2005年10月12日

(HK)天狗に任せて

 床屋に行ってきました。本当にローカルな床屋なので全然言葉は通じませんが、何回も通っているうちに覚えてもらったようで、いつも同じ人に同じような髪型に仕上げてもらっています。
 店に入って椅子に座り、順番を待っているときのことです。私が日本人だと知っているので、スタッフが日本語の本を持ってきました。色々な髪形が載っているカタログでした。
 一応日本はおしゃれな国ということになっているので、香港では日本のファッション雑誌がよく出回っています。みんな日本語の文章など読まずに、かっこいい服だ、髪だ、バッグだ、などと情報の収集をしているのだと思います。そんなわけで、髪型カタログが日本語であっても別に普通なのですが……。『男のモテ髪』というタイトルでした。『モテ髪』ねえ……。
 けれども、よくよく眺めてみると、表紙に正しい日本語が見当たらなかったのです、『流れる男發の新しいパーマ』とかいう感じで。タイトルを除き『髪』が『發』に置換されていますが、理由が不明でした。

 日本語のウェブや雑誌では、時々お笑い目的で『中国製品に使われている間違った日本語』が特集されています。わざわざ他国の言語を商品パッケージに載せるのは、日本製品の持つ高級感を模倣するためだと思われます。
 でも、だからといって日本のファッション雑誌までコピーするのはどうしてでしょう? 本って情報を読み取るものなのに……。
 滞在が長くなってきて、大抵のヘンテコな日本語には反応しなくなってしまった私ですが、この件は疑問に感じました。

 ところで、この記事のタイトルは最近やっているゲーム、ニンテンドーDSの『ニンテンドッグス』から連想しました。中国語ではイヌが『狗』となり、この前読んだ新聞記事では『ニンテンドッグス』=『任天狗』となっていたので。

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