2006年10月4日

(HK)星巴克月餅を買いに行く。

 今週末に中国の伝統的な休日の一つ、中秋節があります。それを祝うのに欠かせないのが月餅です。あちこちで山積みになって売られているのを見かけるようになると、秋が来たんだなあ、と感じます。こちらでは昼の気温はまだまだ高く、汗をかくぐらいですけれども。
 毎年思うのですが、この月餅、あんまりおいしいものではないのです。基本はタルト生地の中に味がついたゆで卵の黄身がごろっとそのまま入っている形式のもので、黄身の数が多ければ多いほど高級とされます。でも最近はいろいろ変り種も増えてきたようです。

 例えば、アイスになっていて冷やして食べるものがあったり、はたまた、全然関係のないチョコレートを月餅もしくはMoon Cakeと称して商魂たくましく売っていたりもします。そんな中、今年選んでみたのはスターバックスのMoon Cakeです。「星巴克月餅」と書かれた中国っぽいそれなりにおしゃれな箱に入っていました。チョコレート味とチーズ味の二種類があって、どちらもおいしかったです。もちろん黄身がそのまま入っているということはありませんでした。
 ただ……正直なことを書くと「月餅としては」美味だったなあ、と。月餅のカテゴリー内に納めようとして作られたお菓子だと感じました。風物詩だから仕方ないのかもしれません。でも、純粋においしいものを食べたかったなら、他のものを買うでしょう、私の場合。

 月餅を買って家に持ち帰る際、久しぶりのスターバックスだったのでコーヒーを飲んでいくことにしました。そこで壁にかかっているメニューをじっくりと眺めました。もちろん日本にいるときもスタバに入ったことはありますし、当然香港でも何度もあります。わざわざ略語まで交えて力みながら書くのは「何回も行っているにも関わらずただ慣れていないだけ」と主張したいからで。決して「初めてスターバックスコーヒーを訪問したから」ではないのです。
 暖かいものが飲みたかったら「カフェラテ」、冷たいものだったら「アイスラテ」といつも一つ覚えで頼んでいるので、たまには違うものでも、と思ってメニューを見ていました。

 じゃあモカでも頼んでみようか、と決めて、私はレジへと向かいました。慣れていない私にとっては、注文はちょっとした緊張の一瞬です。別に店員にどう思われようと客なんだから構わないはずですが、それでもカッコ悪いのは嫌だと思ってしまいます。さて、レジに着くと、そこには壁にかかっているのとは違う種類のメニューが置いてあります。商品の写真も入っていてわかりやすくくなっています。英語中国語加えて日本語まで添えられているではないですか!

 ああ、そんなものを使ってしまったら、メニューを長い間眺めていたのが「英語に自信がなく話しかけられなかったから」と思われてしまいます! スタバの注文システムがわからないことよりも、それはもっと屈辱的です! そこで、置いてあるメニューなどまるで目に入らないかのような態度で「アイスモカ・トール」を頼んだのです!
 とまあ私は完璧を期したのですが、結果はというと、「ところでクリームはどうする?」という質問を受けてちょっと返答に間が空いてしまったのです。つ、次こそは!

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