2005年6月27日

(HK)開閉器伝説

 リビングの電気をつけたり消したりするのに、とても便利な『開閉器』というものを使っています。この開閉器は玄関の近くの壁に埋め込まれていますから、帰宅した際、リビングに行く前にあらかじめそこを灯しておけるという、まさに文明の産物なのです。
 で、昨日寝る時に、私はこの開閉器のあるところに行き、いつものように『切』にしようとつまみを上に跳ね上げたのですが……、驚いたことに上に跳ね上げても消灯されないのです! 仕方がないので、力を加えてつまみを奥に押し込むと、ようやく消えてくれました。
 やれやれ、と一安心しました。でも同時にいやな予感もしたのです。あわてて今度は逆につまみを押し下げようとしたところ、何と、もう完全に固まってしまいピクリとも反応しなくなっていました。そんなことが起こるとは。開閉器って壊れるんですか!
 結局……ほら、その開閉器って玄関のところについているじゃん? 寝る時わざわざ消しに行くのは億劫なんだよね……なんてうそぶきつつ、しばらくそれを使わないことを私は決意したのです。

(HK)Google Map→香港ディズニーランド→広東語

 Google Mapが香港に対応したようです。とりあえず香港ディズニーランドなど探してみました(上のリンク)。9月12日のオープンで、7月1日からチケット予約開始だそうです。

 さて、うちの家族ほど私はディズニー・キャラクターが好きではないのですが、やはり一度は行ってみたいです。興味は一体あのキャラクターたちがどんな風にしゃべるのか、です。まず言語は、国際都市を標榜する香港ですから、英語。中国に媚びていますから、普通話。一応地元に配慮して、広東語、でしょうか。三つ全部使うと、とてもあわただしいと思われます……例えば……ほら、ミッキー、後ろ! 後ろ! お客に説明している場合じゃないって!


 私は日本のディズニーのみ知っているので、あの日本ミッキーの甲高い声しか想像つきません。あれってアメリカのオリジナルでもそうなんでしょうか。それからミニーの少し舌足らずなおっとりしたしゃべり方。香港の女の人は概して早口な(気がする)ので、どうなるか見ものです。加えて、やっぱり中国人ですから、間投詞は当然
「アイヤー」(普通・広東とも)
 なのか、
「ガウチョー」(広東)
 なのか、それから語尾にはきちんと、
「?ラ{口+拉}」(広東)がつくのか、とか……。
 ちなみに私は普通話は全く分からないのですが、なんとなく判別はつきます。個人的には『シャ』『シ』『シュ』『シェ』『ショ』の息が漏れるような音が普通話の特徴です。


 何度も書いているように、私の知っている広東語は極めて少ないのですが、少ないがゆえに自分のボキャブラリーにヒットするとおかしくてたまらなくなるのです。

2005年6月25日

(HK)Musical Baton本番

  • Total volume of music files on my computer (コンピュータに入っている音楽ファイルの容量)

    WindowsってCDを入れたら勝手にコピーしてくれるんですよね。そんな由来の数枚分が入っています。
    と ころで、この前韓国に行った際に出張用のノートパソコンを借りたのですが。すると、前使った人が上のような事情でMy Documentsの中にファイルを残していたのです。普通の香港の若い人ってどんなのを聞くんだろう、と興味があってコピーしちゃいました。で、 124MB。


  • Song playing right now (今聞いている曲)

    文を書くときは聞かないのです。唯一洗濯物干しだとか掃除だとか、部屋で動き回っている時に、電気屋で見つけた最長のコードを持つヘッドフォンをかけて聞いていることがあります。


  • The last CD I bought (最後に買ったCD)

    BoAの『BEST OF SOUL』です。
    (『台湾、香港、中国、韓国、シンガポール、タイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア国内のみ』バージョン)


  • Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)

    楊千{女+華}『飛女正傳』

      この曲をオルゴール風にアレンジしたものが、香港のジャスコのBGMとしてかなり頻繁に流れていたのです。当時曲名もアーティストも知らなかったのです が、出張用のPCに偶然オリジナルを発見し判明しました。アイドルと呼ぶには少しアダルトな楊千{女+華}が、情感豊かに歌っています。
     遠い未来において、香港時代を懐かしく思い出させてくれるのではないか、と期待しています。


  • Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)

     中学二年生の告白のように、砕けてみましょう。好きです。
     ところで、Blogじゃないとだめなんですか?
     まあチェーンメールのようなものなので、お気に召しませんでしたら大人の気持ちで温かくスルーしてください。お願いします。

    紺さん
    北村さん
    久遠さん
    野郎さん

2005年6月24日

(HK)Musical Baton

 Musical Batonなるものを、と書き出して、ふと気になって"Musical Batonなるものを"と検索したところ、ちょうど100ページあることが判明しました。だから?

 このMusical Baton、ありがたくいただきました。こんなページですが、見ていただき、あまつさえバトン先にあげていただくとは。西直さんどうも。

 今日はそのうれしさを抱えたまま寝ます。ちょっと考えることもありますので……。ああ、なんだか中学生みたいな気分です、中二ですか、この気持ち。

2005年6月19日

(HK)採用活動

 私の勤務している会社は香港の会社ですが、それにしては日本人が結構いると思われます。まあ詳しいことは抜きにして。

 で、今は新人採用の季節です。大学を卒業する・しそうな人との面接が連日のようにセットされています。日本とは違って、ここでは卒業が近づいてから就職活動をしているのです。昔の自分と比較してしまい、つくづくこちらの学生はまじめだなあと思います。
 幸い私の部署は人が足りているので大丈夫なのですが、隣の部署の日本人なんかは結構な時間を費やされています。というのも(多分今いる会社の風習なのかもしれませんが)面接は『一次が最終』という一発勝負なので、他人任せにできないのです。よさそうな人だったら意地でも引っ張ってこなくてはいけないし、変なのを採用しそうな流れになったら、これも何とかして止めないと後でえらい目に遭いますし。

 面接は香港のエンジニアによって英語で進行されます。会社の中である程度の位置にいる彼らは基本的に優秀でしかも勤勉です。そしてプライドも高いのです、多分――かなりの圧迫面接をするところに、そのあたりがうかがえます。
「ここは日本の会社だからプレッシャーがきついし、労働時間も長い。残業も当然だし、土曜も日曜も出社することがある。そういう中であなたは働けるのか」
 なんていうのを学生に英語で(広東語ではなく)まくし立てるのです……。

 まあ、少しの誇張はありますけど、それぐらいの心構えで入社してもらうのはいいことだと私は思います。期待よりもつらくないじゃん、というほうが逆よりマシなので。
 でも、会社に日本人がいるからといってそれを理由に使うのはどうかと……。この会社のカルチャーは断じて日本人が作ったものではなく、会社が置かれている業界や状況によると推察します。第一、あなたたちがそんなことを言うのを傍で聞いていると、
「自分はずいぶんひどい会社でこき使われているんだなあ……」
 と改めて再確認してしまい、一時落ち込んでしまうのです。

2005年6月13日

(HK)省みて

 今日は全くの平日でしたが、なぜか勤務先がお休みに設定してくれました。それで土曜、日曜、月曜と三連休でした。土曜に半日出勤してしまいましたが、それでも二と二分の一連休です。
 この三連休の間に部屋を掃除しようと思っていたのです。というのもついに家族が香港に戻ってきてくれるので。自分一人でいい加減に生活していましたが、まあ、恥ずかしながら、現在きれいとはお世辞にも言えない状態なので。

 意気込んでいたのですが、なぜか最終日この時間になっても、あんまり変化がありません……とか、客観的に描写している場合ではないのですが。
 ましてこうやってつまらないことを書いて更新するなんて、逃避以外の何物でもないのでしょう。はい、分かっています。

