2006年8月14日

(HK)がんばれオカモト

 オカモト株式会社がウェブに載せている、世界最高品質のコンドーム開発秘話「40ミクロンの壁を突破せよ!」を見ました。根が単純なほうですから、こういう話には感情移入してしまいます。地道な努力が実を結ぶというストーリーをうんうんうなずきながら読みました。

 文章の中には、オカモトが達成した薄さに外国メーカーは追随できなかったため、「ある一定以上の厚さがないと輸入を認めない」という条項を設けてその製品及びオカモトの海外進出を阻んだ、というくだりが出てきます。最終的には厚さではなく、ある規格を満たすか満たさないかというフェアな条件に改められて、オカモトの不利はなくなったとのことです。これを読んでいて、スキーのジャンプを思いだしました。その競技には身長によって使えるスキーの長さが決まっているという表向き公平なルールがあるのですが、日本人選手が多く該当する低い身長については条件がより厳しく設定されており、そのため飛距離の落ちる短い板の使用を強いられている、そうです。

 実際にはジャンプ競技では「厳しい」「甘い」というのを議論するのはとても難しく、その条件が本当に不公平かどうかははっきりしないでしょう。けれどもオカモトのケースのように、客観的に見て間違ったルールで競争させられるならば、それはものすごく不幸だと思われます。農業だとか自動車だとか、政治家が張り切る分野なら「貿易障害だ」と日本国がかわりに交渉してくれるのかもしれません。けれどもケースが小さいときはあんまり当てにはできないような気がします。
 だからこそ、そうした局面でのエンジニアの奮闘ぶりを想像して、感嘆したのです。

 ところで、ワールドカップの思い出で書いたように、この前私はイングランド・サポーター、ブラジル・サポーター、ドイツ・サポーターなる名称のゴム製品群を目撃しました。それのどこがどうサポーターなんだよおい、と思っていたところ、オカモトの話を読んで少しわかった気になりました。技術で勝負できないからああやってイメージで売ろうとしているに違いありません!
 少し力んでしまいました。でも、ゴムはもう成熟した商品なので技術的なアドバンテージだけで売れるというものでもなさそうですが。
 ちなみにそのゴム製品群の発売元は、日本人が世界で最もセックスの頻度が少ないとお節介に報告してくれるDurex社です。ちなみに香港は下から二番目でした。(←リンクを貼ろうと思いましたが、検索してみたところものすごく下品なページだったのでコピーにとどめます。http://www.durex.com/jp/gss2005Content.asp?intQid=1055&intMenuOpen=)
 回数が少ないからどうなんだとも思います。しかし、そこから男性が女性を大事にしていない、だとか、仕事ばかりで家庭を顧みない、とかいう議論に誘導されがちであって。ちっ、これもきっと日本人が最下位になるような不利な質問だったに違いありません!

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