2006年8月10日

(HK)會考と香港の「お勉強」事情

 會考というのは香港の生徒にとって一番重要な試験で、将来就職するかもっと学べるかはその成績次第という、ある意味人生がかかったもののようです。日本でいうところの高校2年生がその試験を受けます。先日その結果発表がありました。
(ここからはうろ覚え・かじった知識です)日本の入試とは異なり、會考の成績は大学の合否とは直結しません。どちらかといえばセンター試験に近いですが、各教科のスコアが生徒に知らされるところが異なります。生徒は自分の成績をもとに進級する学校を選ぶことになります。当然学校側は成績のいい生徒を取ろうとするので、成績が悪いとどこの学校にも受け入れてもらえない→就職決定 となります。(うろ覚え・かじった知識終了)

 こちらのテレビのニュースでは、かなりの時間を割いてその話題を取り上げていました。成績を渡された生徒が喜んだり泣いたりする様子が映っていました。スコアはABC……という数段階のもので、10個のAを取った大変優秀な生徒は学校から表彰されたり、テレビ局のインタビューを受けたりしていました。わかりやすい受験戦争っぷりです。
 今はどうだかわかりませんが(こう書くあたりオヤジ入っています)日本だってかなりの受験戦争国なはずですが、日本の場合いくら勉強ができてもそういう扱いにはならないと思います。「勉強だけできてもだめ」という共通認識があるからでしょうか。

 一方香港は多分「勉強がよくできる」というのは日本よりもいろいろな場面で有効のようです。驚いたことに彼らは大学新卒の就職活動においても會考の成績を見せますから。そして大学卒である優秀ですばらしい自分にふさわしい仕事(彼ら自身が勝手に定義している)をやりたがります。
 まだまだエンジニアとして若輩者の私が言うのもなんですが、
「そんなきれいな仕事なんてないよ」
 と。机上でただひたすら設計するとか、他人に指図してやらせるだとか、そんなのがエンジニアの仕事だと思ってもらっちゃあ……愚痴になったのでやめます。

 それにしても、香港の学生の場合、そのプライドみたいなものが傷つくことはないのでしょうか。日本だったら大学生だからといって就職・将来が約束されているなんていうことは全くないし、それよりもなによりも若いときの「彼女・彼をつくろう活動」は勉強とは無関係ですし。至る所で「勉強だけできてもだめ」と容易に気づくと思うのですが。はっ、もしや香港の場合勉強ができるとモテモテっすか?
 結論として、上の妄想を瞬時に否定できないぐらいこちらの学歴信仰は強いです。

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