2006年8月13日

(HK)自戒

 香港のお勉強好きの風潮についてちょっと書いたのですが、まあだからといって仕事の能力的に香港の人々が劣っているかというと、私はそんなことはないと思っています。ただ、こちらにいる日本人は「仕事ができる」という価値観を最上のものにすることが多く、そしてそれは大抵長時間労働を意味しています。それゆえこちらの人々が正当に評価されない、という傾向は若干あります。

 はっきり認識しなければいけないと個人的には思うのですが、香港の「勉強がよくできる」をもてはやす風潮も変ですし、日本人男性にありがちな「仕事がよくできる」、もしくはもっと極端な「仕事さえできればいい」という価値観も間違っているのです。家族と一緒の時間を削って毎日働き続ける、こちらのほうが人間的に見るとまずいはずです。「勉強だけできてもだめ」には賛成できるのに、「仕事だけできてもだめ」となると「いや仕事は大事だよ」と反論したくなる人って多そうです、自分も含め。

 自分自身はよく長時間労働をします。けれどもそれを人にさせるのは無理だと気付きました。ただそういう仕事スタイルを隠そうとはしていないため、依然周囲は無言のプレッシャーと受け取っているかも知れません。「仕事に狂った日本人像」の普及に一役買ったままです。

 結局、「一人一人違う」という当たり前の結論に落ち着いています。こんな働き方を許してくれる家族には感謝しています。

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