「ヤギーシロー」のファンだと思われています。別の巻にも「ヤギーシロー」が登場すると、娘に教えてもらいました。ちなみに白ヤギ「ヤギーシロー」には相棒「ヤギークロー」がいます。黒ヤギです。
アメリカの大企業の幹部であるAさんが金曜日に会社にやってきて、マネージャたちにありがたい話をしていきました。Aさんはもともと台湾の出身で、現地の大学を出てからアメリカに渡り、小さい会社に就職してがむしゃらに働いた後、転職して業界首位であるその大企業に入り幹部まで上り詰めたそうです。
ありがたい話の内容は言ってしまえばありがちなもので、ポジティブな考えを持って働けば成功をつかむことができる、というような『はてなブックマーク』で3桁のブクマを稼げそうな内容でした。けなしているわけではなく、体験を交えた彼の話は人をひきつけるものでした。そういう自己啓発的な内容をあちこちで講演していると言っていたので、話し慣れているというせいもあるのでしょう。私は素直な気持ちで、うんうんと頷きながら聞きました。
しかし……それを実際の仕事に生かせるかというとやはり疑問が残ります。会社のマネージャたちは全員呼び出されてそのありがたい話を聞きました。でもおそらく「業界首位のアメリカの会社の話だからな」と絵空事のように感じたのではないかと思います。例えばアメリカでは午後6時を過ぎて残っている労働者などいない、という話になったときには私たちの間に気まずい空気が流れました。長時間労働をよしとする雰囲気がある会社なので。
寒々しいQ&Aの時間があり、そして会は終わりになりました。Aさんは、台湾で出版したという本の宣伝をしていきました。そういうことですか。
結局ちょっとした気分の高揚がありました。それから自虐と諦念も残りました。何にしろ、感情の変化が起こったという点は好ましいのではないか、今はそう思っています。
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