2005年6月10日

(HK)一言

 卓球の愛ちゃんって普通話(北京語)を話せるんですね。それが彼女が中国で人気がある理由の一つでしょう、きっと。

2005年6月8日

(HK)土曜日に関係したエントリーがまだ続きます。

 先日の土曜日のことです。私は午後四時ぐらいに会社を出ました。ミニバス乗り場に向かって歩いていると、何とも奇妙な集団を発見したのです。その五、六人がいるのは、ビルとビルの間――そこには流れる水だとかベンチだとかが整備されていて、ちょっとした広場のようになっているのです――という中途半端なところでした。そこで彼女たちは何かをしているわけでもなく、あえて言うなら立ち話をしているような雰囲気だったのです。
 奇妙だったのは彼女たちの様相です。ピンクの髪だったり赤いスーツみたいな不思議な服だったり――あれって、コスプレってやつだと思うのですが……。まさかこんなところで、大胆な! と感じました。
 でも近寄りがたく、遠目からは何を、もしくは誰をプレイされていらっしゃるのか分かりませんでした。いや、近付いたところで私の知らないキャラなのではないか、とも思いましたが。

 ところで、そこらは新しく開発された地域であり、周りに住宅なんてなく、最寄の駅からも歩いては来られないような場所なのです。ミニバスを使ったんでしょうか。あの格好で? それともタクシー? 乗車拒否されずに? というかここで集う理由は? と色々問いただしたくなりました。

 さて、紺さんは5月19日のマルヒニッキでこう書いています。
もうねえ、なんと言いましょうかね、おまえら「萌え」なきゃ気がすまねえのかと。こうしたアキバ系エナジー(あるいはリビドー)は昨今むしろ韓国や香港で加熱する一方だという。日本ではあくまでサブカルチャーでありつづけている「萌え文化」が、ほかのアジアの先進地域に飛び火するに至ってアンダーグラウンドから地上に這い上がろうとしているようだ。
 コスプレはアンダーグラウンドなのか、と聞かれれば私はYesと答えるでしょう。加えて昔かじった知識を用いるならば、あれは日本的に言うと「ハレ」でなくてはいけないと思います。コミケという「非日常=祭り」の場でのみ許されるのです、きっと。一方、会社の回りっていうのは「ケ」であり「日常」なのです。だから日本人の視点からすると明らかに違和感があったわけですが、対して、香港の人々には彼女たちはどう映っていたのでしょうか。

 こうして表面的に日本の流行が伝わっていくと、結果、大きな誤解が生じるのではないか、と危惧します。
 少し大げさなような気もします。けれども、日本製のアダルトビデオが出回っているおかげで、日本人男性全てが男尊女卑の考えの持ち主で、日本人女性は全く拒むことをしない、と思われている節もあるので。

2005年6月5日

(TEXT)土曜日、麻紀さんと (作者: (あ))


 土曜日に会社に行くのはキライじゃない。周りからの雑音はなく、試作ボー
ドの順番待ちもない。あのダサい緑色の作業服を着る必要もないし、かかとの
高い靴を履いていてもとがめられることはない。今は午後4時、今日はお気に
入りのキレイな色のカーディガンとスカートを履いてきたので、これからこの
後気分よく出かけられる。
 ブースの中でがりがりとコードを書いていた。最後にクリックする。青色の
バーが画面の下のほうに出てきた。それは徐々に右側へと伸びていく。パーセ
ント表記は50%、60%、そしていつものように70%で固まった。私は右
手で左肩をもみ、そのあと逆の手で反対の肩にも同じようにしてみた。
「私が揉んであげようか、仁科さん」
 突然声がしたので、見てみると、麻紀さんがブースの壁の上に顔をのぞかせ
ていた。ちょっと驚いた。麻紀さんも出社してたんだ……。全然姿を見なかっ
たような気がするけど。

 私がこの部署に来たのは一月ほど前で、それまでかの有名な麻紀さんとは話
したことはなかった。今では同じプロジェクトをしているので、一応会話はあ
るが、ほとんどが仕事の話で。ミーティングの場だったりしたし。そんなわけ
で麻紀さんと二人きり、というのは今日が初めてだ。
 麻紀さんは私の隣のブースから椅子を引っ張り出し、腰掛ける。
「仁科さん、どう、この部署は? 前より忙しいでしょう?」
「ええ」
 私は曖昧に頷いてみた。あえて言うなら予想の範囲内、そんな質問だったの
で。
「もう土曜日も来ているんだ、浜中君はキビシイ?」
「いえ、浜中さんに言われたわけではなくて……、前の職場でも時々土曜日に
来てましたし」
「そうなんだ。熱心だねえ、仁科さん」
 私の上長であって麻紀さんの彼氏(というか端的にオトコ)であるところの
浜中さんは、きっと私の休日出勤なんか知らないはずだ。それから私が麻紀さ
んと浜中さんの関係に気付いていることも。

