2006年7月7日

(HK)ライチを食べる

 知り合いの奥様からもらったというライチが食卓にありました。何でもその奥様の旦那さんが中国から買ってきたものだそうです。
 ライチは今がシーズンです。道端にそれを扱う専門の露店ができたりします。けれども、特に深い理由はないのですが、こちらで買い求めたことはありません。生活に必要不可欠なものだけを揃える、そういう買い物を主にしているからかもしれません。

 ところで、日本にいるころはライチが割と好きだった、と思います。大学生だった昔の話ですが、あの時はよくファミレスに通っていて、どこだかの店のサラダバーでライチばっかり食べていました。サラダバーのその他の食べ物がおいしくなくて、結果そればかり何度も取っていたのかもしれません。当時(だけでなく今も)私は車を持っておらず、車持ちの彼女や友人に頼み込んで深夜に大学を抜け出して、郊外のバイパス沿いのファミレスに行ったのです。いい息抜きでとても楽しみにしていたことを思い出しました。

 食卓の上のボウルの中のライチは、けれども、日本で目にするものとは異なり色も大きさもまちまちでした。緑っぽい小さいのがあるあたり、農業として生産されているものではなく、ひょっとしたらその辺の木から適当にもぎ取ってきたものなのかも……なんて、よその旦那さんに失礼なことを想像してしまいました。で、味のほうはというと……一つ目はとてもおいしかったのですが、二つ目は熟れすぎていたのか変に甘く、三つ目からはどれもえぐく、舌にいやな後味が残るものでした。日本で売っている冷凍ライチのほうが均一なおいしさがある、という気がしました。

 全く予想外でした。そして、むきになって食べ続けたら家族に止められました。ちょっと悲しくなりましたが、昔のことなど回想できて少しそれに浸れたのでそれで良しとしました。
 後日談です。別の奥様からもらったライチは見かけこそ日本の冷凍物に劣りましたが、とてもおいしかったです。あ、なんだかライチをもらってばかりいます。今度は自分たちで買ってみます。

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