2005年9月7日

(HK)例えるならば『いくら長崎の人でも、長崎ちゃんぽんを毎日食べはしない』となるのかもしれなく。

 香港ではごく普通の、卵や海老やチャーシューが入った炒飯がなぜか『揚州(やんじゃお)炒飯』と呼ばれます。とても美味しいです。けれども繰り返しますが、ごく普通なので、私は香港ので十分満足してしまい、
「本場の揚州炒飯を揚州に食べに行こう」
 とは今のところ思いません。揚州がどこかも知らないぐらいで。
 せっかくの知名度を生かしきれず、揚州も残念な気持ちでいるのではないかと(勝手に)察します。

 同様に、あんかけの炒飯は『福建炒飯』です。これも美味しいです。でもなぜ福建なのか、当の福建の人々はどういう意見を持っているのか、こちらについても詳細な調査が引き続き待たれるところです。

 ところで、上の二つは中華と呼ぶにふさわしい料理なのですが、最近それ以外の炒飯を中華なファーストフードで発見したので注文してみました。曰く『西炒飯』と。
 例えば『西医』ならば中国医学や漢方医学に対応して『西洋医学の先生』となるので、『西炒飯』の『西』は『西洋』なはずで、それなら、
『西炒飯』=『ピラフ』
 になるのかもしれませんが、さて、オーダーしたものをカウンターで受け取ると……。

 答えは『ケチャップライス』でした。お子様ランチに乗っているような、もしくは、オムライスの中に入っているような、そんな感じのものです。
 けれども特筆しなければならないのは、それが平たい皿に山盛りになっていたという事実です。見た目に圧倒されてしまい、しばらくの間私は固まってしまいました。

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