 向かいに座る麻紀さんは作業服を着ている。首からは社員証をぶら下げてい
る。女性社員の場合、顔写真入りのそれを恥ずかしがって胸ポケットにしまう
人が多いのだが、麻紀さんはそんなことなどしていない。それは数年前の写真
だから確かに少し若いが、麻紀さんは頓着していないように見える。全く、昔
も今もキレイな人だから……。加えて仕事も英語もメチャクチャできる、スゴ
イ人だから。私がこの部署に異動になると話すと、
「麻紀さんと働けるのか、いいなあ」
 なるたわごとを言った同期の男もいた、そういえば。
 そんなことをちょっと思い出していると、麻紀さんは作業服のポケットに無
造作に手を突っ込んで、小箱を取り出した。そして、
「ねえ、仁科さん、チョコレートを食べない?」
 とすすめてきた。見ると高価そうなブランドのものだった。
「え、あ、いただきます」
「頭脳労働しているんだから。甘いものがいいっていうし」
「麻紀さんもよく食べるんですか?」
「私はあんまり食べないんだけれど……」
 麻紀さんは微笑んでいる。

 チョコレートにはブランデーか何かが入っていたようで、お酒の弱い私は即
座に反応してしまったようで。なんだか不思議な気分になってきた。
「昔は浜中君もよく土曜日に来ていたんだけど」
 麻紀さんは言う。続けて、
「ほら、今、赤ちゃん生まれたでしょう、浜中君のところ。やっぱり休みの日
ぐらいは家にいないと」
 と私のほうを向いて語る。麻紀さんはとても無邪気か無防備だ。私は浜中さ
んが妊娠中の奥さんを放って、麻紀さんと関係を持っていたことを知っている
のに。それともやっぱり、スゴイ人はこういうことにも頓着しないなのか。木
を隠すなら森に。何か違う……。
「もう一つどう? 仁科さん」
「ありがとうございます」
 箱から麻紀さんがチョコを取り出す。ぼんやりと私は麻紀さんの手を見た。
細い指の先の爪がきれいに切りそろえられている。確かにキーボードを打ち続
けるのに長い爪は邪魔だろうけれど、それにしてはそっけなさすぎるような気
がする。
 突然イヤラシイ想像をしてしまった。傷つけないように心遣いされた指……
浜中さんはベッドの上の麻紀さんにすっかりトリコになってしまったのかなあ
って。もしそれがそうなら、ベッドの上だけではないだろう、きっと。いや待
て、ちょっとおかしいぞ、今の私……。
「どうしたの、仁科さん」
「あの、私そろそろ帰るんですけど、明るい時間に会社から帰るのなんて珍し
いなあ、なんて思ったんです。今日土曜日なのに。おかしいですよね」
 繕おうとするとたくさん言葉が出てきてしまった。
「チョコにはフェニルエチルアミンが含まれているから、ね」
 麻紀さんは片目をつぶって私にサインを送ってきた。化学物質名っぽいそれ
が何を意味するのか、私には分からないが、ああもう、ただ麻紀さんはすごい
なあと思うばかりだ。

(HK)土曜日

 日本という国は多分労働者が過去に一生懸命頑張ったので、現在週休二日の権利を享受しています。ところが、ここ香港では、それはかならずしも当然ではありません。聞くところによると、韓国も同様のようです。観察していると、香港の場合大体半日勤務させる会社が多いようです。
 私が今いる会社は契約上は週休二日なのですが、エラい人々ほどきちんと土曜日に来ているので、それにつられて私もたいてい出社しています。それでも自分の場合、朝起きた時間にのんびり行くというスタイルを勝手に取らせてもらっているので、定時(朝8時)に着かなければいけない平日よりは気分的に楽です。今日の場合、昨日バーレーン戦を見たため朝11時を過ぎていました。

