2005年2月6日

(HK)恭喜發財!(お金持ちになれますように)

 いよいよ来週は旧正月です。私は明日から約一週間日本に帰ります。

 やはり盛り上がりという点で、旧正月のほうが勝っています。勤めている会社でも赤い紙をぶら下げたり、小さいかんきつ類の鉢植えを飾ったり、年に一度のデコレーションをしています。
 大切な行事である、というのは香港の人々からも伝わってきます。曰く、正月には赤い服を身に着けなくてはいけないだ、下着もだぞ、この時期だけ特別に市がたつからそこに行って買ってこい、といった感じの、おそらく友達思いらしいアドバイスもくれます。

 さて、そんな一環で團年飯なる忘年会のようなものに参加してきました。職場のエライ人抜きで一緒に夕飯を食べたのです。それはまさに『飯』でした。全くお酒は出てこなく、丸テーブルを囲んで三時間ぐらいの間ひたすらお互いお茶を注ぎあいました。
 お店の壁には平面薄型のテレビがありました。みんなご飯を食べながら、弁髪の人が出てくる時代劇だとか安っぽい現代ドラマだとかをちらりちらりと見たりして、基本的にだらだらと過ごしました。日本の『飲み会』とは大きく違うスタイルです。
 でも、次第に分かってきたのです。彼ら彼女らは仲間と共有するああいう時間が好きなんです、きっと。お酒が入ると変に勢いが付いてしまい雰囲気が失われる、そう考えているのかもしれません。

 ところで、会社の面々がこのように日本人に旧正月風習を説くのには、おそらくある事情も関係しており――多分「お年玉(利是)を忘れるなよ」ということなのでしょう。
 というのも香港では新年の初めの出勤日に、上司から部下へと、もしくは、既婚者から未婚者へとお年玉を渡す習慣があるので。
 彼ら彼女らが本当にそれを楽しみにしていることが時々伺えて、渡すほうの立場の私は心の中でにやりとすることがあります――いや、悪い意味ではなくて。

2005年2月1日

(HK)全港愛牙運動からのお手紙

 やっぱり中国ですから、ここぞというところでは四字熟語で決めてきます。おもてには干支にちなんだらしく大きく口を開けたひよこが描かれていて、その周りにこう記されています。

迎春接福
笑口常開
牙肉健康
人見人愛

[適当な訳]
春よ来い。幸せ続け。
笑った口を、大きく開けて、
歯も歯肉も健康だ。
人に会って人を愛そう。

 とまあ、少しでも語呂がよくなる様に工夫してみましたが、やっぱり意味不明であることには変わりがありません……。もうお気づきかもしれませんが、「牙」=「歯」であり、これは『歯を大切にしましょう』という趣旨のスローガンのようです。

 このお手紙は香港衛生署から各戸に配布されていたようですが、驚かされたのは「愛牙光{石(喋-口)} 第二輯」なるCDがもれなくついてきたことです。それも、Vol. 2とは! 内容はTVのCMとか、情報番組を編集したものだとか、歯ブラシやフロスの使い方だとか、「ためになりそうだけれどもあえて見ないだろうな」と思うようなものばかりでしたが。

 ところで、こんな説明で満足できず「歯の健康についてもう少し知りたい!」と思われる方は、24小時口腔健康教育熱線: 2713 6344に電話されることをお勧めします。って、すいません、太字の単語が妙にチカラが入っているような気がして、単に書き写したかったのです。さすがはお役所! という感じがして。
 ちなみに「熱線」=「Hotline」です。この手のセンスも大好きです。