2006年8月6日

(HK)米線を食べながら

 会社に日本語を話せる中国人がいます。彼は日本の大学に留学していたとのことで、独特のアクセントはあるものの、きちんとした構文で話します。私は一緒に働いたことがないのでわからないのですが、他の日本人と日本語でエンジニアリングな議論をしているそうです。ところで、彼は中国本土の出身者なので広東語が話せません。

 そんな彼と一緒に昼ごはんを食べたときのことです。会社近くの麺の店で私は米の麺{米線}『まいしん』を頼みました。で、
「今日は米線にしました」
 と日本語で話しかけたのです。

彼: 『まいしん』って、あのファーストフードの? ほら、美しい心、って書くレストランあるでしょ。
私: 確かに{美心}という店はありますね。あれってでも、『めいさむ』と読むのだと思うのですが。
彼: そうなんだ、私広東語わからないから。じゃあ、『まいしん』っていうのは。
私: この麺の事です。米の線、と書いて『まいしん』。
彼: へー、よく広東語知っていますね。
私: いや、食べ物の読み方だけですよ。

 今まであまり話したことのない人でしたが、そんな感じになって、いろいろと話が盛り上がりました。途中ふと彼の出身地のことが気になり尋ねてみると、
「浙江省『せっこうしょう』です」
 と言うのです。ああ上海のほうなのかなあと思ったのですが、同時に『せっこう』っていう発音じゃないんだろうなあ、という疑問もわきました。
 例えるなら、東京はその知名度ゆえに『とうきょう』ですが、北海道は『ぱっほいどう』(広東)って感じです。

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