2008年3月26日

(HK)Sinu-Aidと桜

 先月は風邪を引きました。こちらの風邪は喉にきます。そして長引きます。今回は二度病院に行きました。喉のなおりが遅かったので、薬を替えてもらったのが二回目です。

 病院からいつももらう薬があって、Sinu-Aidといいます。死ぬAid(手助け)という、日本人的に「おいおいそれはないだろう」というネーミングですが、鼻水が良く止まります。成分的にはフェニレフリン(PHENYLEPHRINE)とプソイドエフェドリン(PSEUDOEPHEDRINE)だそうです。調べました。

 突然花見に行きたくなりました。桜咲く中をうかれて歩いてみたいです。

 私の場合、大学に入るまでは花見なんか興味がなくて、でも大学の新人歓迎が花見で、その時に初めていいものだな、と思いました。妻の住んでいた町は桜が有名な土地で、山も川岸も全部桜が咲きます。春の終わりごろに付き合い始めましたから、桜の季節が来るまでちょうど一年ぐらいです。そんな時期に視界いっぱいの桜を見て、私はずいぶん人生を損してきたような気がしました。分かりやすく浮かれていました。

 今は香港にいます。決して日本が恋しくなったわけではありません。でも普段の生活の中で、自分が歳をとっているということに気付いた瞬間、桜の記憶が心の中に入り込んでくるのです。それは例えば妻に向かって「死ぬAidもらったよ」と笑いながら報告する時だったりします。
 そういえばうちの子供はずっと香港なので花見を知りません。見せてやりたいなあと思います。

 日本の本を扱っている本屋に行って、表紙に惹かれて、桜を見に行く旅の特集を組んでいる雑誌を買ってしまいました。旅もいいですね。桜前線を追いかけて一ヶ月近くを旅についやす人がいるそうですが、一ヶ月とは言わなくても一週間ぐらいやってみたいなあ、でもそんなことはできないよなあ、なんて読んでいるうちに少し妄想入りました。