2005年9月6日

(HK)ポストカードを見ると

 この前、家族が日本に手紙を書くというので、ポストカードを買いに出かけました。お目当ては香港の観光地が写ったものです。ピークからのビクトリア湾の眺めだとか、中環のビル群やスターフェリーだとか……そんな光景をイメージしながら、ローカルな少し大きめの本屋へと向かいました。

 中に入ってしばらくうろうろすると、円筒型の什器を見つけることができました。何種類ものカードがそれにディスプレイされていたので、私たちはカラカラと什器をまわして、
「どれがいいかなあ」
 と吟味しはじめました。けれども、なかなかピンとくるものには出会えません。何かちょっと違う……そんな気がずっとしたのです。買わずに帰る、そういう選択肢もあったかもしれませんが、結局、中でもましと思われるものを選んで購入しました。

 気がついたのは、家に着いて買ってきたカードを並べ、手持ちの他の香港の写真と比べ始めてからです。ピークからの写真に写ってないんです、香港で一番高いビル(国際金融中心)が! それが物足りなさをかもし出していたようです。それからあら捜しを始めると、出てくるわ出てくるわ。おい、いつの写真だよ、という具合に。
 最近、といっても多分ここ四、五年だと思うのですが、香港はずいぶん変わっているのでしょう。

 あらためて、
「香港の変化は激しいなあ」
 と思わないこともなかったのですが、それより私は、
「そんなもの店においておくなよ……」
 というあきれ返りのほうを強く感じました。

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