2010年4月24日

[Japan]それが資本主義の掟

 『闇金ウシジマくん』16, 17巻を読みました。「楽園くん」の話がこの2巻できちんと完結するというので、日本に行ったときにマンガ喫茶に行って読んだのです。このたぐいの話って、自分で買って自分の部屋に置いておくと、瘴気にやられてしまいそうなので……いや、そもそも香港では売ってなかったし……。

 子供のころ、動物の出てくるテレビ番組を見ていました。アフリカのサバンナ、草食動物が群れをなして移動しています。それを遠くで見ている猫科の動物。
 やがてカメラは、群れから外れてふざけている若い個体を捕らえます。視聴者はそこで悟ります。予想通りに風下から飛び出してきた猫科の動物に仕留められ、ナレーションがかぶります、「冷酷かもしれません、でもこれが自然の掟なのです」。

 16, 17巻を読んでいる間、登場人物たちがどう破滅するか、そればかりが気になりました。選択肢で必ずだめな方を選び続ける登場人物たち。でも、仕方ないんですよね。
 自分で自分に酔って、マンガ喫茶の天井を眺めたりしました。

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