性50%という割合、私にとっては人生で初めての体験です。
 期待を胸にじゃらじゃらと牌をかき混ぜます。並べます。そして積もうとしました……が、あまりの牌のでかさに私はぼろぼろとこぼしてしまったのです。次々と牌があらわになります――いきなりの失態です。香港女性たちから「だらしないなあ」という目で見られてしまいました。

 気を取り直してゲームに参加します。どういう風に組み立てるかほぼ一緒なので、いそいそと牌を並べ替え、新たな牌を引いてきたり余分な牌を捨てたり、いつものように楽しくプレイしました。けれども、彼らのスピードがやけに速いのです。他人の捨牌なんか全然見ておらず、また序盤からずいぶんと鳴きます。そうこうしているうちに、私の捨牌でさっくりと混一色を上がられてしまいました。えっ、それを集めていたんですか……という感じでした。だって捨牌がぐちゃぐちゃだから予想つかないよ……という言い訳を私はぐっと飲み込み。

 一度振り込んでしまってからは、戦後日本人のお家芸――専守防衛でがんばってみたのですが、なにしろ彼ら彼女らは絶対にオリないので、戦況は一向に好転しませんでした。結局彼女たちの「日本人だらしないなあ」というイメージを、私は最後まで払拭することができませんでした。

 ……いや、実はですね、あのときの麻雀は高度な戦略に基づき、彼女たちにアガってもらっていたんです。いわば接待、みたいな。
 ……なんて強がってみても、一抹の悔しさが残ります。

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