2005年8月2日

(HK)おや、もう8月ですか。

 先週はとても暑かったのに、週末だけはなぜか雨降りでした。そんな土曜日の話です。

 日本の常識では、気温が30度を越えるとアイスクリームなどとてもくどくて食べたくないようなものですが、香港だとそうでもないようで、皆街を歩きながら美味しそうに食しています。街角のマックでは二ドル(約30円)でソフトクリームを売っています。
 けれどもうちの娘はやはり日本人ですから、もっとさっぱりしたかき氷が食べたい、というのです。土曜日には、言い出してきりがなくなりました。その日は大雨なのに。

 で、バスに乗って二人で出かけることにしました。尖沙咀のハーバーシティーの『麻布茶房』まで。とりあえず日式の甘味処に行けばあるだろうと。近所の店で探してもあったかもしれませんし、ジャスコまで行けばかき氷製造器も売っていたのでしょうが。
 途中のバスは大渋滞に巻き込まれるし、観光客でショッピングセンターはごった返しているしで、目的の店に着くのは結構大変でした。けれども席に座ると、バスの中で待ちくたびれて寝てしまっていた娘も途端に元気になります。いそいそと二人でメニューをのぞき込みます。第一希望のメロン味がなかったので、抹茶味にしました(ほら、これも緑だよ、なんて言いながら)。二人で一品しかオーダーしないのも変なので、安倍川餅もついでに頼みました。

 ところが、いざかき氷が来てみると、娘は全く口をつけないのです。「甘すぎる」とか言い出して。店の冷房が非常にきつかったのも原因の一つでしょう。いや、安倍川餅を妙に気に入ったのが理由かもしれなく。
 で、私はというと、娘のために餅を切り分けながら、全然食欲のわかないかき氷を頭痛と戦いながらひたすら食べたのです――そして、店の窓の向こうの曇り空とビクトリア湾を見ながら、このことをきちんと覚えておこうと思ったのです。

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