 そんな感じで私は少しシフトチェンジしたりして働いているのですが、一つだけ気になることがあります。時々大事なメールが、わざわざ土曜日を選んで(?)送られてくるのです。かなり故意のように思われます。土曜日の出社証明ですか、それは!
 今日に至っては、要求していた情報が韓国の某企業から届くという有様。その情報を元にこちらで仕事がスタートする=今まではスタートできなかった、わけです。散々タイトなスケジュールを組んでおいて、ケンカ売ってるんですか! でも向こうはお客様だし……。
 というわけで、
「情報どうもありがとう、これから始めます」
 なる内容のきわめて薄いメールを、出社証明として私も打ち返してやりました。段々と泥沼にはまっているような気がします。公然化って感じですか。

2005年6月4日

(HK)今のところ転職する気はないのですが。

 『リクナビNEXT』の『スカウトコーナー』という、インターネット上に自分の履歴書を匿名で登録して企業からのお誘いを待つ、というのをエンジニアの たしなみとしてやっています。基本的に非常にまじめな気持ちで取り組んでいるのですが、最近システムが変わりました。『Yahoo! Japan リクナビ』に変わって、ログインするのにparenthesis_aのパスワードが必要になったのです。えっ、ネット上に偏った文章を書 き散らかしているあのparenthesis_aですか!

 まあ、もう一つYahoo!のアカウントを取ってもいいし、または、絶対匿名なんだから気にしなくてもいい、と考えてもいいのですが。それから、誰もそんなわざわざ検索したりもしませんって。

 面倒くささのあまりparenthesis_aのままログインして、
(私の本名)さんのデータ
あなたの履歴書の注目度は、今回は XXXXX 位 でした

 なんていうのに、ゲーム感覚で一喜一憂しています。

2005年6月1日

(KOREA)回想

 某企業でのミーティングは当然英語で行われました。韓国人の英語を初めて意識して聞いたのですが、やはり癖があります。典型的だなと思ったのはこの辺です。

「example」→エクジャンプル 『ザ』の発音が『ジャ』に聞こえる。
「different」→ディッパレント 『ファ』の発音が『パ』に聞こえる。

 韓国人の英語の実力は香港よりも劣るような気がしました。ええ、自分が話せないことは棚に上げてます。そのため、通じればいいんだ、とミーティング中に悟りが開け、私はとても伸び伸びと話すことができました。

 某企業の面々はわりと若く、つねに貪欲に質問してきました。いくつかは完全に的が外れていたりもするのですが、とにかく勢いで来ます。その様子を見ていると、なんだか日本企業以上に日本企業的だなあと感じました。日本の高度経済成長期は、きっとこんな感じだったのかなあと。欧米に追いつけ追い越せという目標を達成すべく……。
 某企業に対するこの評はひょっとしたら既に使い古されているかもしれませんが。

 例えば、その後日本では、会社の食堂をおしゃれな形式に改造したりする方向に進化している一方、某企業は未だに効率重視で流れ作業のような食堂を維持しています。日本では今や小学校の給食にだって使わない金属の穴あきのトレイに、直接おかずが盛られていくのです。さすがにご飯と味噌汁は独立した碗でしたが。そしてむしろ、支払いに社員証と一体化したICカードを導入したりしてさらなる時間短縮を図っているのです。

 正直、私には現在の日本と、その某企業が追い求めている(らしい)ものとどちらがいいか判断はつきません。特に昼食に関しては、せっかくの息抜きなのでくつろぎたいなあと単純に思います。しかし彼らは何かを確実に意識している、という印象を強く受けました。

 日本なんかで生活していると、普段韓国のことを意識することなんて多分皆無ですが、きっと韓国人はちょっと違うのだと想像します。それが好印象なのか憎悪なのか分かりませんが、日本人が韓国のことを意識する以上に韓国人は日本のことを意識しているのではないかと思いました。

 改めて今日の文を読み直してみると既視感(どこかで誰かが書いていたんじゃないか、自分はその受け売りをしているだけなんじゃないか……)が拭えませんが、でも本当にこんなふうに感じたのです。