2004年1月19日

(HK)モウとヤウ

 岡村隆史が出ている『無問題』(モウマンタイ)という映画があります。私は香港に来る前からそのタイトルだけは知っていました。実際『モウマンタイ』という発音は広東語で、文字通り『問題ない』という意味でかなり頻繁に使われます。頻度的には日本語の『問題ない』を上回っている感じであり、どちらかというと『大丈夫』に近いのではないかと素人的に推察します。
 で、『無』ときたからには『有』もあって、それは『有問題』(ヤウマンタイ)となります。『問題がある』ですね、こちらは。

 この『有』、この一語だけだと『私は持っている』のニュアンスになるようです。いつだったか、こちらの人が「ヤウヤウヤウ」と言っているのを聞いたのですが、そのときに私の頭にふと『クイズ100人に聞きました』の「あるあるある」コールが浮かび、その置換がなぜか無性におかしくてたまりませんでした。

 この『無』、別の字もあるそうです。『有』に似ていますが、『有』と異なり、中の『月』において横棒2本が削除されています。これで同じく『無』という意味を持っているとのことです。この字は広東語にだけ存在するとかしないとか、人づてなのでちょっとはっきりしたことは分からないのですが、発想は非常に漢字的で、興味深いです。

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