2005年9月2日

(HK)あの観光名所のみやげ物が!

 香港ディズニーランドは、当地の観光産業振興の起爆剤として期待されています……と今日は何となく紋切り型で書き始めてみました。大体何ですか、『起爆剤』って。日常生活では比喩絡みでの登場しかないような気がするのですが。でも、本来の意味で起爆剤という言葉を頻繁に使うとなると、それはそれで怖いような気もします……。

 そんな懸念は当然どうでもいいのです。ところで、このディズニーランドは今月十二日のオープンを予定していて、現在リハーサル目的で少数の特別なお客を受け入れています。会社の自分のいる部署の一人は、このオープン前に行けるという幸運が授かったらしく、先週ニコニコしながら有給申請の紙を私のところまで持参しました。「ディズニーランドに行くから、休ませてくれ」と。

 まあねえ、有給は労働者の権利ですから。加えて、私は(自称)理解があるマネージャですし。でもそんな理由で会社を休むなんて、果たして自分だったらする(できる)だろうか、とりあえず目的は伏せるだろうなあ……と、何とも複雑な気分で私はサインしたのです。

 さて、結局彼女の有給は問題もなく消化され、その見返りとして私のところにも香港ディズニーランド土産がやってきました。キャラクターの絵で彩られたカラフルな缶に入った個別包装のクッキーでした。
 缶のふたには『香港ディズニーランド』と書いてありましたが――しかし――あまりに『しっくりくる』おみやげで、とても見覚えがあるものですから――好奇心に駆られて、私はえいやっと缶の底をのぞいて見たのです。

 もうお分かりかと思います。クッキーは日本製でした。パッケージの文字をTokyoからHong Kongに修正しただけでしょう。でも、その事実を伝えたところで件の彼女は「日本製だったら、当然おいしいよね」と、さしたる屈託も見せませんでした。

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