2007年1月26日

(HK)イクラとスジコが違うように

 タラと偽って「油魚」なるものが売られ、それを食べた人が消化不良をおこすという騒ぎが香港で起こっています。問題になったのは冷凍の切り身です。「油魚」の油は分解しにくいのだそうです。
 容疑のかかった「油魚」の写真が出回っています。見ると彼は黒くて細くてとがったヒレを持っていて、やっぱりどことなく悪者のような印象でした。日本名が何なのかわからなくて、もどかしいです。ある人に聞いたところ「台湾では肥料にするために捕っている」と言っていましたが、これも本当かどうか不明です。


 ところで今回の騒動の「油魚」はインドネシアからの輸入品です。値段がタラの数分の一(タラもそんなに高い魚ではないと思うのですが……)だと言われています。言葉の翻訳のせいでこういう問題になった、そんな説明もありました。
 ふと、この前食べたケンタッキーフライドチキンのことを思い出しました。


 当地でマックはよく食べます。一方ケンタッキーはというと、今までチキンバーガーを数回買ったことがある程度でした。でもこの前、折り込みチラシがポストに入っていたので、試しに宅配してもらったのです。
 で、その時に気づいたのですが、メニューで鶏の部位について詳しく説明しているようなのです。日本語だったらせいぜい何ピース入っているかという情報しかないと思います。けれども、それには上[骨+卑]がいくつ、下[骨+卑]がいくつ、というように書いてあり、こだわりが見られました。全部で五種類ぐらいの部位がありました。
 加えて、thighだとかdrumstickだとか、中国語に対応するように英語も記されていて驚きました。今KFC HKのウェブで確認しながら書いています。ちなみに英和辞典によるとthighは「もも」、drumstickは「脚の下半分」とのことで、なんだかよくわからない解説でした。


 興味がある事柄だから言葉が発展する、ということなのでしょう。ひょっとするとインドネシアではタラも「油魚」も区別なかったのかもしれません。昔日本の誇るお菓子『たべっ子動物』にて、英語では牛や鶏などは雄と雌でぜんぜん違う呼び名なのだと学んでいたのですが、今回そういう事実を改めて認識した次第です。

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